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外から見る東京、中から見る東京

多くの地方の若者は、都会に憧れ、大学や就職先を東京に決める。
下記の記事によれば、2018年の東京圏への転入超過は若者を中心に約14万人に上る。
どうやら、東京には、若年層を引き込む魔の色気があるらしい。
私もその色気にやられた若者の一人だ。


私は、今年3月、就職のため北海道から東京へ上京した。
夢を膨らませ、かつて10代の時に叶わなかった、
好きなアーティストのLIVEやテーマパークに行ったり
関わったことのないヒトや知識に触れたり
東京に住み、働けば、毎日が楽しい時間となると思い馳せていた。
しかし、4か月間東京のサラリーマンを経験してみて、
楽しみよりも、きつさが上回っていることに気付き始めた。

ある日のエピソード、

いつも通り、社宅のある千葉県から5時半に家を出て、
総武線のパンパンの満員電車に乗り、田町駅へ向かっていたのだが、
途中の東京駅で嫌なものを見てしまった。
座席に座っていた女性が、隣の男性の足を踏んでしまい、
その男性も憤り蹴り返してしまったことで、ケンカが勃発。
真横に座っていた私は、朝から大声で電車も遅延させて
迷惑な方々だな思いながら傍観。
途中から、男性側が冷静になり、謝り始め、事態を収拾しようとしたが、女性側が納得いかずに約10分ほど継続し、なんとかほとぼりが冷めた。

東京ならこんなこと日常茶飯事だよ、と言われてしまいそうだが、
この経験は、何か私にはただ事には思えなかった。
自分が当事者だったら同じ行動をしてしまうのかと思い、
少し怖い気持ちになったままその日は働いていた。

外から見た東京は、華々しく、エンターテインメントに溢れて憧れの対象であったが、上記の様な経験もあり、中から見た東京は、もちろん都会らしい華々しさは感じるが、人の憎しみや嫉妬、やさしさの欠如も感じられ、ちょっと生活がしずらい、そう思った。

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