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子宮頚部高度異形成と子宮筋腫で手術する事になった話①

はじめに

こちらでははじめまして。
フリーでイラストレーターをしている【7月の雨】と申します。
普段は麻雀業界で生活している為、このnoteを見てくれる大半の方は男性だと思い、最初は病名公表する事を悩みました。

ですが身体だけを見れば人間の半分は女性。
男性もご家族やパートナーや職場に必ず女性はいらっしゃいます。
皆さんの近くの女性を守る為にも、少しでも私の話しが役に立てば嬉しいです。



月経困難症

私は長年、月経困難症を患っていました。

この数年は持病の腰痛(脊椎管狭窄症による坐骨神経痛)が月経時に地獄か?と思うほど痛くなり、痛み止めも腰には全く効かず、ひたすら丸くまって耐えていました。
寝落ちだと思っていた現象も、実は痛みによる失神で焦りました。

ある日、右下腹部が今までにないタイプの腹痛に襲われ、いよいよおかしいぞ?と婦人科へ検診に。

色々と発覚

まず先生に怒られました。
どうしてそんな異常な状態で一度も受診も検診歴も無いのか。

そりゃあそう。お医者さんは私達の命を救おうと頑張ってくれているのに
「痛いけど我慢強いのでワンチャンいけるかなと思ってヘヘヘ」などとぬかす患者に怒るのは当然です、ぐうの音も出ません。

内診とエコーで「6㎝の子宮筋腫があります、これが色々な原因です」
と告げられました。

中央の丸い影が全て筋腫、赤ちゃんではありません

私は特に下腹部が硬くなり冷えに直結しているタイプでした。

子宮頸ガンの検診もしなさい、と検査を受けました。
結果は一週間後。

子宮筋腫とは

子宮に出来る良性のコブです。
子宮はとにかく血の巡りがハンパないらしく、それで出来ます。

6㎝は妊娠12~3週目の赤ちゃんと同じサイズ
下あごの骨も出来てくる頃。
そんなミカンほどもあるコブが体内に。しかも不調ばかり起こすコブ。
家賃取り立てたい、いや居座らんとさっさと出てって。

子宮頸ガン検診に引っかる

一週間後、病院に電話をすると「検査に引っかかったので来院して下さい」と告げられました。
よくドラマやドキュメンタリで「まさが私が」ってシーンありますね、あれ本当になります。

先生から「まだガンではありませんが中度の異形成が見られます」と説明を受けました。

最初の検査結果、先生が私は黄色信号だと細かく説明してくれました

異形成とは

簡単に言うと「細胞がおかしくなってきてガンに進行する確率が高い状態」です。
私は初めの検査で中等度異形成と診断されました。
因みに大腸などもなります。

定期的に検査を受けている方は進行度合いで経過観察になる方も沢山います。何年もこのままの方や治る方も居るそうです。
ただ私はいつからこの状態なのか解らないので、翌月再検査になりました。

崩れた細胞が皮膚の方向へ進みきれなくなり内臓側に逆流しだしたら「ガン」

翌月、再検査したところ「高度異形成」へ進行していました。
画像を見ていただければ解るように
もう「ガン」と呼ばれるのに細胞1つの差です。
すぐ大きい病院へ行く事になりました。

今日明日にでも大きい病院へと言われ本当に悪いんだなぁと覚悟する



因みにこの診断だと入れるガン保険はもうどこもありません。

そんな物はない by関羽



ガンになり死ぬ可能性

まず子宮頸ガン検診で引っかかる確率
凡そ100人に1~2人
そのSSRを引き、しかも1ヵ月で進行していました。

高度異形成からガンへ進行する確率は20%だそうですが
「これガンになるな」と謎な自信がありました。

ランダム商品を2つ買えば片方はシークレット
四人麻雀歴一年目で九蓮宝燈をツモり
門前大三元を和了った過去がある私です。
しかも祖母はガン家系。
なりそ~めっちゃガンなりそ~!

子宮頸ガンの死亡者数は
年間 約2700人
毎日この日本で7~8人が亡くなっている
計算です。

この数字を見て私は「まさか私はならないでしょ」とは思えませんでした。
すぐに手術を決めました。

検診の大切さ

私の住む地域では決まった年齢になると乳ガンと子宮頸ガンの検診が無料で受けられるのですが、これがまぁ受けにくい。
場所も遠く、日程も予約人数も限られており一度も受けれていませんでした。

今となっては行けば良かったと思うばかりです。
特に私のようなフリーランスや自営業、専業主婦の方など、定期的な健康診断を受けない人達は発見が遅れ手遅れになる事も多いそう。

2年ほど前に、知り合いの女性が子宮頸ガンでお亡くなりになったのも専業主婦の方でした。お子さんが生まれたばかりで私よりずっと若い方だったのに…

ガン検診行ってますか?奥様や娘さんは行けていますか?
パートナーは月経困難症ではありませんか?
私のように後悔する前に行って欲しいと心から願っています。


内診の後は自分を甘やかそう

男性の皆さん、婦人科の内診台ってご存じですか?
妊婦さんや婦人科の検診では必ず内診台に乗ります。

ファンシーな色にしても許されないからな!?と毎回思っている

椅子に座ると腰が上がり開脚させられます。
勿論、下の衣服は全て脱ぎます(スカートは穿いたままで大丈夫)
これがとにかくツラい。
命を守る為とは言え、下半身丸出しで強制的に開脚させられ痛く冷たい検査器具が体内に入ってきます。

2児の父である男友達が横になって行う直腸検査でブーブーヒーヒー言ってたので甘えた事言ってんじゃないよ!と雷落とした事もありました。

全男性よ、どうか内診台に乗って欲しい。

世の女性(特にママさん)はこのツラい、痛い、しんどい
人としての尊厳を失いそうになる格好をさせられ検査を乗り越えています。

妊婦さんはただでさへ身体に別の命を抱え
ホルモンバランスも乱れ(男性が女性ホルモンを打つと女性特有の鬱病などに耐えられなくなるほど女性ホルモンは強力で大変です)
体調を崩しても気軽に薬が飲めず、生魚も生肉もカフェインも飲酒も我慢しているのに。

パパさんは検診の日はいつもより多めに労いの言葉をかけ、家事全部引き受けるくらいした方が良いです。

私のように妊娠していない人も婦人科の帰りは好きなものでも食べて、ゆっくりと休みましょう。
自分のご機嫌は自分でとる、これが上手く生きるコツと再認識しました。


次回は高度異形成の手術の話です。

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