5月の野望<2>~早くも挫折(?)~

〇ミニトマト 不器用さんは やはり買う
          
 <川柳 なかむら>

前回は、大ちゅきなミニトマト様を家庭菜園する決意をした話であった。

早速、調べる。全ては野望の為だ。
ネット検索で「ミニトマト 苗から育てる」等の類いを書いてみた。
様々な人がいろんな事を書いている。意外と、面倒臭い。

プランターに苗、支柱、土。そして何より大事な苗を用意しなければならないし、各々の選び方も重要だ。
「高いのを買え。安いのはそれなり」
「100円店で売っているのも悪いとは言わないが、できれば品揃えが豊富な、ホームセンターでの購入をお奨めする」
記されているのが多い。
(高いの?要らないわよ。何せお試し版だもん)
(ホームセンター?余計なモノまで買いそうだなぁ。お洒落な植木鉢とか)
やはり過去。
小学校の時の、挫折が甦って来るのだろうか?

兎に角、理科が大嫌いであったわたしは、その類いにも興味がなかった。
花が咲く仕組みとか、開く迄の行程とかに関心がなく、ただあるのは咲いた時のキレイさだけであった。
今、たまたまNHKの朝ドラ「らんまん」をやっているけど、牧野富太郎博士は伝記で読み、「花と恋して90年」言葉が印象的だった。
よって理科と言えば「牧野富太郎博士」だけが知識だ。
(う~む)
今回もダメかも、んが。野望。ミニトマトちゃま、我が君と相思相愛になりたいのだ!
(やります、なかむら!)
思いを新たに、財布の中身を確認し、100円店。
「ダイソー」へと走る。駅に近い「いなげや」の、直ぐ隣りだ。

プランター。デカいのがいい。
これかな?こっちかも。同じ大きさなら、色と持ち運びやすさかな。
プランターより大きい受け皿も必要らしいけど、いいやね、パス。
支柱を見る。
リング状のが、1本だけ残っている。ラッキー!
買い物籠に入れる。
決意が鈍らない内に、用具だけは抑えようと、ウロチョロ。
店内の奥に設けられている一角を、まるで怪獣のように荒らし始めた。
だって色々見たいんだもの。物色する訳ですよ。いい物を見極める目を養うには、時に怪獣にならなくてはね。ウルトラマンもいないから、思う存分、荒せるわ。
やりたい放題やるの巻き。
広くない店内の、広くない通路を、ガチャガチャにする客。プランターを引っ張り出しては並べ、並べてはブツブツ言い、気が向くと仕舞う女客。
(ヤバいぞ、あいつ)
チラチラの視線を思いはした。
が、そんなんで挫折するわたしではない。
土は大事だから、2種類買う。「トマトの土」と「油かす」。
(スギで培養土が安かったから、基本に使おう。3つ合わせて足りなかっgたら、庭の落ち葉や土を混ぜればいい)
跳ね返すようにして、レジに向かう。600円前後の初期費用だ。

昼食もそこそこに、今度は苗。
大事な苗をざっと見る。妹御用達、某園芸店である。
わたしと違って、小さい時から草花が好き。近所に住んでいる妹は、様々な草木を育てているNHKの「趣味の園芸」を欠かせずに見ていて、その手の雑誌も呼んでいるようだ。
トマトちゃまの話をしたら、某園芸店を推していた。駅にゆく時、通る店だ。角地にある。
(ふぅ~む)
5、6人のお客で賑わう中、トマトの苗を手に取って見る。アイコというのが多かった。黄色も売られていた。悪くはないけど、良くもない。茎にイマイチ太さが足りない。
(まっ、いっかぁ。今回は保留で。ざっと見ただけ)
何も言わずに、すんなり帰宅するわたし。

夕飯後。
(はぁ~っ)又、面倒臭くなってしまった。
和室に取りあえず置いといておいた、諸々。プランターやら、土袋やらを見ていたら、(面倒臭い)。思いだけとなったのだ。
                       ※<3>に続く











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