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80代のセンパイと暮らす。(49)

センパイと私の週前半のお楽しみは、絶対的に美味しいテイクアウト。今週は私がご馳走する番で、四川の中華。ご満足頂けたようで良かった!今週も課題クリア。ホッとする。

今日は久しぶりに、ゆっくりセンパイの息子の話をした。亡くなってから、もうすぐ8か月。昨日、息子が3年くらい前まで使っていた園芸用品を処分することになったことになったからだ。ラチェット式のハサミやスコップなど、結構良い道具が出てきて、有り難く使わせて貰うことにした。そして、センパイがポツリ。

「彼が死んでから、色々思い出してみたんだけど、すごく可愛がった想い出がないのよ。もちろん、小さい時はあるけど。実際、可愛かったしね」

衝撃発言!と思ったが、反面、そうかもしれないなとも。センパイの息子と私は歳が離れているので、私が生まれる前には、ベッタリ可愛がっている時間があると勝手に想像していたが、そうですか、ないんですね。

センパイもセンパイの夫も、何というか、自分の世界がある人たちで、子どもや孫を無条件に猫可愛がりが出来ない人たちだ。冷たい訳ではないが、無駄に甘えさせたりしない。そうすると、子どもも孫も甘えられることを期待しなくなる。私はそれをセンパイと思うことで乗り越えた。息子は恐らく、二人を反面教師として、ベッタリな子育てをした。同じ親から生まれたのに、対応が違って面白い。

私から見たら、センパイと息子はとても仲が良かった。夜中まで二人でずっと語っているような親子だったし、母と息子の繋がりの強さを見せつけられることは
しばしばあった。それをセンパイが忘れているはずはない(と思う)。甘えたり、甘えさせたりする分かりやすい可愛がりではなくても、息子はセンパイの分かりにくい愛情は受け止めていたと思うよ、センパイ。それは私もそうだから。

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