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大人になっても性経験がないままで焦っている女の人へ

まず初めに、この記事では筆者の過去の恋愛などを割とあけすけに書いていくため、一部生々しい表現が出てくる可能性があります。
苦手な方はご注意ください。
また、筆者はアラサーであり、どちらかというと20代くらいの方々へ向けた内容となりますのでご了承ください。
(もちろんそれ以上の年齢の方にも読んでいただけると嬉しいですが、「年下が何を生意気に」と感じる表現が出てくる可能性があります。)

さて、前置きはこのくらいにしておくとして。
学生時代から恋愛が下手で、片想いをしたことはあるけど誰とも付き合ったことがなくて、もちろんキスやそれ以上のことも未経験で、大人になったら自動的に恋人の1人や2人くらいできるだろうと思っていたのに、一向にその気配がないみんな~!
はい、10年くらい前の私も両手を挙げて返事をしていることでしょう。

筆者はアラサー既婚者ではあるけれど、実は成人する(当時なので20歳になる)まで誰かとお付き合いをしたことがなかった。
恋愛体質で惚れっぽかったと思うし、片想いはいっぱいしてきたし、誰かと付き合ってみたいなあという憧れもあったし、実際に告白したりすることもあった。
けれど、告白を受け入れてもらえたり、あるいは誰かから告白されるようなことはただの一度もなかったのだ。

もちろん恋愛したいとか交際したいとかいう願望がなく、自身の生活に満足していて恋愛関連のアレコレを未経験のまま大人になるなら良いと思う。
人にはそれぞれしたいことや必要としていることがあり、自身が望んでいないのであれば恋愛も交際も性経験も、ステータスでもなんでもないので全く必要のないものであるだろう。

しかし、私はそれを望んでいた。
自分が誰かを「好き好き好き好き大好き!」って想うのと同じように、誰かにもそういうふうに自分を好きになってもらいたかったし、そうして私を「他とは違う、特別」の意味を持つ恋人というポジションに置いてほしかった。
その時代ごとに好きな人はいたし、好きな人とただ堂々と一緒にいたい気持ちもあったのだが、それと同じように「一度でいいから、誰でもいいから素敵な人と恋人同士になりたい!愛して愛されてみたい!」という願望がものすごーく強かったのだ。

まあ、おそらくそういうギラギラとした下品なオーラが外に漏れ出ていたのだと思う。なんというか、必死すぎ、とでもいうような。
容姿も体型も人並み、普通くらいのスペックだと自分では思っていたが(自認がこうである人間は実際は普通以下であることが多い)、未成年の頃は誰かに好きになってもらうという経験がなかった。
性格はひん曲がって捻じれていたし、めちゃくちゃ自意識過剰で高慢なところがあったので、可愛げが全くなかったのも原因の1つだと思う。

そんなような理由で私は大学生になるまでずっと恋人がいなかった。というか、できなかった。
そして20歳くらいになる頃にようやく、初めての恋人ができた。
私は「成人してから初めて恋人ができるって変じゃないかな」「この歳まで性経験がないって引かれないかな」と思いながらも、当時の恋人が大好きで、恋人にも私を大好きでいてもらって過ごしていた。
その時点で私の「恋人が欲しい、誰かと愛し愛される関係になりたい」という願望は満たされていたのだが、1つ叶うと新たに1つ望むのが人間というもの。
私には新たな願望が芽生えていた。

そう、「さっさと処女を捨てたい」という願望である。
今思えば本当に愚かだし馬鹿な悩みであったと思うが、当時は真剣だった。恋愛経験や性経験が自身の価値に直結すると思っていたし、他人に対してはそんなことを思わないのに、自身に対しては「経験がないのは自身の魅力不足のせいで、恥ずかしいことだ」みたいな考えがあったのだ。

