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夏が過ぎ・・・

noteを書いている9月初旬、もう少し夏を感じていたい今日この頃…
まだまだ暑いとはいえ、何となく秋を感じる日々である。
僅かに聞こえる蝉の声、日に日に賑やかになる鈴虫の声。
田舎に戻っていると秋の気配がそこまで来ている。

今年の夏はかなり暑かったが、それでも夏は好きだ。
残り少ない夏を追い求め、友人と若狭湾の海岸沿いをドライブをした。

陽射しはまだ夏だ!

まだまだ、ギラつく太陽の陽射しは頭を突き刺す。坊主頭に直火炊きは危険である。
帽子無しでは脳みそが沸き出そうだ。

キャップとサングラス姿の友人は、自分よりも頭髪を保っているが、会うたびに透明感が増している…
口にはしないが…
まあ、口にしたところで、今さらである。

海の色もこれから秋に入るとさらに透明感のある濃いグリーン色に増していく。

これからがアジ、サバのシーズン

入り組んだ海岸線を車で走ると小さな集落がいくつも有り、それぞれの集落の海岸には夏を惜しむかのように釣りやシーカヤックを楽しんでいる人がいる。
夏のピーク時とは違い、オフシーズンの今の方が、静かで、色彩やかで、落ち着いた海辺になる。

とろさば料理専門店SABAR

時々、オンラインで地元新聞を購読していると、地元でも最近は色々と工夫を凝らしたお店が増えているらしいとのこと。
今年オープンした鯖専門店に行ってみたが、閉店していた、残念…

大体夏が過ぎると店じまいすることが多いので、想像はしていたが、人手不足と言う理由も有るらしい。
この店では「酔っぱらい鯖」という地元の造り酒屋から出た酒粕を混ぜたエサを与えた鯖を使っているらしい。
生け簀の中を千鳥足でさまよって泳いでいのだろうか…
夜の繁華街をさまよう自分を重ねてしまう…

取りつかれたように繁華街をさまよう(鹿児島編)

そんな話はともかく、鯖はこの若狭地域の名物である。
鯖寿司、焼き鯖、〆鯖、へしこ…
鯖は足が早いので、刺身を売っている所はほぼない。しかし地元であれば、刺身を食べることも可能である。
実家も以前は漁師をしていたので、取れ立ての鯖の刺身も本当に旨かった。
こういう店がたくさん出きると有難い。
そして、これからが旨い魚が撮れる時期となる。
ますます、魚が旨くなるのだ!

今日の目的のお店はここではない。

さらにしばらく車を走らせると、古い町並みの保存地区が見えてくる。
江戸時代には茶屋町と栄えていたところである。ベンガラ格子の料亭が軒を連ね、今でも何件かは料亭をされているようである。最近までは芸子さんもいたようだが、今はどうだろうか…

人もまばらであり、落ち着いた雰囲気であるが、少し寂しげでもある。

国の重要伝統的建造物群保存地区 三丁町

そんな中に、やたら玄関口が昭和の匂いのするお店がある。
今回目的としていたタイ料理のお店である。

一件見たところ、タイ料理屋さんとは見えない雰囲気であるが本格派らしい…
でも、こんなところになぜタイ料理屋さんを?

三丁町カフェぼんくら

店内に入ると、昔の造りをほぼ残しながら懐かしい雰囲気が感じられる。
昭和のしつらえが落ち着く…
まあ、実家の家も自分が生まれてから何にも変わっていないので、珍しくもないのだが…

実家の話になると話は別だが、時々余りにも古臭くて貧乏臭く感じる時もあり、破壊的に壊したいと思うときもある…
恐らく精神的に病んでいるときだろう…
私もいろんな事情が有るのだ。

昭和の夏の昼下がりの匂いがする…

それはさておき、ノンアルコールビールとグリーンカレー付きのガパオライスを注文した。
なんちゃってタイ料理かと思いきや(大変失礼しました。)本当のタイ料理?で美味しくいただいた。

女将さんのお話を伺うと、もともと料理人のご主人がタイが大好きで良く行かれるとのこと。
知り合いのタイ人に料理を教わり、生まれ育った家をお店にしたのことだ。

ガパオライスとグリーンカレーのセット

いや~、中々の勇気のいる決断である。
しばらくすると、近所の人らしき人が少しずつ入ってきた。
もう、評判になっているのだろう。
きっと評判になるはずである。
また来たいと思う店である。

夏の終わりに、旨い飯が食えて感謝である。
もう日暮れである。
良くあらば、このまま夜のコースも突入といきたい・・・

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