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アカペラのライブを配信してわかったこと、利点と欠点


2020年の3月15日に、私が所属していた長岡造形大学アカペラバンドRumrollの歌い納め会のyoutubeライブ配信が行われました。本来はお客さんを会場に入れてのライブを計画していたのですが、観客を入れずyoutubeで配信するという方法をとることになった理由はコロナです。コロナビールが飲みたい。

さて、実はライブの配信は初めての試みでした。今まで自分がやったアカペラのライブは、会場をとってやるものか、ストリートで歌うものかのどちらかだったので今回は初だと言えます。

やってみてかなり面白かったですし楽しめました。それから、今後につながりそうなことをいろいろ考えられたのでそれをじゃんじゃか書いていきたいと思います。

注意:各項目は、利点であり裏返せば欠点になるよねって感じで書いてます。


▶︎観客への優しさが無限大
お客さんは自由なタイミングで配信に入ってきて、ご飯食べながらでも作業しながらでも、声出しながら観てもいいので楽しむ方法がかなり自由です。楽しみ方だけでなく、実際のライブだと入りにくいと思っていてもyoutubeを見るだけなら全然楽でしょうから心理的なハードルも相当に低いと思います。(逆に言えば、真剣には聞いてもらえないかも)

ハードルの低さは集客力アップにつながり、楽しみ方が自由なことはリピート率アップにつながるんじゃないかなと思います。(ライブでお客さんに少しでも楽しんでいただける演奏をすることが前提ですが)


▶︎ライブ開催のコストが低い(例外あり)
会場にお客さんを入れなくていいので、大規模な会場を抑える必要がないです。あと、基本的に非営利での利用になるのでその場合は会場料が安くなる、公共施設ならタダというケースもあります。

機材の面でも、大規模な会場に響かせるほどの音響機材は必要としません。

*例外の話
確かに大きなホールを借りなくてもライブができますが、良い音の環境を求めた場合は別になります。部屋が狭すぎるといとも簡単にハウリングを起こしたり、演者が動きにくいためライブ配信の画面がつまらなくなるといった欠点があります。また、反響も会場に準じたものになるので狭い部屋ではなんともスケールの小さい歌になってしまうことも。


▶︎告知の費用が少ない
ネットで配信することをポスターやフライヤーを使って告知するのはあんまり意味がないと思います。むしろSNSやweb広告、動画や画像を利用して告知していく方が効率のいい集客が見込めると思います。これは、告知を見る媒体とライブ配信を見る媒体が共通だからです(SNSでの告知をスマホで見て、そのままスマホでライブ配信を見る)。
駅にライブ配信のポスターを貼って、それがいい効果を産むかと言われるとちょっと疑問が残るかな、と。(紙媒体のポスターやフライヤーに書いてあるURLにアクセスするとか、今の時代発狂しそうな行為じゃないですか)これを裏返せばマス的な告知がしにくいという欠点にもなります。

▶︎気軽にライブできる
一度配信環境が確立すれば、2度目以降さほどの試行錯誤をすることなくライブ配信が可能です。ソフトウェアの設定など全て記録できますし、先述の会場や告知におけるメリットも相まって、準備のコストが総じて低いのでライブ配信は何度もできると言えます。となればライブ配信以外の準備(歌の練習、パフォーマンスの練習)に時間を多く避けるようになります。
というかいっそ、練習風景の配信でもいいわけです。

ただし、気軽さは演者に安易なパフォーマンスをさせてしまう可能性もあります。


これ以外にもあるかも知れませんがひとまず思いつかないのでこんなところです。


アカペラのライブ配信と実際の会場ライブのすみ分け

大まかにいうとアカペラのライブ配信は
・コストが低く、比較的気軽にできる
・気軽にできるがゆえのクオリティの劣化があり得る?
という性質があるのかなーと書きました(多分)

とはいえ、やはり実際に会場を抑えて行うライブこそ、という思いもあるかと思います。

私としては、
1)youtubeなどで配信するミニライブで知名度を上げ、
2)満を辞して大きな会場にたくさんの人を呼ぶ

こういう2種類を使い分けて、ある程度長い目で見たバンド、グループの発展を考えていくのかいいのかなと思います。



(4.18追記)
感染症の影響がかなり長期化しそうですし、集まって歌を歌うことが難しくなってきました。
また別のことを考えないといけません。


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