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『発達障害サバイバルガイド』を読んで

昨日軽い認知症の祖母やADHDの傾向がある自分がどうすれば物忘れがなくなるか対策を考えている記事を書きました。  →物忘れとの戦い

そこで参考にさせて頂いた本が借金玉さんあたりまえがやれない僕らのための『発達障害サバイバルガイド』でした。

先程この本を読み終えたのですが、読みながら「それそれー!」「おなじー!」とうなずきが止まりませんでした。前作の発達障害すごい仕事術も非常に実用的なライフハックが多かったですが、今回はマインドセットを変えるという点で素晴らしい本だったので紹介しようと思います。

個人的に共感した点

タスクを書き出すというタスクを処理できるのであれば、最初からこんなことにはなっていない

本当これです(笑)忘れっぽい人だったら共感してもらえると思うんですが、そもそもやることを書き出すということができたら困っていないっていう。

いまでも手帳術やタスク管理ツールがタスクを忘れてしまうことが仕事の段取りを解決してくれるのではと夢見るのですが、そもそもタスクを書き出せないのでどうしようもないんです。

意識が高い時やあわてていない時などはタスクを書き出すことができるんですが、メモしたらメモを見なくても覚えていることが多いです。

メモ帳が何冊時空の裂け目に吸い込まれていったのか、もはや僕にも数え切れないくらいです。家で誰かから電話を受けてメモをその辺に落ちていた紙っぺらに書きつけて、そのままなくす。机に貼っておいたはずの付箋が気づいたら消滅している。ポケットに入っていたはずの手帳が気づいたら消滅している。

時空の裂け目という表現に笑いました。この現象を他の人に言ってもあまり共感してくれません。私は何かなくしたら「またマジックショーか」と独り言を言っています。

目からウロコが落ちた言葉

「休む」という判断を「よく頑張った」とほめてくれる人は、ほとんどいないでしょう。「死ぬ気で頑張れ」という人はたくさんいるというのに、本当にひどい話だと思います。

この言葉はハッとしました。気づけば私も「休むこと=怠けもの」だと罪悪感を感じているように思います。がんばりすぎて心も体も壊してしまい、自殺してしまった友人、本人も何度も自殺を考えた借金玉さんが言う言葉だからこそ、この言葉は強い意味を持っていると思います。

あえて僕は言いたい。体と心に鞭を打って最高の生産性を出す「意識の高さ」ではなく、良き日常を作り出すための「意識の低さ」を大切にするべきだと。あなたの日常を苦痛に満ちたものにしたところで誰も救われません。

「意識の低さ」を大切にするべきという考え方はとても新しいと思いました。なまけたいとかラクをしたい、休みたいという考えも大事な自分の本音で無視してはいけないものなんだと気づきました。

一番心に残った言葉

どんなときでも俺はこれさえあれば人生を楽しめるという娯楽があれば、これほど心強いことはありません。
村に散歩に出てワイン片手にギターを弾いて人生を満喫できるスキルというのは、実のところとんでもなく大きな価値を持ったものです。多くの楽しさは、技術的習熟の先にしかないのです。
それはお金と違ってあなたのもとを去りません、誰にも差し押さえられません。事業をコカして一度何もかも失った僕がいうとちょっと説得力が出ると思いますが、それは間違いなく最高の資産なのです。

これさえあれば人生を楽しめる娯楽という考えが今回本を読ませて頂いて一番心に残ったポイントでした。何か嫌なことがあった時も、リラックスしたい時も楽しみたい時もギターを弾ければいいって確かに最強ですね。 


まとめ

発達障害サバイバルガイドは発達障害を持っている方も参考になると思いますが、日本で働いているすべての人にとって勇気をもらえる本だと思います。

この本を読んで、これさえあれば人生を楽しめる娯楽を見つけることが私の夢のひとつになりました。


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