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エディブルフラワー(食用花)を副業として栽培したい人の農園見学を受けた話

エディブルフラワー専門農園87farmの増田です。87farm(ハナファーム)ではエディブルフラワーを専門に栽培から加工販売まで2018年から事業をしています。農園の見学は受けていなく非公開なのですが、有償で農業関係の方には場合によってはお受けしたりもします。
今回は副業でエディブルフラワーを栽培して販売したい人の見学を受けたのでその話しになります。エディブルフラワー、農業、就農、副業、起業に興味がある人に読んでいただければと思います。

今回の農園見学のケース

①サラリーマンで平日の日中は仕事
②副業で栽培、販売できないか
②苗の生産を親御さんと小規模で現在されている
③農地は親御さん所有で少し空いている

エディブルフラワーは簡単に栽培できるのか

結論を言うと、栽培自体は難しくはありませんがリスクはあります。化学農薬を使用しないで幣農園は栽培しているので害虫の対策が必要とは思います。今回のケースも幣農園では特別な対処法があるのではないかと見学に来られましたが、特段何も裏技みたいなものはありません。まずは害虫が付きにくく広がりにくい環境を作っていくことかと思います。害虫に対するリスクはあります。

春のビニールハウスの様子

エディブルフラワーのプロが作ると味は変わるものか

一般の人はエディブルフラワーを味わって食べるわけでは無く、ケーキなどの飾りとして生クリームや他の食材と一緒に食べるのでエディブルフラワーを幣農園で作るのと、栽培1年生が作っても大きくは変わりません。食のプロがエディブルフラワーを味わう際には香りやえぐみは変わったりもします。ここは新規参入のしやすさでもあります。

エディブルフラワーを誰にどうやって買っていただくか

エディブルフラワーの一番のポイントはここにあります。誰にどうやって買っていただくか。ここを考えずにエディブルフラワーを一般的な野菜のように栽培すると、只々お花畑をつくり→生い茂って害虫が発生し→他の農作物に悪影響が出る→撤去処分の流れをたどってしまいます。道の駅やスーパーの地場産品コーナーで店頭に置いて販売してもほとんど売れません。営業しなければ売れないのがエディブルフラワーです。営業といっても飲食店を回るのも一つですが、SNSや地域の事業者さんからの紹介などいろいろあります。誰に買っていただきたいかでその方法も変わってきます。

エディブルフラワーに向かない人

①農作物を作ることに集中したい
②コミュニケーションを取るのが苦手
③初年度から最速で売上を作りたい
④道の駅主体で販売したい
⑤大きな農地を活用したい

エディブルフラワーに向く人

①販促活動やブランドにも力を入れたい
②いろいろな業種の方とも関わっていきたい
③地道に販路を増やして長いお付き合いをしていきたい
④飲食店卸やネットショップなど多岐にわたる販路も活用したい
⑤既に飲食店とお付き合いがある
⑥小さな農地を活用して収益を上げたい

エディブルフラワーを栽培したい人は年々増えてきている印象ですが、栽培管理が思うようにできず、収益や販路で辞めてします方も多いのが現状です。エディブルフラワーを栽培する人が増えたらいいなと思っています。

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