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助けての叫びは届かなかったから、せめて

家庭環境というのは、自分の価値観を完成させる上で大部分を占めてくる重要な要素だ。子どものうちに見てきた親の姿、親からかけられた言葉、目線、態度がその後の子供の価値観を変えてるものだとは誰が気づくだろうか。いや、ほとんどの人が気づいているけれど、見てみぬふりをしているのだろう。 こんなのことを思ったきっかけは一つの事件。そして、それに対する思いをぽそりとつぶやいたときに返ってきた、それはそれはもう悔しい言葉である。 ここ最近、再婚相手やら恋人やらが子どもに虐待をして亡くなっ

    • 慣れ、未完成、

      慣れとは何だろう。 新しい環境に慣れる、いいことだ。 でも、本当に??? 慣れすぎるのはよくないことだ。 なぜ??? 今日、私は慣れることの恐怖を感じた。 私は大学生活二年目の、ぴっちぴちの女子大生だ。 教育を専門としており、サークル活動でも小学生と体を動かすことを主としている。 さて、今日は通って二年目になる小学校のレッスンがある日だった。毎週のように顔を合わせる子どもたち、21名、もはや何でも知っている、そんな気になっていた。いつもどおりレッスンをして、いつもどおり子

      • どの時代も若者は生きにくい

        映画を見た。何も言えず友人と、ただ黙って歩いた。決まって映画を見たら感想を何時間でも話すのに、あの時はただひたすら黙っていた。言葉にできなかった。高校三年生の私は登場人物たちと自分を重ね、複雑な心境に苛まれていた。境遇も、性格も、考え方も何一つ同じ物はないのに、彼らと自分を重ねてしまった。複雑な時期、高校生。あれからもう2年が経とうとしている。2年も前に見た作品の感想を、今、ここで、文字にすることに何の意味もない。言わばただの振り返り、ただの自己満足。しかし、高校生のときに感

      助けての叫びは届かなかったから、せめて