初めの1巻~「コボちゃん①」(植田まさし著/蒼鷹社刊)~

持っているのを幸せに思う。
植田まさしの代・代表作「コボちゃん」。令和6年5月現在「新」コボ。
「新」と頭につけられたコボちゃんなら、54巻まで刊行している。
現・刊行先の芳文社でもかなり売れている作品らしく、新刊が出るたびに各々のキャッチ・コピーと共に、表紙にわざわざ<〇年〇月発売!>とまで印刷をしている。

が、元の刊行先は、蒼鷹社であった。
奥付の発行者に「植松晴子」と記されているから、きっと植田さんの奥さんか、お母さん。或いはお姉さんなのだろう。植田さんの本名は植松さんであるから、個人経営でやっていらしたのかも知れない。
途中で「植松百合子」と代替わりするが、長谷川町子の「姉妹社」を思えば別に不思議でも何でもない。

定価は何と380円!
昭和62年3月10日 第25刷発行とも記される。いつ買ったのは覚えていないが、逆算するとバブル爆発寸前の頃、どうやら購入したようだ。

今のと比べ、登場人物全員、体に対して顔部分が大きい。
何となく目鼻の描かれ方も単純だ。けど、確実に今に繋がっている。
幼稚園で初対面。
初恋相手(?)、憧れのハナコちゃんにポーッとなるコボちゃん。
物知り・サトシくんも既に登場し、親友・シゲルくんを思わせる子供も登場はするが、名前がまだない。
ライバル・アキラくんは、どこらへんから出てくるのか?のぼるくんという友達もいたようだ。

昭和57年当時の5歳児=昭和52年生まれ。
おおっ!歌舞伎役者の海老蔵や、歌手の浜崎あゆみと同じ年齢ではあるまいか!本名を寺島という梨園の御曹司もその辺りだっけな。

あれから40年。世の中、変わりましたな。

単行本表紙。カバーの色は山吹だが、コボちゃんが着ているシャツは赤い色。黄色が好きなコボちゃんだけど、赤い色も同じぐらいに好きなのだろう。


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