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医学用語解説講座 その二 「感染力とは?」

第二回です。前回が好評だったのかはさておき、予告したので気にせず始めることにします。

感染力とは?

感染力(英語:Infectivity)とは、病原体が感染を達成する能力である。より具体的には、感染力は親と子の関係(垂直感染)ではない宿主の間で、どのくらいの頻度で広がっていくかという病原体の水平感染能力のことである。(おなじみWikipediaより引用)

はい、また分かるような分からないような。垂直感染はB型肝炎の母子感染とかなので今回は割愛。

似たような感染の広がりを示す指標に「罹患率」がありますが、今回のような禍中ではあまり意味がないのでこれも割愛で。

他の感染を広げる能力の指数として「基本再生産数」という言葉があります。今回はそれを説明します。

基本再生産数とは?

基本再生産数(英: basic reproduction number、R0 と表記され、R noughtあるいはR zeroと読まれる)とは、疫学において、感染症に感染した1人の感染者が平均して何人に直接感染させるかという人数、また1人の感染者が再生産する2次感染者の期待数のことで、1人の患者が何人に感染を広げる可能性があるかを示す。(おなじみより引用)

期待数って…、期待してないけどね!

これは全く免疫もない集団で、何の措置も取らずに放置したらどうなるか?という指数です。

それに対して、手洗いやうがい、感染者のマスク着用などでしっかり対策を取った場合の指数は「実効再生産数」といいます。

この再生産数は一人が何人新たな感染者を増やすかの指数なので1以下になれば感染は収束していきます。では、色々な感染症の数値を見ていきましょう。


新型君の基本再生産数は1.4~2.5と言われています。麻疹はおよそ20、その他の小児期にワクチンを打つジフテリア・風疹・流行性耳下腺炎(おたふく風邪)は5前後、季節性インフルエンザは2~3です。(おなじみより)

すなわち、新型君は無対策なインフルエンザと同じくらいの感染力ということですね。麻疹は桁違いに感染力が強いと言えますが、感染経路が空気感染なところが大きな要因です。感染経路は次回のテーマにしますね。

麻疹の感染が確認されると大騒ぎになりますが、理由はそこにあります。ほっとくと大変だからです。

ただ、だからといって麻疹の発生地域が大流行するといったことはありません。先述の実効再生産数が低いからです。

麻疹は一度罹患すると終生免疫を獲得する上、ワクチンによる免疫獲得者も多いので、そこまで流行しません。


今回の新型君の実効再生産数は3月末時点の東京で1.7と言われていました。緊急事態宣言以降の接触機会減少により、おそらくもっと下がっているとは思いますが、今は果たして幾つくらいなのでしょうか。

接触機会減少による低減は実行中のみ有効な手立てなので、解除すればまた数値は元に戻ります。

それまでに大部分が既感染となって免疫を獲得すれば、実効再生産数は下がるので収束していきます。

個人的にはワクチンを心待ちにする事などせず、免疫力を高めるのが最良の道だと思っています。軽めに感染して免疫ゲットしましょう。

ワクチンは…、おそらく有効性が低いです。インフルエンザワクチンに関しては厚労省が感染予防効果はないと明言していますし、不活化ワクチンはそもそも効果期間が短いので。

マスコミは新型君は自然免疫を得られにくいなど煽ってワクチンに誘導しようと躍起ですが、自然免疫が得られないものがワクチンで得られるはずもなく。

皆で免疫鍛えて乗り切っていきましょう。


ということで今回の裏タイトル

「感染力というロジックでワクチンに騙されるな!大事なものは自分自身の免疫だ」

を終了します。それではまた、次回があればお会いしましょう。

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