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ディズニーランドで見たSTOMPと赤ひげ先生~そんな占い師に私はなりたい

バケツやデッキブラシ、ごみ箱などなど、あらゆるもので軽快なリズムを叩き出すパフォーマンス「STOMP(ストンプ)」。

私が初めてそれを目にしたのは、おそらくもう十数年以上も前、家族でディズニーランドへ遊びに行った時のことでした。


通路に落ちたポップコーンを掃除していたキャスト集団が!


当時、ディズニーランドと言えば「夢の国」と讃えられ、落ちているゴミもすぐさま清掃係によってキレイにされていた印象があります。

そんなパーク内を歩いていたら、白い作業着姿の外国人キャスト数名が、キャスター付きの大きなゴミ箱を運びながら掃除をしている場面に遭遇しました。
(だいぶ前の記憶なので、ところどころ違っているかもしれません(^^;)


掃除用具


もちろん私たち親子はあまり気にも留めずに、普通にその横を通り過ぎようとしたのです――が!

そんなすれ違いざまに、彼らが突然、 
「Hey!」「Woo!」みたいな声を上げて(?)ゴミ箱のフタを叩いたり、デッキブラシでリズムを取ったりし始めたではありませんか (@_@)!!

瞬く間に人だかりが出来たそれは、リズミカルなパフォーマンスだった


彼らは愉快に手拍子やゴミ箱を打ち鳴らしては、ピョンピョン飛び跳ね、その場で軽快なパフォーマンスを繰り広げてゆきました。

な、な、何事~~~~???
カッコいい!カッコ良すぎる!!何これ~~!!!

瞬く間に人が集まり、真横にいた私達家族を取り囲む形で人垣が出来上がりました。
そう、実は彼らは清掃員ではなく、清掃員の姿をしたパフォーマンス集団だったのです。


ツルのダンス
ツルたちのパフォーマンス


それからしばらくして、あれはSTOMPというリズムパフォーマンスなのだと知りました。

当時はSTOMPが大流行して、子供たちの学校でも、学芸会の演目として大人気にもなりました。

占い界の赤ひげ先生・ねずみ小僧を目指していた私(笑)


そんな、ディズニーランドで初めて目にしたSTOMPに衝撃を受けた私でしたが、
実はその当時、私には目指していた「憧れの存在」というものがありました。

正確には、「目指したいけどちょっとムリ。でも憧れる……」という存在。
それは『赤ひげ先生』と『ねずみ小僧』でした。

貧しい人から金銭を要求しない医師、多くの人に親切な医師などを「赤ひげ先生」、「赤ひげ」などと呼び、医師の理想の姿とされる

Wikipedia(赤ひげ診療譚)より

天保年間初期、悪人たちから盗んだ金を、貧乏長屋に惜しげもなくばらまき、庶民の喝采を浴びていたねずみ小僧次郎吉。

TBS年末時代劇スペシャル「ねずみ小僧次郎吉」より


……え?それとSTOMPと、どういう関係があるのかって?
まあ、もう少しお付き合いください(笑)

赤ひげ先生とねずみ小僧、どちらも「貧しい庶民の味方」というイメージがありますよね。私はそこに憧れていたんです。


とは言っても別に、無料で占い鑑定をする、とかそういう意味ではないですよ。

そうではなくて、
目覚めたエリートたちに選ばれる「敷居の高い大センセイ」より、「庶民のミカタ占い師」になりたかった、ということです。

スピリチュアル界隈では格下扱いな、フツーの占い師


私がいるスピ界隈って、霊感至上主義な人が多いというか、霊感がある人が格上みたいな雰囲気が強いんです。

ぶっちゃけ、私はそういうスピリチュアルエゴがまかり通っている世界に辟易しています。

スピリチュアルな世界って、
「目覚めた人だけがその先に進むことができる」
みたいなムードが漂っているんですね。

そんな中では、フツーの占い師である私は格下扱いです(笑)

フツーの占い師(笑)※イメージです


でも、誰だって最初はみんな魂学校の一年生だったはずだし、
「人に見えないものが見える・聞こえる・感じる」といったことが、どれほど偉いのか?全く分かりません。


別に霊感があってもなくても、そんなのどっちでもいいことです。

それよりも、この仕事をしているのなら、
スピリチュアルな事柄を「難しい専門用語を使わずに、分かりやすく人に伝える」ことの方がよっぽど重要だと思うんですよ。

大上段に構えたスターじゃなくて、清掃員だからカッコいいSTOMP


ここでようやく冒頭の話に戻りますが……(笑)

ディズニーランドで清掃員に扮した彼らのパフォーマンスを見た時、「清掃員(の姿)だから」余計にカッコよく見えたんですね。

パークの風景の中に溶け込んでいた、何気ないキャストさんたち。
それなのに、実は彼らは、人だかりが出来るほどの圧倒的なパフォーマンス力を持っていたわけです。


「すごいパフォーマーがいるよ!」という触れ込みもなければ、派手な衣装を身に着けてもいない。

それでも、ひとたびパフォーマンスを始めたら、ちゃんと人を惹きつけるだけの力量を持っていたこと。
(まあ、彼らの場合、清掃員はあくまでも演出上の姿ですけどね)

何ていうのかな、「俺ってすごいだろ?」みたいにアピールなんて全然しないのに、実はすごかった、というところに惚れました(笑)

ヘイ、アピ――――ル!!


きっと、私が目指してるのって、そこなんだろうなと思う。

大先生としてチヤホヤされたいんじゃなくて、隠れた存在でも構わない。必要な時にちゃんと役目が果たせれば、それでいい。

そして、庶民のミカタ「赤ひげ先生やねずみ小僧」のように、上や下を作らないフラットな人間でありたい……。

難しいことを、誰にでも分かるような易しい言葉で伝えること。それって実は、専門用語を使うよりも遥かに難しいことです。

目立つ存在でなくても、有名でなくてもいい。
身近な一人ひとりにしっかり向き合いながら、コツコツと大切なエッセンスを伝えて歩く占い師になりたい。

――今回は、そんな私の「ささやかな願い」のお話でした^^

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