人同士の繋がりがこれでいいのだろうかを見直す時期に来ている

人同士の繋がりがこれでいいのだろうかを見直す時期に来ている


文明の発達とともに人付き合いのあり方が変化していく中、ネットやSNSで承認欲求を得る人々の増加。


体と心をぶつけてケンカして、仲直りすることで、お互いの理解が深まるというような、ある意味昭和の体育会系的付き合いが極減し、衝突を避けるコミュニケーションを選ばざるを得ない若者。


電車ではみなスマホを黙々と触り続け、うつむく異様な光景。



今までの「人-人」の繋がりが、「人-ネット-人」の繋がりになり、人の対面がネットになってしまっている。

そしてネットから去れば繋がりは途絶える。

なんてあっけない繋がりだ。


けれど、「リアルで深く関わるのは時間も取られるし、疲れるし、面倒だけど、ネットでの繋がりくらいが適度に心地いい」という人が増加しているのは事実だ。




家族との繋がり、親戚との繋がり、学校の先生との繋がり、会社の上司や部下との繋がりを見ても、この20年くらいで大きく変化している。

友達同士、公園や外で走りまわる小学生の姿や、凧揚げをする家族の姿は殆どみなくなった。1対1でケンカする中学、高校生の姿も。

悪いことをしたら、近所のおじさんやおばさんが怒るという光景もみなくなった。

親戚との繋がりも疎遠になり、スクールウォーズ、金八先生やGTOに代表されるような学校の先生と生徒の信頼関係は皆無となり、会社でのノミニケーションは忘年会を除いて姿を消した。


そしてリアルな繋がりやぶつかりの減少は、加減のわからない若者や犯罪・変質者の増加に繋がった。


小さい頃から体と心をぶつけて育ってきていない人物は、衝突した時にこれ以上はダメだという加減がわからず、かっとなって相手の命を奪ったりしてしまう場合がある。とくに一人っ子。
兄弟がいると、兄弟喧嘩をしたりして、加減を自然に学んでいったりするものだ。


犯罪を犯す子どもや大人(変質者)には、幼少期に親から受けた"しつけ"に問題がある場合が多い。人格形成は幼少期でほぼほぼ決まると言われている。

参考:少年犯罪を犯す子の共通点 ― 7歳の子が、バッタの足をちぎっていたら何て言う?


躾は大事だ。昔は、両親ができていなくても、近所の人々や親戚や祖父母などが親にかわり躾してカバーしたりしていた。公共の場でのマナーが悪かったなら、見知らぬ人に怒られたりしていた。
(今は、悪いことをした子供を近所の人が叱ったなら、子供の両親から文句を言われるやっかいな時代になったが)

また、犯罪を犯した人物の共通点として、子供の時の家庭環境、例えば何らかの理由により孤独な子供時代を過ごし精神構造に影響を受けた場合や、両親の離婚によって父親が不在となり、男性としての人格形成のモデルを見いだすことが出来ずに成長した場合などの環境要因によるものも、統計として挙げられている。




簡潔にまとめるとこうだ。


家族の繋がりの減少(環境要因も含む) → 躾不十分、愛情不十分や人格形成に影響 → 犯罪・変質者になるリスク増加


友達や兄弟の繋がりの減少 → キレたときの加減がわからず → 犯罪者になるリスク増加




ストーカーなど変質者の増加も、人の繋がりの希薄化の中で、成長途中で人との接し方を学んできていなかったり、青春・恋愛・失恋などを経験が未熟であることが理由としてあげられる。

あとは、「人-ネット-人」の繋がりの中で、片方はネットでの付き合いしか望んでいないのに、片方はリアルでの付き合いを望んでしまう場合に、リアルでの付き合いを望んだ方がストーカーになったりする。

これは、「人-ネット-人」繋がりのデメリットの一面である。


リアルな付き合いより、より範囲が広くオープンな付き合いができるようになったのが「人-ネット-人」のメリットだが、素性がわからない人物と繋がってしまうのがデメリットでもある。

そして、オープンなために意図しない誹謗中傷を受けたりする。



今日の文明を築いた技術者は、「遠くの人と、大勢の人と繋がれたらなんて素敵な世の中になるだろう」と純粋に考えていただろう。

携帯・スマホのGPSにしても、「自分がどこにいるのか知って道案内に生かせたい」と考えていただろう。


そして、それは実現し便利になった。
国境を超えて、たくさんの人と繋がることができるようになった。
有名人とも繋がることが可能になった。
ヒカキンやピコ太郎のように、ネット拡散で億万長者になる夢も生まれた。

GPSで、道に迷うことがなくなった。
子供がどこにいるか安全監視できるようになった。

けれどそれによって、意図しない人物と繋がったり、自宅を突きとめられたり、ストーカーされるリスクも生まれた。


何事も便利なものは、メリットとデメリットは共存するものだ。




「人-人」の繋がりが今後も減少していくことは、既定路線にある。


会社においても、製造業(工場生産など)以外の分野では在宅就業は進むだろう。

子供をいい教育を学ばせよう、学校に入れようと、両親は共働きをし、子供と接する時間は減るだろう。

女性自立の社会発展で、一人でも子育てしやすい環境になり離婚する家庭も一般化していくだろう。

そして、犯罪・変質者もそれに比例して増えるだろう。



「人-人」の繋がりが、人としての理性、健全性を保つ上で必要である。

幼少期の繋がりと(愛情のある)躾は、人格形成の上で大事だ。その後も、大事であることは言うまでもないだろう。


なにか我々は、便利さや合理性に気を取られて、大事なものを見失っていないだろうか。
子供を育てる上で優先すべきことを勘違いしていないだろうか。


昨今続けて起こるストーカー被害、無差別殺傷ニュースなどを見る度に、そう思えて仕方ない。




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