いい話だなぁ。ブラックジャック、その1

手塚治虫の「ブラック・ジャック」。全てがいい話過ぎて、甲乙つけるのが難しいんだけど、特にわたしのお気に入り、その1。

〇「悲鳴」→声帯ポリープが出来てしまい、一週間程度で黙っていれば完治すると言われた女子高生。見舞いに来た友達がわざと(?)笑い話をし、つい笑ってしまう。「一生治らない」言われ、悲しむ女子高生。「けど、一年間黙っていれば、このカプセルで」。彼女は立派に実行した。が、カプセルは単なるカプセルだったのだ。「あれぐらいしないと、君は」悪かった、謝るブラックジャック。彼の冷酷さ以上にある優しさが見える作品だ。

何故、魅かれたか?わたしのボイスがハスキーだからである。小学生の時に原因が分かって、そのまんま。逆手に取って、印象づけちゃえ。高校時代は「歩くハスキーボイス」などと、自らキャッチフレーズをつけていた。声帯関係の病気を異常なまでに恐れている。お話の主人公の女子高生(朝戸レイ、とか言ったかな?)は、増して放送部員であり、声優志望。校内でも有名な存在。華の声。生徒は勿論、先生達迄、魅了する声なのである。だったら余計にまずいわな。一年間の彼女の頑張りが素晴らしい。その努力にただ感服するのである。わたしだったら、とてもできまい。


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