見出し画像

《育児日記》自宅保育でしかできないことをたくさんやろう

※この記事は「自宅保育」「園児」どちらを良いとか悪いとか言うものではありません。たまにSNSで論争がありますが、私は全く絡みたくないなと思っている人間です。私自身は共働き家庭にも自宅保育家庭にも尊敬の気持ちがあります。こちらの記事では自宅保育の葛藤と、自分の中での糸口を記しています。


今日は息子とスイートポテトとクッキーを作った。

あんぱんまんの絆創膏は、息子が食事に飽きたとき用に貼ってあります
砂糖が固まっていて早々に諦めていた。
歪で尊いクッキー


私がグルテンフリー生活をしているので、米粉クッキー。息子とも、ひとりでも、何度も作っているが、米粉のクッキーでお気に入りのレシピはなかなか見つからず…。今日ようやく出会えたので私も大満足だった。美味しかった。

そんなことは置いといて。

「自宅保育」を時に負い目に感じてしまう。園に通う子どもに比べ、他人(特に同世代の子ども)と触れ合う機会が格段に少ない。
園ではいろんな体験が用意されている。
両親共に働いていた方が経済面が豊かだろう。
育児は少し楽になってきたけれど、「1人の時間がもっとほしいな」と思うことはまだしょっちゅうある。
発語が遅かったことや、人見知りが激しいことに関して「園に通っていたらまた違っただろうね」と何度も言われた(このことに関しては、園に通ってる子どもでもまだ全然喋らない子もいると分かり、拍子抜けした)。

それでも3歳までは自宅で見ようと決めたのは去年の春だった。元々は2歳からどこかに預けようと考えていたのだが、子育て広場の先生と話をしていたときに考えが変わった。

「その時期の子どもはすぐに成長するから、"園でできるようになってた"、"いつのまに?!"なんてこと、沢山あると思います。
自宅保育は、成長の瞬間をたくさん見ることができる。本当にお金が大変とかでなければ、3歳まで自宅で見るのもいいと思います。」
というようなことをおっしゃった。
(※当たり前ですがその方の個人の見解です)

その頃「トイトレしてくれる園もある」と聞いて羨んでいた私には、ズブっと刺さるものもあったのだが、同時に、新しい視点に気持ちが明るくもなった。
まあ私の中でもちゃんと園に預けたい理由はあったのだが、どこかで盲目的に焦っていた気持ちがあることに気付いた。
ご時世柄なのか私の周りでは保育園通いが当たり前な雰囲気を感じていて、自宅保育に肯定的な意見をくれたことも新鮮だった。

そして、(我が家は2人目は考えていないので特に強く感じるのかもしれないが、)この子の成長の全てを、できるだけ目に焼き付けておきたいと思った。

そうして自宅保育を選んだ。正直なところ、「私には自宅保育は向いてなかったか」「息子のためにも預けた方がよかったのでは」とたびたび思う。
あとこれは余談になるけども私は社会人としてのコンプレックスが強いので、ワーキングマザーに対して羨望・尊敬の念がものすごくあり、ふと「私が働いていれば経済面でもっとゆとりがでるのでは?」と自責したり、「自分の逃げのために自宅保育を選んだのでは?」と考えたりする。

でも確かに、たくさんの尊い瞬間を見ることができている。

最近の息子はごっこ遊びが盛んで、それに伴い発語がじわじわ出てきたり、楽しみが増えたりしている。
先週くらいからダイニングテーブルの下を自分の家と見立て、椅子の隙間でお店を開いて(自宅の一部がお店のスタイル)、そこでクッキーかラーメンを売っている。
今日クッキーを焼いたのも、あまりにクッキー屋さんごっこをやるので本物作ろうかと提案したのだった。

テーブル下の息子宅に遊びに行くと、何かしらおもてなししてくれる。ジュースも選べる。「モモッ」🍑「ブォッ🍇」「ッカン!🍊」「ニュ(牛乳)」。この年頃の言葉って尊い。
そして最近うっかり私が口にしてしまったために「びーる」を覚え、遊びの中でよく飲んでいる。なんでビールはスムーズに言えるのか。散々羽目を外してきた私の血は継がないでほしい。

トイレも貸してくれる。用を足し、拭いて、水を流して、手を洗いタオルで拭き「ッカッカー‼︎」(ピカピカ)という一連の流れがおもしろいらしく、私にトイレを貸した後は自分も用を足し、猫たちにも使用するよう促し、ついには不在のパパも便座(?)に座らせようとする。

絵本の文章の一部を覚えていたことにも驚いた。
「ぐりとぐらのえんそく」という絵本で「まだまだベルはならないよ。やっと10じ」という文章がある。最近この本は毎日読んでいる。
昨日「まだまだベルはならないよ、」のところまで読んだ時、息子が
「ジュジッ」
と言った。
ふぇ?!と息子の顔を見るとニヤニヤしていた。私も2歳児を見くびっていたもので、文章を覚えているとは思わず、聞き違いかと思いもう一度読んだ。
「ジュジッ」
私が感動して褒めちぎると、息子はなぜかマダムのように口に両手を添え「うふふふふ!」と大笑いしながら壁に向かっていった。その笑い方はどこで覚えたんや。

話が「息子のかわいい話」に脱線してしまった。
とにかく、自宅保育を良さを最近ようやく分かってきた。そうすると決めてから良さが分かるまでだいぶかかってしまったが。息子の成長のおかげで育児が楽になり、気づくことはとても増えた。

少し余裕ができたので「自宅保育でしかできないこと」をできる限りたくさん経験してほしい。
「親と遊ぶ」がその最たることだろう。私は2歳児に負けないくらい集中力が無く、つい家事をしながら対応してしまうので、最近は家事活動を時間で区切るようにした。夕飯は息子が寝てから作り置きしている。

大好きな電車をひたすら見るのも、家にいるからこそだろうと思う。

そして料理だ。私も楽しいし、息子も料理には興味津々なので、私にとっては1番手軽で最強自宅保育活動だ。
あくまで大人からの観点で、息子自身がどう思ってるのか、どう影響するかなんて分からないのだけど。

あとはたくさん私の友人と出会わせることができたらいいなとも思う。いろんな楽しい大人に出会うことは生きる希望になると考えているから。(ハードルになっているのは、私に友人が少ないこと)
いろんな芸術にも触れさせたいので、今年は子ども向けのコンサートや美術館にも行きたい。0歳児の頃に子どもコンサートに行ったときはおとなしかったけど、今のほうが手強いかもしれないなあ…。

苦戦しながら自宅保育で過ごし、こんな時間もあと一年となった。

毎日、朝の食卓で突然ハッと「昼は何を食べさせよう…」と絶望する。毎日同じように絶望する。学ばんかい。
で、結局みかんと納豆ご飯とスイートポテトみたいな献立になり、「たまにはこんなおやつみたいなんでもいいか」と言っている。毎日。明日もぜったい言ってる。


この一年で息子とべったり過ごせる日々を堪能しつつ、園を探し、自分の仕事についても考えねばならない。私は育休とかでもなく無職なので、イチからのスタートだ。不安でいっぱいだけど、ひとつひとつ、噛み締めていこう。

明日も食べよう


【後書き】
いつもより多くの方に読んでいただいてるようです。ありがとうございます。
ネガティブ人間なのにポジティブな記事が注目を集め、戸惑って弁明のような気持ちで後記を書きました。こちらもどうぞ。

この記事が参加している募集

子どもの成長記録

育児日記

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?