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大泣き、大ゲンカ、Barの紙ナプキン

人が『7つの習慣』を、読むようになった「きっかけ」を聴くのが好きです。読書会では「My First 7Habits」なんていって、一人ひとりそのエピソードや初めて読んだ時の感想などをシェアしてもらったりもしています。

もちろん、会社の課題図書だったり、なんとなく家にあったから…、有名だから、という、一見そっけない理由も多いのですが、それも含めて。

たいしの肌感覚調査では、きっかけTOP3はこちら。

NO.1 就活や就活、大学入学等「人生の岐路」で親や先輩に薦められた
NO.2 勉強しようと思ってインプットをし始めた時に「お薦めの本」として紹介されていた(WEBなどで)
NO.3 「悩み」を持った時に、相談相手から薦められた

もれなく、私の経験もこれに準じるものでした。

My First 7Habits

私の『7つの習慣』との出会いは、社会人1年目。

今よりもう少し勢いがあって、自分勝手だった23歳。初めて入った会社で、私は年下のアルバイトさんと働くことになりました。

年下とはいえ、高卒で社会人歴は長い女性。気も強く、物事もはきはきという彼女は、営業の仕事と中の事務的仕事、両方を担う私の「アシスタント」として、配属されたのです。

当時の私は、営業の仕事でも壁にあたり、何もうまくいかず、社内の事務的仕事も要領よく進められず…。完全に私の能力不足だったのですが、外回りの時間が多く、社内の事務を中心に担う、彼女とのコミュニケーションもうまく取れなくなりました。

私は、彼女に最低限のことだけ指示し「あとは考えてちゃんとやってよね」と思っているし、彼女は「大司さんには指示されてないんでやりませんでした」といい始める状態。どんどん険悪な雰囲気になり、仕事もよくない結果が生まれ、心の距離は遠くなる一方。

お互いに気が強い(そして酒飲み)の私たちは、ある夜会社の飲み会で2次会、3次会…と夜が更けるにつれ、お互いの不満をぶちまけあうような惨事になってしまったのです。

Barで、上司と3人で

そして、上司がBarに連れ出してくれました。
少し薄暗く、テーブルには小さなキャンドルが揺れているけど、高級過ぎない地元のBar。

そこで酔いながらも、言われていることに納得がいかず、なんでこんなことになっているのか頭は回らず、なぜか涙が出てきて視界がかすむ中で(おそらく隣の彼女も泣いていた)、互いに「だって、○○はいつもこう言うのにやってくれない!」「大司さんは、すぐに返信をくれない!」「私はこうやって頑張っているのに!」と、“だって”“私は○○なのに”“わかってくれない!”という愚痴を永遠と、上司と隣にいる相手になんとか理解してもらおうと、必死で不満を口にしていたのです。

その時、上司がボールペンを取り出しBarの紙ナプキンに縦書きでこう書いたのです。

「理解してから、理解される」

それを、私たち2人の前に差し出しました。

「大司、お前は○○(相手の子)が、会社でお客さんにどんな対応をしてくれているかわかってるか?」
「なあ、○○、お前は大司が外回りでどんな思いをしているか知っているか?」
「これは、俺が親父から言われて高校の時に読んだ『7つの習慣』っていう、人生が変わった本の言葉なんだけど。まずは、相手のこと理解しないとだめなんだよ」
「お前らは、お互いのこと理解しているのか?」

泣きじゃくりながら、その日は帰りました。

確かに、相手のことわかってるつもりだったけど、理解しようとはしていなかったかもしれない。いやそれでも…と、脳内では、相手のせいにしたい気持ちが渦巻きます。でも、理解してから、が最初なんだったら、私はそれをずっと投げ出していたような気もする…。

すぐに変わらなくても

お互い、良い意味でプライドは高かったので(笑)次の日何事もないかのように出勤しました。でも、心の中での「優先順位」が変わったのは確かでした。

相手を理解しよう、と思ったら、自分がかけている負担も、業務が進めづらい点もわかる。なので、外回りに出る前に、いつもよりちゃんと時間をとって、少し丁寧に業務の依頼をしました。

彼女は、一切嫌な顔をせずとても前向きに聴いて、質問をしてくれました。そして、「大司さんがんばってください」と外に出る私に声をかけてくれました。

もちろん、うまくいかない日もありました。
理解しあって、じゃあ親友になれたかというとそんなことはなく、今思ってもまだできることはあったなと思うし、互いに歩み切れない部分はあったまま、私の異動があったりしました。

でも、あの「理解してから、理解される」という一言が、私の世界を180度変えたのはまちがいありません。

7つの習慣自体が、パラダイムシフトになるということ

あの日紙ナプキンに書かれた文字と、Barの景色は今でもくっきり覚えています。その日の一言から始まって、『7つの習慣』と出会い、その仕事をし、今こうして7SALONや書籍のPRを通じて、「7つの習慣」をより多くの人と一緒に実践するような機会を得ている。

あの日のパラダイムシフトが、私の人生をここまで持ってきたようにも思うのです。

こんな風に、1冊…いや1文との出会いで人生の進み方が変わる。

そんなドラマを見たくて、そしてもっと多くの人に味わってほしくて、この仕事を今日もし続けているのかもしれません。

最後に

7SALONのメンバーとも、「My First 7Habits」のシェアができるといいな。そして、今日も思いのほか長く書いてしまいまって、明日の私へのプレッシャーにもなっていたりします 笑

7つの習慣 Official Bookサロン(コミュニティ)は変わらずこちら。

あの日から続いてきた道を、もっと広く遠くへ伸ばしていけますように。






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