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当たり前の日常

ガンになって周りの人にいろんな声をかけてもらうようになった。「みーママには今まで苦労かけて悪かったと思っている」「みーママが頑張っているのに私が幸せになんてなれない」「嬉しい報告(結婚などの)とかしても大丈夫?気を悪くしない?」などなど(冗談みたいなのもあるけど)…。夫にいたっては、過去の自分をせめて落ち込むという非常に悪循環にいたっている。


世間ではコロナによって『今までの当たり前』ができなくなったことに戸惑い、私はガンによってできなくなった『今までの当たり前』に戸惑っていた。私はガンになり生きていることが当たり前ではないことを理解した。そして、チャンスは何回もないということも身をもって知った(妊活中にガンになり子宮をとってしまったため)。

そのため、いろんなことに感謝できるようになった。いろんなことに幸せを感じられるようになった。

手術後の退院期間で夫、息子、私の3人で庭ですいかを食べ、種飛ばしをし、花火をした。そんな日常がなんだかものすごく奇跡に感じ、幸せを感じた。これはガンになっていなかったら感じられなかった思いだ。


ガンになって、もちろん失くしたものはいっぱいある。これから生きていくのさえ、必死にならなければいけない。治療が続いているため、私の日常に戻れるのはまだ先だ。でも、私は時々、ガンにさえ感謝する。なんでもない日常に幸せを感じさせてくれるから。生きてることを実感させてくれるから。私はしあわせ。


だからどうか周りの人が悲観的にならないでほしい。

嬉しいことがあったら今まで通り一緒に喜びたいし、一緒にいてくれるあなたに感謝する。