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節分祭で出会った、神さまかもしれない男の子

昨日は小3の娘と、近所の神社で行われる節分祭に参加した。

神事が終わるのを大人から子供までわくわくと静かに待つ。前へ行った方がとれるだとか、やっぱり後ろが穴場だとか、巨大なビニール袋を掲げる人もいたり、様々で面白い。 

その後、弓が放たれ、豆の他にも、お菓子、餅などが沢山まかれる。

私は子供の頃、節分祭に行ったことはなかったけど、「建前」と呼ばれていた近所で家を建てている時に行われていた、上棟式のことを思い出した。

今ではすっかり聞かなくなったその習慣も、お祭り気分で参加していた。家の形に組み上がった、綺麗な木の柱の上から、大工さんが餅やお菓子、小銭を撒いてくれるのを、下で人々が待ち受ける。

そんな良い思い出も、大人の欲を目の当たりにしたイベントでもあった。
目の前に飛んできたお菓子をワー来たー!と思っていたら、大人に押されたり、大人同士の取り合いに発展したり。


豆まきの最中、娘はあまりの気迫に圧倒されたのか
「ダメだ…争いには参加できない…」と下に取りこぼした飴玉が落ちていないか探し始めて、さすが私の子だと思った。

そういう私も数年前はじめて参加した時に、袋が小さすぎると気づいたので、今回は張り切って大きめの袋を持って行った。ところが中心部へ攻め入ることはできず、やっぱり少し離れたところから見ていた。

取れたらそれはもちろん嬉しいけど、老若男女が楽しそうに盛り上がっているのを見ていると、もうそれだけで嬉しくなり満足なタイプ。

1回戦を終え、お菓子を数個、飴玉に同封されている紙に書かれた「トイレットペーパー」や「貼るカイロ」を交換した。お友達と会ったので、予定外に2回戦目にも参戦することになった。

そこへ中学生男子が数名、自転車で登場。
なにやら予定外の参加で、袋を持っていない子がひとり。知り合いの大人が、車からとって来てあげるよ~というのにも遠慮して断っている。

せっかく来たんだから、思い切り楽しんでもらいたい!
「コレあげるから、いっぱい取ってきな!!」
私はその子に、1回戦目で全く役に立たなかった自分の紙袋を差し出していた。
2回戦目だという事も説明したところ、ほっとしたのか
「本当にもらっちゃっていいんですか!?」
と無事に受け取ってくれ、他の子たちと前の人混みの中へと消えていった。

二回戦目、お節介おばさんは、後方で素手キャッチ戦法に切り替え、遠くからは娘が声を張り上げる。

「ママ~!!そっちはお願いねぇ~!!」

恥ずかしい、、、でも気分は外野手だ。
静かに頷く。そのあと無事に餅が飛んできて、見事キャッチ。1回戦目より収穫は少なかったものの、とても楽しい時間だった。

最後の引き換えをしようと、餅の同封の紙をひらくと「ホットプレート」まさかの大当たり。

神様は本当にいるんだな…となんとなく思った節分祭。来年も楽しく、餅を狙っていきたい。

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