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結婚しかけた話

昔々あるところに…で始まる物語くらい遠い過去、結婚しかけたことがあります。若気の至りというより、本当は怖い○○童話みたいな感覚で記憶しています。

結果、しなくて本当に良かったです。
しても、頑張って離婚したと思うけど、する前に逃げきれて良かった。
ほぼ流れに任せて生きている自分の、あの時の出来事は1番の失敗であり、成功でもあります。

まず、なぜ結婚話が出たのか?
彼の親御さんが余命宣告されてしまい、焦った彼は、付き合い始めてすぐの私と結婚しようと思った訳です。親の為に。自分の家族の為に。

いやー、断れなかったー。

好きで、経験も浅く。
理由が理由だけに、断りづらい。
そこには、間違った優しさがありました。

話が進み、どんどん逃げ道が塞がれていく中、違和感が形として現れ始めました。

彼が言いました。
「俺は夢を追いかけるから、安定した仕事についてほしい。」
私は資格の勉強を始めました。

彼が言いました。
「異性と連れ立って歩くな。」
私は、バイクの後ろに女性を乗せる彼に気づかないふりをしました。

彼が言いました。
「結婚したら、お前に人権は無い。」
私は、体の不自由な彼の兄弟のことを考えました。

そこには、間違った自己犠牲がありました。

そんな彼ですが、違和感だらけゆえに、予想外に私を救ってくれました。
『結婚』に飽きたのです。彼から、婚約破棄を言い出し、家を出て行ったのです。

そして、私から別れを切り出し、付き合いも解消することが出来ました。よかったー。
彼は付き合いは続けたかったらしく、それならと引っ越し費用等、お金を要求してきて、困りましたが、ここで助かったのは”彼から”婚約破棄を言い出したことでした。結納や、式場予約、近親者への式招待まで話は進んでいたので、慰謝料を請求できるのは私では?と言ってみると彼はトーンダウン。
共通の知り合いに私の悪評をメールしたり、酔っぱらって家に来たりしましたが、すぐに彼女ができ、職を変え、彼の噂も聞かなくなりました。

そもそも、なぜ彼と付き合い始めてしまったのでしょう?
そこには、自己肯定感の低さがあったと思います。

自分を大事に出来てないから、こんなことになってしまったのです。
その後の色々な失敗も、今の悩みもそこが大きな原因な気がします。

あれから百万年くらいたった気がするのに、まだ同じ事で?
と、我ながら驚きます。

自分勝手でも、自己中でも良いから、もっと自分を大事にしよう。根拠なしに自信持っていこう、と改めて自分にはっぱをかけるのでした。


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