どの時代も若者は生きにくい
映画を見た。何も言えず友人と、ただ黙って歩いた。決まって映画を見たら感想を何時間でも話すのに、あの時はただひたすら黙っていた。言葉にできなかった。高校三年生の私は登場人物たちと自分を重ね、複雑な心境に苛まれていた。境遇も、性格も、考え方も何一つ同じ物はないのに、彼らと自分を重ねてしまった。複雑な時期、高校生。あれからもう2年が経とうとしている。2年も前に見た作品の感想を、今、ここで、文字にすることに何の意味もない。言わばただの振り返り、ただの自己満足。しかし、高校生のときに感