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ポッドキャスト"ミモリラジオ"が伸びてくれた

「急がば突き抜け続けよ」と言えるのだろうか。

僕たちは、それぞれの理由を持って移住した北海道の田舎町で「自然の面白さを深ぼる」ことをテーマに、自主制作のインディーズポッドキャストをスポンサー・広告・その他のマネタイズなしで10ヶ月間、週2で続けている。

そんな狂気じみたことをなぜ始めて、なぜ続けるのかという話は過去にも書いてきた。

そんな僕たち「MIMORI」のポッドキャスト。人口15000人のシラオイ町でせっせと作っている「ミモリラジオ」が、伸びている。これまでもジワジワした伸びを続けてきたけれど、段階的にグンっと伸びることもあったけれど。今回の伸び具合は明らかに一味ちがう。

まず開始10ヶ月目にして、総再生回数50000再生を突破した。これは「60秒間以上の再生または、音源のダウンロード回数」がカウントされたものだ。60秒未満で聞くのを止めちゃったらカウントされない。

「なんだ5万か」とTikTokやYoutubeユーザーからしたら思うかもしれない、けれど僕たちポッドキャストは現状拡散性に欠けるところがある。見つけてもらうことが、いろいろな理由で難しいポッドキャストでこの数字に到達できたことは純粋に嬉しい。北海道の羊蹄山(1898m)に登ったくらいの達成感だろうか、登ったことはないけれど。

こんな気分である

そして1本あたりの再生時間がとっても大事なポイントで。これはポッドキャスト全体の特性でもあるけれど、データを見ると「だいたい最後まで聞いてもらえている」ことが示されている。例えば23分12秒のエピソードの「再生時間の中央値」を見てみると「23分6秒」と表示されていて、つまり最後の「では次回に続きます、ありがとうございました」までは離脱されずに聞いてもらえているということになっている。

最後まで聞いてくれている
これは本当に嬉しい

つまり「Tiktokの1分動画フル視聴」と比べても23倍の時間を割いていただけているということでもあり…1再生あたりの重みが変わってくる。自然の面白さは、じっくり伝えて初めて伝わるところがあるから、これを貫いた先の50000再生は価値あるものだと実感している。

Spotifyのフォロワーも増え続け、1000人を突破した。プロモーション意識が薄い僕たちのInstagram(1150人)や、後から始めたTwitter(230人)を大きく上回らんとする勢い。プロモーションにも力を入れなきゃなぁ…と思いつつ、今も僕は「メダカの本」を読んでいる。面白さと美しさの探求で忙しいし、向いてなさをはっきりと感じている。

「葉つゆ」
植物が水を吸って吐いている証拠

そんな、へなちょこプロモーションのミモリラジオが伸びてきたのは完全に口コミのおかげだった。いろんな人がオフラインメインで、そしてたまにSNSで「面白いよ!」と布教してくれている。そしてリスナーさんと会うことが結構ある。そんな草の根的に広がる「認知の導火線」が、ある時スパークを起こして、一気に認知が広がっていく。そんな流れでリスナーさんは増えてきた。

遡ってその理由を考えたら「面白いと感じてもらえたから」であり、その面白さの源泉は過去のnoteでも書いた「リソースを割いて続ける」ことだったんだと思う。急がば回れとは言うが、「急がば突き抜け続けよ」とも言えるのかもしれない。

自分たちが面白いと確信を持てたことを続けていたら、1億人中の自分に似た数千人から数万人くらいは、マーケットがあるはずだ。そこを目指して死なずに一歩一歩、納得を持った歩みを続けるしかない。焦ってはいけない、ゆっくりで良いと思い続けている。

朽木にいたカタツムリ

Spotifyの総合ランキングに根を張り始めた

目を疑ったのは1週間前のこと。ミモリラジオが、Spotifyの総合ランキング155位にランクインしていた。きっかけは明確にあって、草の根で広がった口コミ導火線のスパーク。それもTwitterの塩谷 舞さん(@ciotan)のツイートだったと思う。他のリスナーさんもそうだけど、頭があがらない。納得いくコンテンツを引き続き作っていこうと、そのために徹底的に楽しく勉強しようと気が引きしまる。

(ついでに僕は「このシステムが経済的に成りたつ仕組みを考える」というミッションも抱えている。自分たちが勉強したいから勉強する、と言うスポンサー制に不向きな性質といかに無理なく統合できるかがポイントになる)

一過性かな、と最初は思った。しかし1週間の長きにわたり、芸能人やテレビ局・ラジオ局のポッドキャストの荒波に揉まれながら、ミモリラジオはなんと「定着しながらさらに上がる」と言う動きまで見せてきた。今ではなんと日本のSpotifyポッドキャスト「Top100」に定着してしまっている。

数字に関係なく続けます
とはいえチラチラ見ちゃう

結果がどうあれ僕たちは、この活動が「楽しいから」半永久的に続けていく。そしてなんなら僕たちが居なくなったり、ポッドキャストという概念が消えてしまっても、形を変えながら続く「自然を楽しく勉強する機構」を思い描いている。それすらもどうあれ、まずは自分たちが今日の活動を続けていくのみなのです。


プロモーション下手がきました。

書きたくないけど書いておきたい、喋りたいコミュ障のような拙さと痛々しさを感じながら書き残します。

まず本日(9/4)の20:00より、MIMORIのInstagram(@mimori_yasou)にて「50000再生突破のお祝いインスタライブ」を開催します。感謝と驚きを込めて10ヶ月の過去と、未来を喋る回。アーカイブが残るかは分かりません、何を喋るかは分かりません、ぜひお越しください。

場所:Instagram(@mimori_yasou)
日時:9/4の20:00より
参加:どなたでも
費用:¥0

つやつやの粘菌を撮影
もう少しお付き合いください

そして来たる11月

「いま、聞くべきポッドキャストを見つけよう」ということをテーマにしたポッドキャストの賞「ジャパンポッドキャストアワード」が開催されるはずです、まだ告知来てないけども、やるはずです!

近年は芸能人の番組や、ラジオ局制作に有料課金しか聞けない番組など「ポッドキャスト発掘じゃなくない??」という批判を浴びがちな、このアワード。インディーズが地力だけでどこまで戦えるかは分かりませんし、制作費は多分ケタ2つ違いますが「入れる可能性はあるはずだ」そして「これを通して一人でもリスナーが増えて、自然の面白さに気づいたら嬉しい」という思いと共に応募します。

リスナーズチョイスという部門が毎年あります。

その名の通り、誰でも投票できるリスナー参加のものです。ここで「ミモリラジオ-自然の面白さを聴く」という番組名で投票いただくと、受賞に一歩近づきます。選挙活動も北海道・東京を巻き込んで仕掛けていきたいですね、ぜひアワードの募集が始まったら、投票をお願いします!

ではまたね。


ポッドキャスト「ミモリラジオ」

🌿 Spotify 🌿

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書いた人:andy
Twitter  :@andy_mimori
Instagram:@andy_mimori

一橋大学でのまちづくりの勉強と実践、ベンチャー企業での経験を背景に、大学時代に気に入ってしまった北海道白老町へ2021年に移住。自然ガイドで後に自然観察家となる代表ノダカズキと共にMIMORIを立ち上げ。自然の美しさや面白さを探求し、そこから生まれた視点をもとにオリジナルプロダクトの企画開発やミモリラジオの運営を行う。自然の面白さをライトに深ぼるポッドキャスト「ミモリラジオ」パーソナリティ。

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