夜の浜辺を歩いていると

不思議ね

時間が止まったみたい

あふれていた不安も

波が洗ってくれたみたい

夜の水面に

月の光がゆれている

砂浜は蒼く浮かび上がり

白いシャツも透きとおった

アナタへの

想いや

切なさも

全て見透かされてる

別に悲しい訳じゃないのに

なぜか自然と涙が出てしまうの

ワタシの心は

海に落ちていくように

アナタに向かって

落ちていく

落ちていく

水平線から

朝日がのぼってくる

空が茜いろに染められ

ワタシの全てを照らしてく

冷えきった

口唇や

ココロにも

暖かさが満ちてくる

何か失った訳じゃないのに

なぜだか涙が止まらないの

ワタシの身体は

海に落ちていくように

アナタに導かれ

満たされてく

満たされてく