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クリエイターが政治を語るなんて

「このアカウントでは政治のことを語ってほしくない、別のアカウントでやってほしい」

Twitterなどで政治を語ると送られてくるコメントに、憤っているクリエイターをたまに見かける。政治を語ろうが何だろうが個人の自由なんだから、ケチをつけられたらクリエイターが憤るのは当然だと思う。

まぁ、ファンの気持ちもわかる。私も以前は『そっち側』だったから。でも、何故そう思ってたんだろう。本当になんとなくだった。多分、クリエイターに『色が付く』とか『ノイズが入る』とか考えていた。

例えば、すばらしい結果を残すクリエイターが過去に言った発言とかを聞いて「げぇ~、理解できん!」ってなったら、そのすばらしい結果が一気に色褪せる。それが嫌なんだと思う。『人と作品は別』って言うけど、なかなか難しい。特に政治に関しては激しい拒否反応を示してしまう。

日本人は、政治について語る習慣を身に付けることが無く大人になってしまう。だから、自分と異なる政治思想を持つ人に向き合うことが非常に苦手なんだと思う。

でも歳をとるにつれて、少しずつ世の中のことを考えるようになってきて、「クリエイターに、政治のことを語ってほしくない」って、すっごい自分勝手な主張だなと思い始めた。

だってさ、新型コロナが流行り、ウクライナとロシアの間で戦争が起こり、政権与党が外国発祥の宗教と懇意の仲にあったり、物価が上がり続けたり、不安になることばっかじゃん!!その中で、自分の思いを発信しちゃいけないって、酷じゃね?

ちょっと話ズレるかもしれんけど、私はいち消費者として思ってることがあって。クリエイターと消費者との関係がギブアンドテイクだとしたら、クリエイターからもらうものの方が多くね?って思う。だって、私が学生時代のときに漫画やCDやDVDの貸し借りはフツーに行われてたし、今の時代なら無料視聴とかめっちゃいっぱいあるじゃん?ホントは自分で買ってほしいけど、でも、貸し借りとか無料視聴してもらうことがきっかけで自分のファンになってくれたらっていう思いで、ある意味クリエイターの優しさで成り立ってるワケじゃん。消費者って、いっぱい貰ってる側なのに「このアカウントでは政治のことを語ってほしくない、別のアカウントでやってほしい」ってクリエイターに対して厳しくね?←嫌なら黙って離れればいいだけで、わざわざ本人にコメントを送る必要無いじゃんね?

なんか「インボイス制度が始まると廃業の危機かもしれない!」って発信したクリエイターに対しても、「政治的な発言はやめてほしい」って言う人がいて、「は、廃業の危機なのに!?これもダメなの?いや、鬼!?」ってなる。

もうさ、リアルでの政治的発言を許さないのなら、クリエイターが政治的な思いを作品に込めるのは許容しようぜって思う。クリエイターが消費者に優しいのに、消費者がクリエイターに優しくなくてどうするよ?誹謗中傷とかデマとか差別扇動だとかじゃなければ良くね??

私は社会風刺の作品はバンバン世に出るべきだと思ってる派なので(社会風刺ができるのが健全な社会だと思ってるので)、今の世の中に思うところがあるクリエイターの方々を応援してま〜す!!


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