加美ヒロリ

コトバを紡ぐ ~気の向くままに~ 日常で、心象に残った事をヒントに、詩やショートスト…

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コトバを紡ぐ ~気の向くままに~ 日常で、心象に残った事をヒントに、詩やショートストーリーなどを創作しています。 お時間よろしければ、覗いて見て下さいね。

マガジン

  • エンターテイナー・ストリート

    • 5,103本

    甘野充プロデュースの共同運営マガジン「エンターテイナー・ストリート」です。  共同運営マガジンは、みんなで作るマガジンです。  小説、詩、エッセイ、絵、音楽、動画など、想像力と創造力あふれるアートやエンターテイメント作品をnoteで公開している人たちが集まって、作品を披露する場となります。  参加すると、自分の記事を共同運営マガジンに追加することができるようになります。  たくさんの人に自分の作品を読んでもらえるチャンスです。  参加費は無料です。  参加希望の方はトップ記事へコメントお願いします。 ルールは以下です。 ・投稿は自分の記事だけにしてください。 ・投稿は当日投稿の記事のみにしてください。  (過去記事は投稿しないでください) ・タイトル、タイトル画像、説明文は変更しないでください。 ※ 創作と関係のない記事は削除しますのでご了承のほどお願いします。 甘野充

最近の記事

【ショート】魔法のコトバ

それは突然だった ワタシの足は動かなくなった カミサマのいたずらなのか 身から出た錆びなのか 兎に角 歩くにも不自由を感じる ワタシは踊るのが好きだった とくにワルツが だけどもう 若い人のようにキレイに 以前のようにしなやかに 踊れない もう足が言うことを効かない もうワタシ踊れない ワルツはもう聞きたくない 聞いても意味がない 踊れない自分がもどかしい 喪失感が心と身体をみたし みじめな気持ちにさせる だからもう 聞かないと決めたの もう二度と だけど あなたは時ど

    • 【自由詩】思いよとどけ

      離ればなれって ホントにツラくなる お互い何かしらの繋がりを求め それは昔も今も同じ 万葉のをとめは短歌の往復で 現代の人はスマホでsnsだよね どちらも 想いは伝われど 相手は見えぬ 見えぬからこそ 気持ちはふくらむ どんどん どんどん 兎にも角にも ホントのところは 声が聞きたい あなたの声が聞きたいの 声の調子、呼吸や鼓動が伝わって 自然とね あなたの気持ちも伝わってくる ワタシのせつなさも あなたに伝わってるかな あなたは気付いてくれてるかな 時間よ進め あ

      • 【自由詩】風が教えてくれた

        雨が降る夜は 必ずと言っていいほど あなたの事を思い出す 窓を開けて 明かりを落とすと 風が 雨音と夜の湿気を運んでくる その空気に満たされると あなたの声や匂いが 時には触れた感覚さえ よみがえってくるの ダメねワタシって いつも逃げてる 肝心な時になると 恐いのかしら あなたはいつも励ましてくれた 君なら大丈夫 と言って押してくれた でも そんなあなたはもういない 分かってる 分かってるつもりだけど あなたが突然いなくなって もうどれくらいかしら ワタシはあの時のま

        • 【自由詩】いろんな色

          世の中には いろんな色があふれてる なないろ 二十四色 四十八色 七十二色… 数えきれないほど 色とりどり 似ているようで 同じでない 違うようで ちょっと似てる 世界中の人の数ほどあるのかも 色数の決まりなんてない いろんな色があっていいじゃない たくさんあったっていいじゃない 世の中にあふれてる ひとつひとつが かけがえのない色だもの でもね 人って何故だか 種類を分けたがる それにね 自分の色に染めたがる 相手を 分けたり染めたり 違うと責め立てたり それぞれの

        【ショート】魔法のコトバ

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          【ショート】伝えたいコト

          人生には『もしも』はない わかってる わかってはいるけど もしもタイムマシーンが あったのなら あの時のワタシに 伝えてあげたい 『人生は一度きり』 てね 社会人になって6年 仕事はそれなりに順調 何となくパートナーもいる でも何かが足りない 気がする 何かが 別に普通がキライな訳じゃない スキで選んだ訳でもない 『今に満足してる?』 なんて聞かれたら mm… そこ そこなんだよ! 時どきココロのすき間から ブクブクあふれ出して来る あるギモンが それは いつも同じギモ

          【ショート】伝えたいコト

          【ショート】トモダチ以上

          彼は会社の同僚 お互い悩みを話したり することはあったが 異性として意識したことはなく 彼とは友人のような感じで それ以上の何物ではない その日も仕事終わりに 独身の数名で飲みに行った ひとりふたりと散っていき 最後に彼と私が残った 以前も同じことは何度かある でも 今日は何か 気になる 酔いざましに少し歩こうと 夜の街に出た 12月の大通りは 街路樹にイルミネーション ヒカリの並木道 さすがにテンション上がる 全てが輝いて見える 『キレイね』『そうだね』 ふたりで

          【ショート】トモダチ以上

          【自由詩】コトバにできない

          さみしくて さみしくて あなたに会えなくてさみしい すぐに返信が来ないのさみしい あなたに教わった音楽のこと もっと話したいのに せつなくて せつなくて ひとりですごす週末せつない 『今は忙しいから』とあなたは言うの わかってる そんなあなただとわかってるから かなしくて かなしくて あなたに会いたくて仕方がないの あなたは今何しているの いつもあなたのことばかり考えちゃう くるしくて くるしくて ただただあなたを待っている 街で似ている人を見

