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そもそも薬膳って何?(2)

前回、薬膳は「目的に合わせて食材を選んでつくるごはん」とお伝えしました。そしてその目的は大きく分けて、二つあり、ひとつ目の【1.季節の変化に合わせて健康に過ごすため】をご紹介しました。

今回は、もう一つの目的

【 2.慢性的なプチ不調をよくするため 】

についてのお話です。

みなさん、日々の生活の中で、病院に行くほどでもないけど小さな不調を感じたことはありませんか?

例えば、疲れやすい、冷えやすい、肩がこる、目が疲れる、むくみやすい、からだが重だるい、のぼせ感がある、イライラしやすい、皮膚や髪の毛がぱさぱさする、などなど。

病院に行くほどでもないけれども、なんとなく不調な状態を、「未病」といいます。病気には至っていないけれど、軽い不調を感じている状態です。

「健康=白」「病気=黒」だったら、「未病」はこの2つの間のグラデーションを表します。そして、薬膳はこの未病のグラデーションを改善して健康の白に近づけるのを得意としています。

ところで、完璧に健康な人っていると思いますか?100点満点完璧に健康なからだの人って、おそらくいないと思います。みんなそれぞれ、ある一定の弱い部分を持っています。

そしてその弱い部分は、私たちがからだのバランスを崩したときに、まっさきに私たちにその崩れをお知らせしてくれるサインとなります。

そのサインを読み取る手がかりとして、私達のからだの内部で働いてくれている五臓(肝・心・脾・肺・腎)や、からだ全体を動く成分として気血水(き・けつ・すい)の状態を読み解きます。

目がかすんだり疲れやすい人は、目に繋がりが深い五臓の「肝」がおつかれかもしれない。いつもからだが重だるく感じる人は、臓器をあるべきところに維持する役割がる「脾」に負担がかかっているかもしれない。むくみやすい人は、気血水の「水」の流れが悪くなっているかもしれない。

こんな風にからだからのサインを読み解きます。

そして、サインを読み解けたら、
あとは前回と同じで、

①「プチ不調を改善する」という目的に合わせて
②食材を選んで作る

です。

目が疲れやすい肝の不調を改善したい人は、肝に届く食材(にんじん、春菊、モロヘイヤ、クコの実、菊花など)。いつもからだが重だるい脾の不調をよくしたい人は、脾に届く食材(じゃがいも、やまいも、かぼちゃ、大豆、黒豆、枝豆など豆類)を選ぶと、よい感じです(^^)



さらに言うと、身近なおうちごはんの「肉じゃが」も、見方を変えれば薬膳になります。

例えば、じゃがいもは補気といって、エネルギー不足を補充する役割があります。「いつも疲れやすい」という不調を抱えているとき、それを改善するためにじゃがいもを選んで調理すれば、「①目的に合わせて②食材を選んでつくるごはん=薬膳」となります。

こんな風に、肉じゃがだって薬膳になると知ると、薬膳がとっても身近なものに感じてきませんか?

薬膳は、必ずしも、ハードルが高いわけでも、薬っぽい香りがするわけではありません。とても身近で、知れば知るほど面白い世界だと私は感じています。そして薬膳の知恵は、今日のおうちごはんから取り入れることができます☺︎

そんなことを、ここでじっくりとお伝えできたらいいなと思っています。

今日も最後まで読んでくださり、
ありがとうございます。


(おまけ)
冒頭の画像は、桑の葉。大船フラワーセンターに立派にたたずんでいました。桑の葉は辛涼解表といって、からだの外からの邪気が体表面にあるとき、発散して熱を冷まして追い出す働きがあります。