というのも、初めてできた恋人が、こういうことを言う人だったからである。
「え?処女なの?あーそっか・・・じゃあゆっくりしてあげないとだね。あーあ、処女じゃなかったらもう、今すぐにでもしたいくらいなのにな・・・めちゃくちゃにしてやりたいのに・・・」
ちなみに、この発言をしている男もまた、未経験だったわけだが。
その後に、こういうふうに言葉が続いた。
「俺、童貞だし、処女の体なんてどうやって触ったらいいかわからなくて怖い。自分で自分の体を触って、それで自分でいれてくれる?あ、俺のもちゃんと触ってよくしてね、ちゃんと入るようにおっきくしてね」

いや、今思えばまじで気持ちが悪い。やばすぎる。
そんな男は「ハァ?」という感じですぐに別れてもよかったものなのだが、当時の私は「やっとできた恋人」「好きな男の人」「この人を逃せばもう一生恋人なんてできないかも」「できたとしても、そのときもまた『処女かあ』って言われてしまう」という思考で頭がいっぱいだった。
そんなわけで、必死に要望に応えようと思ったのだが。

できなかったのである。
そもそも知識がない。技術もない。相手の体を触って喜んでもらうことは、回を増すことにできるようになっていった。けれど、自分の体を触るのが怖い。どこをどうすればいいのかわからない。
そして、心の奥底では、自分にこんなことを要求しただ寝そべっているだけの男を「気持ち悪い」と感じてしまっていたのだ。
だから、どうしてもできなかった。

そして、それが原因と言うわけではないのだが、結局数か月で別れることになってしまった。
日常生活で男らしくリードしてくれないところにも不満はあったので、もしそういう場面で思い切りが良い人であったなら、「初めてを捧げた人だし・・・」ともう少し長く付き合っていた可能性もあるが、だめだった。

そして、別れてから思ったことは、「こんなものか」ということだ。
恋人ができても、気を遣って疲れるだけで、もちろん楽しいことや嬉しいことも少しはあるが、基本的には不満が溜まるばかりの毎日だった。
「片想いが一番楽しい」というのは真実だったのだな、と思い、今までとても強かった「恋人が欲しい、誰かと愛し愛される関係になりたい」という願望は、一気にしぼんで消え失せてしまったのだ。

さて、とはいえども惚れっぽい気質は急には変わらず、その数年後には別の男の人と交際することになった。
別の記事でもちらっと書いているが、この人はそもそも「私のこと本当に好きなのかな?」と感じる部分があまりにも多かったので、「私がこの人のことをとても好きで、それで付き合ってもらっている」という感覚が強かった。

まあ、「付き合ってやってもいいか」って思ってもらえるだけ、まだましだし。今までは告白を受け入れてさえもらえなかったから、贅沢は望むまい。恋人として側にいられるだけで幸せ。
と、頑張って自身に言い聞かせていたわけだが、当然そんなことでずっと満足していられるわけもなく。もう本当に、そんな相手とはすぐに別れた方がよかったのだろうと思うが、またしても私の頭の中に浮かぶのはこれだった。
「でも、もう24歳だし。そろそろ処女を捨てないと・・・地雷物件になってしまうのでは・・・」

相手もひどかったと思うが、私も私である。
心の不安を体で埋めようという想いもあったが、とにかく、実績が欲しかった。その相手が経験済みだったということもあり、ちゃちゃっと私も経験済みにしてくれよ!男の人は好きだろそういうことは!みたいな考えだったのである。
いや、その人のことは好きだったんだよ、本当に。不安が過ぎて依存に変わりつつはあったけれど。好きな人と触れ合いたいと思う気持ちも、当然たくさんあった。
でも、私は私の中の「未経験=世界を知らない=半人前の不適合者」みたいな(謎の)レッテルを、とにかく剥がして捨てたかったのだ。

しかし、その相手とも、結局駄目だった。
多分、未経験の女とするのが面倒だ(重い)という気持ちもあったと思うし、その大変さや責任のようなものを負いたいと思うほど、私のことが好きじゃなかったのだと思う。
向こうからしてみれば、自分に依存してくるただのメンヘラ女だ。深く繋がって、結婚でも迫られたらどうするんだくらいに思っていたのかもしれない。

だったら早急に振っていただきたかったのだが、交際はずるずると1年ほど続き、私から別れを切り出してようやく別れることとなった。
さよなら私の20代前半。
そうして私は、「恋人はいたことあるけど性経験はない」という状態のまま社会人になってしまった。