          【自由詩】コトバにできない

          【自由詩】落ちていく

          夜の浜辺を歩いていると 不思議ね 時間が止まったみたい あふれていた不安も 波が洗ってくれたみたい 夜の水面に 月の光がゆれている 砂浜は蒼く浮かび上がり 白いシャツも透きとおった アナタへの 想いや 切なさも 全て見透かされてる 別に悲しい訳じゃないのに なぜか自然と涙が出てしまうの ワタシの心は 海に落ちていくように アナタに向かって 落ちていく 落ちていく 水平線から 朝日がのぼってくる 空が茜いろに染められ ワタシの全てを

          【自由詩】落ちていく

          【自由詩】側にいるのに

          側にいるのに 距離を感じてしまう 時折さみしくなるのは何故だろう 手がふれ合うほど こんなに近くにいるのに ワタシはここにいるのに あなたは自分のコトばかり もちろん分かっているつもりなの 理解してるつもり でも少し気付いてほしい 満たされない気持ち 抑えようがないほど 側にいるだけじゃダメなの ちゃんとつかまえててくれないと どっか行っちゃうよ ちゃんと見ててくれないと 消えて無くなっちゃうから

          【自由詩】側にいるのに

          旅の途中

          旅の途中には 雨の日や風の日がつきもの 砂に足元を取られ上手く進めない 歯がゆさを感じる 焦りから他人をうらやんだり 傷つけたり 曖昧な自身に苛立ったり 見失ったり でも完璧である必要なんてない もともと不完全なモノだから 旅はまだ途中なのだから 今は霞の中を歩いていたとしても 次第に視界が広がり 稜線や頂上が現れるかもしれない 時に疲れはて ココロ折れそうになっても 周りには同じ思いを持ちながら 同じく歩き続けている人がいる そして私達には 時に励まし合い 時には手を取

          【エッセイ】空はこんなに

          見上げれば青い空 雲はゆっくり流れて 雲雀が楽しそうに歌たう 平和を絵にしたような 穏やかな昼下がり 誰にも等しく与えられた ここでは当然のように思われる しかし 世の中には当たり前のコトが 当たり前ではない時がある それは平和が当たり前ではない 今も命が危険にさらされている 私達には想像もできない 過酷な所にいる人たち 彼らはどんな気持ちで 空を見つめ 何を思い願うのだろうか 神さまは不公平だ みもとでは誰もが等しい はずではないのか 安らぎを与えられる はずではない

          【エッセイ】空はこんなに

          【詞】夏の逃亡

          秋の風吹く夕闇が迫る頃 あの夏の日を思い出してしまう 異常な暑さと高鳴り あなたは突然現れ ワタシの心をつかまえて行った 抵抗もする間もなく いや、ワタシがしなかったのかも お互い 引かれ合った事実 ホントは気づいてた あなたにはカノジョがいるって でも知らないふりしてた 言えば終わりになっちゃうから 失うのが怖かったの あなたを ワタシのココロを あなたとのLineに突然 人の彼氏になに手出してんの! 消えろ! ワタシ即返したわ当然

          【詞】夏の逃亡

          【自由詩】本当の自分

          ホントの自分はどこですか 友達の前で明るく振る舞う ムリしてる 職場では同僚を助ける イイカッコしてる 家族には強気な態度で あとでコーカイするくせに 人に甘えたりしない スナオになれない こんな自分に腹が立ち うまく伝えられないもどかしさ やればやるほど深みにはまり いつもイライラしてる パートナーにもヤツアタリ もう何してるんだろう 自分で自分がイヤになる ワタシ もうダメだ 体も心もバラバラ 悲鳴をあげてる 誰かワタシを捕まえて

          【自由詩】本当の自分

          【自由詩】バラバラになるの

          それは夏の終わりの雨の日だった ワタシ見たの 街であなたが彼女と歩いているのを そして、あの決定的な場面を どうして、よりによって彼女なの あなたは、キミが一番だよって言ってたよね ワタシもそう思ってたのに 全部ウソだったんだ 騙して彼女と会ってたんだ バカにしてる! あなたを理解できるのはワタシだけなのに あなたは重大なミスを犯した あなたにとってワタシは唯一なのに それはひと月ほどたったある夜だった あなたからの電話 長い言い訳の後にワタシに

          【自由詩】バラバラになるの

          【詩】今になって想う

          人って失ったあとに初めて 大切さに気付く事ってあるのね 眠れない夜はなおさら あなたの事を思い出すの そう、あなたの琥珀色の瞳を 暗くて眠れない夜も あなたはずっと側に居てくれた つらくて泣き出した時も 何も聞かず全てを受け入れてくれた 大切な人をなくした時も あふれ出す想いを一晩中聞いてくれた 何もかも嫌になって逃げ出してしまった時も 『一緒に逃げよう』と手を引いてくれた 信じる事を諦めかけた時も そっと肩を抱いてくれた 自分を見失いかけた時も 『自分を信じ

          【詩】今になって想う

          【詩】心に空いた穴

          ワタシの心に穴が空いている 今もポッカリ空いている もう1か月も前から空いている どうして空いてしまったの? 誰かが空けて行ったからなの? それともキミがいないからなの? 何だか やる気が出なくて 何だか さみしくて 何だか ため息ばかり 心の中を秋風が吹き抜けてく みんなワタシの前を通り過ぎてく 立ち止まれば時だけが過ぎてく いったい いつになったら塞がるのだろう いったい どうすれば気づいてくれるのだろう でなきゃ いなくなってしまいそう

          【詩】心に空いた穴