夢でもいい~なかむら、謎の初めて物語~

生まれ落ちた瞬間から、様々が過去となるんだけどもー。
「どうしても知りたい!」
「出来る限り知りたい!」
けど、過去過ぎて親も憶えていない、そんな経験なかろうか?

産院から貰った「育児日記」で生まれた時の状態その他、わたしの場合、分かっている。
今の時代なら書店等で購入出来よう。
当時はそれがなかったのか?産院からの贈り物。
出産記念のプレゼントして、貰える場合が多かったようだ。

いついつこれが出来るようになった、これを与えた、
記入するページもある。

「初めての外出」に生後5ヶ月とあるけど、「どこへ?」
「片言」は生後10ヶ月。「何と?」
「書く事」も同じ頃だが、「何を?」
「本」は1歳とあるけど、「どんな本を?」

各々、ただ答えのみ。全てに主語が抜けている。なかむら、謎の初めて物語。

当時、若い母親だった亡母も多忙であったのだろう。
幾ら初めての子。愛しい我が子とて、一日中、構ってばかりはいられない。
忙しい。元々、筆不精でもある。
気持ちは分かるが、けど。一応の主語部分と、わたしの反応。親としての感覚は、文字として残して貰いたかったと切に思う。

夢でも知りたい。

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