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これからの時代は、おとなしい性格の人だからこそできる営業がある!

営業に向いているのは、社交的で話しが上手な人だというイメージがありますが、実際にはそうとは限りません。

一般的に外交的な人は、他人の話しをあまり聞かず、話したがる傾向があります。ひとりの人とじっくり向き合うより、たくさんの人間と関わることを好みます。

営業で一番重要なスキルは上手に話すことではありません。       相手の話しを聴き、相手に共感することです。

昨今では、買い手はインターネットでいくらでも情報を取得することができますので、営業マンから尋ねてもいない情報を押し付けられることにウンザリしています。

論語の「巧言令色鮮(すくな)し仁(じん)」と言われるように、口先がうまく八方美人タイプの営業マンは胡散臭く思われ、信用されません。

今までに私が出会った営業マンでも、成績上位の営業マンはどちらかというと普段は口数が少ない人が多いです。

ですから、これからの時代は口下手な人はむしろ営業に向いていると自信を持つべきです。

ただし、口下手だから成績が上がるのかというと、これはまた別の問題です。

お客様に商品の説明をする時や、決断の時には背中を押して上げる必要がある場面も出てきますので、それなりの工夫が必要です。


内向的性格の営業マンの強みとは・・

口下手で消極的なタイプの営業マンのための営業方法をご紹介していきます。

まず、内向的な性格の営業マンのメリットとして、聞き上手であることが多く、一対一でのコミュニケーションの場合に信頼を得やすいということがあげられます。また、事前の下調べなども丁寧に行い、細かい部分に気を配れる人が多いので、相手の関心に沿って提案ができるという強みがあります。

逆に、イベントやプレゼンなどでの発表など大勢の人とコミュニケーションを取る必要がある場面では、声が小さかったり、自信がなさそうに見えたりして印象が薄くなりがちで力を発揮しにくいでしょう。

自分の得意なことで勝負しましょう。

経営学の神様であるピーター・ドラッカーはこう言っています。

強みのみが成果を生む。弱みはたかだか頭痛を生むくらいのものである。
しかも弱みをなくしたからといって何も生まれはしない。
強みを生かすことにエネルギーを費やさなくてはならない。

聞き上手であることを活かして、相手の求めていることをしっかりとヒアリングします。

そうすれば、相手に「自分のことを分かってくれている」、「自分は大事にされている」という安心感を感じさせることができます。

信頼関係の構築は、あらゆるビジネスの基本となる最も重要な要素です。

価格競争に巻き込まれることがなくなりますし、既存顧客のリピート率も高まります。あなたを信頼しているお客様からなら紹介も頂けるでしょう。

自分を押し出さないで、相手を尊重するあなただからこそ得られる特性を活かした営業をすれば良いのです。

但し、注意点があります。

いくら内向的で消極的な性格であっても、悲観的ではいけません。

お客様が新しい商品やサービスを買うというのは前向きな行為です。

人は考え方が共有できないと同調できません。

あなたの思考が悲観的で、「できない」「無理だ」という負のエネルギーを前面に出してしまうと、お客様は新しいモノを導入しようという気にはなりません。

内向的な性格でも営業はできますが、悲観的な人は成功しません。


ネガティブな感情を追い出す方法

内向的性格の人は、集団の中であまり目立たない人生を送ってきたので、自分に自信を持てない人が多いです。

そのため悲観的で成功へのイメージが薄く、失敗することへの強迫観念に囚われてしまいやすい傾向があります。

どうすれば成功イメージを持てる自分に変わることができるのでしょうか?

アメリカで脳の取り扱い説明書と呼ばれて研究されている NLP(Neuro Linguistic Programing)を利用することで解決できます。

神経言語プログラミングと呼ばれるこの最新の心理療法は、日本でも仕事や人生、人間関係に有効だとされて多く取り入れられています。

NLPでは、人は五感(視覚、嗅覚、触覚、聴覚、味覚)を通して、
これまでの体験を認識し、言葉によって意味付けを行っていると考えられています。

その記憶が定着し、年齢を重ねるごとに一定のパターンが出来上がります。

自分は、○○が得意もしくは苦手だと思う。              自分は、こんな人間だ。

このような感情は、これまでの体験を通してプログラムされたものなのです。

NLPでは、このプログラムは絶対的なものではなく、開発された手法を用いることでより良く変えることができるとされています。

もし、あなたが悲観的な思考をしがちだとしても、今から変えることができるのです。

思考を変えるための3つのポイントがあります。

「意識の焦点」「身体の使い方」「言葉遣い」を変えることで、これまでのあなたを支配してきた考え方をプログラムし直すのです。

NLPのポイント① 「意識の焦点」

例えば「自分はダメな人間だ」と悲観的な考え方を持っているとします。

まず、自分自身に「本当にそうなのか?」を問います。

なぜ自分はダメな人間だと思い込んでいるのかを突き詰めて考えるのです。

これをビリーフ(信念、信条)と言います。

ビリーフは自分が経験してきた出来事によって作り出されます。

子供の頃に親や先生、社会から受けた経験を元に子供だった自分が作り出した思い込みです。

よく考えてみて下さい。

子供の頃「うまくできなかった」経験が何度かあったとしても、大人になったあなたがこれから行うことと同じ結果になる根拠にはなりません。

あなたはもう子供の頃とは違うのです。

様々な人生経験を重ねて成長し、未来に向けてさらに進化していくのです。

これからの出来事を悲観することなど全く根拠のない考え方なのです。

ビリーフは過去の自分が決めつけた単なる思い込みであることに気づけば、悲観的思考を書き換えることができます。


NLPのポイント②  身体を動かす。

人の心と身体は密接に関わり合っています。

姿勢が悪く、いつも暗い表情をしていると、心の状態も不安定になります。

深く息を吸って呼吸を整え、鏡に向かってにっこり笑ってみましょう。

スポーツやダンスをするなど体を動かして、活力がみなぎるのを感じましょう。


NLPのポイント③  前向きな言葉を使う。

脳は「言葉」を使って、経験を理解しその経験に名前を付けています。

これをラベリングと言います。

例えば何か予想しない出来事が起こったときに、「これは大変なことになった」とあなたが言えば、それはマイナスの出来事になります。

「これは面白いことになりそうだ」と言えば、プラスのイメージとしてラベリングされます。

全く同じことが起こっても、使う言葉によって感じ方は正反対の出来事として解釈されるのです。

あなたが使う言葉によって、次の行動や選択の助けになるか、妨げになるかは変わります。

できるだけ否定的な言葉を使わず肯定的な表現に置き換えましょう。


全て一人で抱え込む必要はない。

苦手なことを無理に行う必要はありません。

得意なことに集中しましょう。

自分が不得意だと感じる状況の場合は、その分野の強みを持つ上司や仲間の助けを借りましょう。

多様な性質を持つ人が、チームを組んでそれぞれの強みを活かして目標に向かっていく時代です。

様々な特性を持つヒーローが助け合って地球を救う「アベンジャーズ」の映画のようなイメージです。

あなたの強みを活かして、あなたが活躍できる時代が到来しています。

お客様の声をよく聴いてお客様の気持ちに寄り添って共感できるあなたのような人が活躍できる時代です。

自分の強みを活かして、前向きに営業に取り組んでみて下さい。

きっと道が開けることでしょう。





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