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ショートエッセイ:灯台になりたい

太陽じゃなくていい。小さな光でいい。誰かが安心して帰ってこれるような、灯台になりたい。


素振りの安心感。何も考えず、だけど力になるもの。そういうものに縋らなければやっていけないときもある。


背筋を伸ばすこと。足の裏や指先を揉んでみること。大きな声を出してみること。体の状態を知り、いたわること。


祈りの時間。神社の階段を登り、両手を合わせる。信仰は正直なところわからない。自身と向き合い、心の洗濯をする時間。


願っても祈っても、地獄は続いていく。愛すべき地獄が続いていく。抗うことはできないが、観測範囲を狭めることができたら、そこには小さなオアシスがある。


心の奥底からほんとに出来る!と思ったことはだいたいできるし、ほんの少しでもほんとに大丈夫かな?があるとだいたいできない。


何もできない焦り、何かしなければという焦り、それらにサンドイッチされてわたしは身動きができない。どなたか焦りの部分だけ食べてくれないでしょうか。


自分をプリズムに通したら、どんな色が見えるのだろうか。そもそも、自分の色さえ自分ではわからない。


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