自分語りだけでかなり長くなってしまったが、ここまで読んでくれた気の長い読者の方々は、これらを読んでどういうふうに感じるだろうか?
「男運が悪すぎる」?「もっと数をこなせばいいだけ」?
それとも、「いやそんなことが2回も続くなんて、あなた自身に問題があるのでは?」と思うだろうか。
あるいは、「読んでいてバカバカしくなってきた、何故そこまで経験しているかどうかにこだわるのか?」というふうな感想を抱くだろうか。

私は社会人になった25歳頃、上記の全てのことを自分に対して思っていた。
やっぱり私がだめなのかな。なんか・・・近付くと強烈に臭かったりするのかな。そういう気持ちになってもらえるような、魅力が私にないのが問題なのかな・・・。
いや、でも、過去の2例は世界平均で見ても、「だめな男の人」って感じなんじゃない?それか純粋に相性が悪かっただけじゃない?まだ希望は捨てなくてもいいじゃん!
というか、もうよくない?未経験でも別にいいじゃん、あれだけ憧れていた交際だって、実際に経験してみれば大したことじゃなかったし。他にもっと大事なこといくらでもあるでしょ。

そういうことを考え、悶々と悩み、私の考えはこう変貌していった。
「もう恋愛とか性経験とか結婚とか、別にいいかな。機会があればもちろん、だけどそこまで必死に追うものじゃないし、欲しいと思わなくなっちゃった」というふうになったのだ。
もちろんこれは、そういう状況を経験したからこその結論である。
今まさに恋愛経験や性経験を望んでおり、(過去の私のように)それを必死に求めている人に対して、言葉で「それはそんなに重要なことじゃないよ~」と伝えたところで1ミリも響かないだろう。

ただ、この話には続きがある。
「別に必要じゃないかな」と思い始めて数年後、私は恋愛をして性経験もして結婚まですることになったのだ。
そして、思ったことがある。

これは完全に運ですわ!!!!!!

別に恋愛経験も性経験も既婚か未婚かも、その人の価値には直結しないよ!ただの経験の差であって、それは1ミリもその人自身のステータスにはならないよ!
そんで、だから、経験がないからってその人に問題があるわけじゃないと思うよ!本当に!自分が本当にどうしようもなく魅力がないからだめだんだ・・・じゃないから!本当に絶対にそんなことない!
人間として相性の!いい相手に!出会えるかどうかの差だから!
100%運だからーーーーーー!!!!!!

これが私の言いたいことである。
最初から本当に自身の経験の有無を気にしていない人はもちろん、それが気になって気になって仕方がない人に対しても、「いや、全然大丈夫だから。まじで」と言いたい。
経験の有無が自身の価値に直結するわけではないというのも勿論そうだし、もし本気でそれを望んでいるのならば、そして叶えるために何かしらのアクションを起こしているのであれば、それは本当に唐突に、「」によって叶えられる。
これは、断言できる。

なんでもかんでも「願えば叶う」とは思わないが、こと人間関係においては、運と巡り合わせが100%であると思う。
だから、願望が未だに叶っていないことを、焦る必要はない。
「まだその時ではないのだな~」とのんびり構えていればよいのである。
大丈夫、20代後半まで処女だった恋愛下手な私でも、今めちゃくちゃ幸せに生きることができている。だから、大丈夫なのだ。

もちろん、1日中部屋で寝転がって「いい人が空から降ってこないかな~!」と望んでいるだけでは、決して降ってくることはない。
望んでいるのなら、まずは、自分から好きになる!そしてアタックする!そのうち誰かとは付き合える!そのうち誰かとはきっと相性がいいはずだ!というふうに動くといい。
それでだめなら、それは運が悪いだけだ。焦らなくていいし、自分を責めなくていい。と、私は思います。

そんな感じで、今回は割と身を切る記事でした(めちゃくちゃダサいし情けないので)。
誰かの何かの参考になるか、励ましになるかしていれば幸いです。

ではでは、今回はこのへんで。

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