私はわたし

みんな同じ
何が正しいのか
何が自分なのか
何が人生なのかもわからずに
みんな同じでいないといけないと
おとなの人たちが言っていたから
同じでいようとした
同じでいるのをがんばって
同じでいることに違和感を感じても
そんな自分をみないふり

いつだったか
そんな日々に疲れ途方に暮れ
空を仰いでみたけど何も変わらずで

みんなと同じをやめてみた
雨の日
傘をささずに学校へ行った
大人もクラスの同じでいる事に安心している同級生も
私がおかしいと
どうして同じ事をしないのだと
口を揃えて言った

ばかみたい

私はわたし
貴方はあなたなのに

濡れた制服が重たかった
でも心は軽く誇らしかった

私はわたし

誰一人
同じではないの

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