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【看護過程】関連図が書けるようになる方法〜頻出テンプレ〜

男性産業保健師の鳩ぽっぽです。
今回は以前書いた「関連図が書けるようになる方法〜苦手な関連図対策〜」の続きです。

前回の内容

前回の内容の要約はこんな感じです。

・関連図はパズルである。
・パズルのピースは関連図を書く上で"よくある流れ"のことを指す
・そのパズルを患者に合わせて組み合わせていくことができるのが大切
・ピースはできる人から教えてもらう、作ってもらうのが最も楽で効率的
・自分の病態関連図販売もその手段の一つである

こんな感じでした。
もし、これだけでは分からないという方は以下のリンクから記事を読んでみてください。
https://note.com/810poppo/n/neb4e9f3b793e

今回はその"よくある流れ"(テンプレ)を具体的に紹介していきます。

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①低栄養

栄養の部分で看護問題として挙げられやすい低栄養(栄養状態の悪化)
看護診断では栄養摂取消費バランス異常:必要量以下という長たらしい名前です。
ポイントは原因です。
この看護診断の原因として主を占めるのは摂食量の減少です。
血液データやアセスメントから低栄養が考えられたら、その原因を探るために摂食量が減っていないかを確認してみましょう。

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②脱水

高齢者に起こりやすい看護問題の一つで、看護診断では体液量減少とも挙げられます。
原因の中に摂食量の減少がありますが、食事からも水分が得られることから挙げられてます。そのため、低栄養の人は脱水のリスクも高いと言えます。
ポイントは保水能力低下と飲水量の減少です。
高齢者は辛い変化に伴いどちらのリスクもベースで持っています。リスクの評価や症状が出ていないかの観察をした上で書いていきましょう。

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③ADLの低下

ADLの低下、セルフケア不足と表現されるこの看護問題は運動機能の低下や活動制限など、主に活動・運動に関係するところから伸びてきます。
この活動(摂食動作、排泄動作、清潔動作など)運動(身体機能、筋肉量)などの障害や低下が出てきたら、このテンプレを思い出しましょう。
ここで注意するのはADL低下やセルフケア不足はあくまでも全体的な生活動作の不良であることです。
噛み砕いて言うと、低栄養、安楽障害などの看護問題の原因として摂食動作不良や清潔動作不良などがつなげられますが、ADLの低下からは直接つなげない方がいいということです。
理由は、身体活動に関係した廃用症候群や精神面に関係した自尊感情の低下など、ADLの低下が引き起こす問題があるためです。
正直、この辺りは個人の感覚にもよるので、ADLの低下から摂食動作不良につなげて低栄養へ…など自由に組み合わせてアレンジしてもいいと思います。(先生が許す形でなら)

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④睡眠障害

睡眠障害では、原因は複数あることが多く、必然的に関係線も増えます。
ポイントとしては、原因よりも何が障害として出ているか、です。
睡眠障害の下の部分になりますが、それが日中の活動にどのような影響を及ぼしているのかを選択してください。

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⑤炎症反応

ここは術後関連図でも公開しているため詳しく説明はしません。
炎症反応は基本的にこの流れとなるため、患者に出ている症状に合わせて書いていってください。
※今回の内容は術後の炎症反応とは違う部分があります。違いは全身性か局所性か、です。

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まとめ

今回は関連図のテンプレ紹介でしたがいかがだったでしょうか。
重要なのはこのテンプレをそのまま写すことではなく、受け持つ患者に合わせて選択・アレンジすることです。
ここができなければ、一般論的なものしか書けず、個別性がない関連図と言われます。
テンプレを使う際も、きちんと考えて使っていきましょう。
今回の記事が少しでも実習の効率化に役立ては幸いです。
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看護過程のまとめはこちら→https://note.com/810poppo/m/m58a525aaacfe

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