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八丈島の木の器工房へ -後編-

さてさて、前回のつづきでございます。

八丈島産の木にこだわり、それぞれの木が持つ個性を最大限に活かした、八丈島の伊達男・小泉さんが手がける木の器のお話です。

途中、作者である小泉さんご夫婦の馴れ初めを聞いたり(詳細は口止めされ非公開)、八丈島の地域ごとの踊りを復活させる〝踊り部〟を作りましょーっ🕺💃なんて話で盛り上がってしまい、完全に脱線。器リポートがそっちのけになっておりまして。
島にいた頃は、お年頃のシャイ全盛期だったから、踊りなんて恥ずかしくて仕方なかったけれど、今なら踊れる気がする…!石投げ踊りを思いっきり振りかぶれる気がする…!!(踊り部にご興味ある方はハチドリまでご一報ください✉︎)

祭りして踊って疫病退散を祈りましょう🤞

さて、素材やデザインにこだわり、手間暇かけて作っている器ですが、器は飾る物ではなく使ってもらってなんぼ。と

「たくさんの人に気軽に使ってもらいたい。」

と仰る小泉さん。日常生活で使ってもらいやすいよう、機能性にも妥協はありません。

私もお店で毎日使わせてもらっていましたが、4年使ってもツヤはそのまま。傷がつくことも欠けることもなく、とにかく丈夫。

ここで、ずっと気になっていた質問を。

「一体どんな特殊なニスを塗っているんですか?」

企業秘密です☝️と言われてしまうかと思いましたが、気さくに教えてくださいました。

小泉さんが器を作り始めた頃に、給食などに使われていたプラスチック容器のポリマーから有害物質が溶け出していると社会問題になりました。

そんなニュースを目にしてから、小泉さんも今まで使っていたニスを見直すことに。

そこで出会ったのが、神社仏閣や樹齢を重ねた古い木などを固めて耐久性を維持するという特殊なポリマー。これにより、歴史的建造物の維持や研究する際にも役立っているのだとか。

導入する前にそこの会社に電話をかけ、社長と1時間以上質疑応答しながら、慎重に選び抜いたというポリマーは、機能性はもちろん安全性にも太鼓判!

安全性が不明な安価な物は使わず、自身が納得したものをコスト度外視で取り入れる小泉さん。

しかも、そんな貴重なポリマーを木がもういいよ、というまで重ねていくというので、通常は、2-4度塗りくらいのところ、小泉さんは15-20度塗りくらいになるそうです。どれほど強固な作りになっているか納得ですね!

こういった話からも、とにかく安全に長く使って欲しいという想いが伝わってきます。

本当に良い物を提供したいという、職人魂があったらばこその情熱で作られた一点もの。
工場で量産されている物とは全く違う愛情とエネルギーを、木の器を通じて感じてみてほしいです。

さらに良いところは、その特殊ポリマーががっちり木を固めてくれているので、温度が外に漏れません。

熱い飲み物を入れても熱くて持てないということがないので、器を持って全力でフーフーできます。(※熱くないと思ってガブっといかないでください。温度注意)

冷たい飲み物を入れた時も、外に結露が出ないので、コースターいらず。

ガラスのコップのように曇ることもなく、お手入れも簡単。

食器棚の中から気付くと木の器をチョイスしてしまうのは、そういう隠れた仕掛けがたくさんあるからなのです。

今はツヤ加工に次いで、マット加工の器も登場。
外はツヤ、内はマットなんていうにくいデザインもでていて、とどまることを知らない小泉ダンディ。

形も色も十人十色。日本酒か、焼酎ロックか、はたまたワインか。(はっ、お酒のみの選択肢だ。)

自分用にはもちろん、ギフトとして贈る人の好みを考えながら選ぶ楽しみも。

結婚5周年の木婚式のお祝いで焼酎好きの旦那様へと買ってくださったお客様もいらっしゃいました。きゅん…💚

同じデザインがないからこそ、迷うのもまた魅力のひとつ。

八丈島の木の器をご購入希望の方は、早速島へゴー!
お土産やの民芸アキさん、えこ・あぐりまーとさんでお取り扱いございます。

あ。赤坂サロンでも少量ですが、厳選したデザインを置いてございます✊(こそっ)
たまには宣伝もさせてくだちゃいまちぇ❤︎

以上。素敵な器のご紹介でした。

いつでもお嫁にいける準備はできています

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