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月光で目覚める?

眩しさで目覚めたら月が瀬戸内海を照らし、光が部屋に差し込んでいた。朝5時半。息を呑むほどの美しさに思わず正座して月と向き合った。頭の中にはドビュッシーの月の光が流れ始める。しばらく月光浴。

先日癌が見つかった友人。治療を始める彼女が完全に回復した、と言うイメージを抱いて月に祈る。私は珍しく日曜日に腹痛から発熱して、月曜日は思い切って仕事の予定を全てキャンセルし、ほぼ一日中睡眠をとっていた。火曜日はずいぶん回復したので出社して、夜は発酵食品と野菜をたっぷりいただき、今朝月の光で完全回復した。自然の力はすごい。

何の努力もせず、お金を払う事なく、自然は惜しみなく月の光を放ち、太陽は昇り、海や風は穏やかで空気が澄んでる、鳥のさえずり、こんな状況で1日過ごせるなんて、贅沢だなと思う。

そんな自然の力を感じ、振り返ると今年は空海生誕1250年。彼に関する書籍を読めば読むほど超人ぶりに興奮する。今世で良いことしたら、神様を敬ったらあの世で極楽に行けるのでなく、今この世で全ての人がそれぞれが持つ仏性に目覚め、幸せになるって素晴らしい教えだと思う。当時生きていたら空海ファンに間違いなくなっていた。1200年前から伝えてきて今そうなっているのか、空海の眼から見てどう映るんだろう。日本人は陽気で明るく、機嫌が良い人が多いと戦前海外から訪日した外国人たちは数多く記録に残している。私も外資系の企業が長かったのだけど、ほとんどの国の人から、I love Japan!と数えきれないほど言われた。今も旅行したい国No.1は日本だ。空海が思い描いていた世界が少しづつ作られてきたのかな。

ハーバード大学教授のマイケル・サンデルが日本人は自己肯定感が低いと言われるが、それは成功してもそれは自分だけの力ではなく、周りの人達のお陰であると思っているからだ、と話していた。素晴らしい考察。

以前今の自分があるのは、自分の実力と運と二つあるとしたらどのような割合か、と言う設問があり私は90%運だねと言ったら、自己肯定感低くないですか、と言われた。私はやると決めたら諦めないし、自分は欲しいものは手に入る、達成したいことはできる、と信じて止まないので自己肯定感低いとは思えない。ただ私は流れに乗って生きている中、なんだかんだラッキー!だと思う方向に流れるのも確かなんで、俯瞰で見ると運が良い方が強いなと思う。

日本に生まれた、今の時代に生まれた、今の両親から生まれた、マレーシアで子供の頃育った、身体が丈夫だ、楽天的だ、などなど全て自分の努力や、欲求とは無関係に与えられているのでこれを運の力と言わずなんなのかなと思う。

それぞれの人に必要なものは全て与えられる、と感じている。だから与えられるのは、自分の中の仏性を目覚めさせるのに必要なものなんじゃないかと思った。

仏性に目覚めるとは、自分の持つ力や良さを引き出し本当にやりたいことに人生を使う、その結果他人の力や良さを尊重できるとも言えるように思う。ありのまま生きる、と言うことじゃないかな。

今年はかなり幅広くたくさんの方々とご縁をいただいたが、年は関係なく自分がやりたいことを追求して、行動に移している方がとても多かった。仏性に目覚めていそうな方々。思っている以上に多いと感じるし、実感としてこれから増えていくのではないかな。

崩れそうにないものが崩れ、隠されたものが明るみになり、そんな2023年も終わる今、世の中確実に良い方向に向かっていると空海さんの生まれた香川県で彼の教えに触れて、そう確信した。めでたい❣️

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