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【分析必須】修正指示が多い…嘆く前にやるべきこと_動画編集者

初心者であればあるほど修正の指示が多いのは仕方がないことです。その修正を見た瞬間に心が折れたり、大量の修正が正しく直せなくて修正回数が多くなったり、、そういう経験はありますか?

ちなみに私は初案件で初稿を提出したときに「ありがとうございます、こちらで調整しますのでプロマネいただけますか?」と、まさかの修正指示すらいただけないくらいのクオリティでした。。

そういう意味では大量でもフィードバックをくれるクライアントやディレクターには、感謝の気持ちをもって修正対応してほしいなと思います。

といっても大量の修正を前にすると正直つらいし、初稿提出後のディレクターからの連絡を開くのがちょっと億劫になる気持ちもわかります。私もそうでしたし、今でもそういう気持ちになることはあります。

ではその大量の修正指示を目の前にしたら、やるべきことはなんでしょうか?

  1. 指示通り確実に修正する

  2. 修正したところをひと通り再チェックする

  3. 修正指示の内容を分析する

  4. 分析した内容を「編集ルール」「案件毎ルール」でまとめる

1.指示通り確実に修正する

これはもう言わずもがなですが、一つ一つ確実に修正を行うということは必須です。修正の数が多ければ多いほど抜ける可能性が高くなることは言わずもがなです。ただ、逆に修正の数に比例してフィードバックをした人も大変な思いをしています。大変な思いをして修正指示を出したのに、その指示が守られていなければ徒労感も増しますので、ぬけの内容一つ一つしっかりと直していきましょう。

最初の修正時に大切なことは「修正した際の影響を考えること」です。
00:10~00:14 動画をカット
という指示があった場合、素直にカットしてしまうとこれ以降の修正指示のタイムコードがずれます。そうすると確認も一苦労なので「修正指示は後ろから行う」「カットのみ後から調整できるように、印をつけておく」など、対策を考えてみてください。

2.修正したところをひと通り再チェックする

先ほどぬけがないようにと言いましたが、それでも抜けてしまうのが人間の性です。なので修正が終わった後は必ずひと通りチェックをし直しましょう。よくあるミスとしては、「やり直し」の誤操作。修正したつもりで進めていても、「やり直し」のショートカットキーを意図せず2回押してしまって、思ってもいない結果になってしまうことは多々あります。

この時大切なのは「修正をしたところを可視化する」ということです。例えば以下修正指示があったとしたら

(修正指示)00:10 今日は晴です → 今日は晴れです
(修正作業)〇00:10 今日は晴です → 今日は晴れです
(チェック)〇〇00:10 今日は晴です → 今日は晴れです

という感じで、修正とチェックを可視化しておくと後から抜け漏れを確認できますし、先ほどの「カット」などの修正も漏れる心配がありません。その分、自信をもって修正版を提出できます。

3.修正指示の内容を分析する

今回の記事ではここを特に覚えておいてほしいです。
「修正指示は分析すると内容はぐっと絞られる」ということです。
100個修正指示があったとしても、本質的なミスは10個くらい、ということはよくあります。

①同じ単語の誤字
②指示書に記載されているルールの見落とし

特にこの2つは、1つ間違うと複数個所に影響が出てくることが多いです。逆に言うとその根本的な決まりを理解して実践できれば、修正指示は一気に減ります。

大量の修正指示に向き合うことはメンタル的にもとても大変かもしれませんが、そのアクション一つで次の修正が劇的に減ります。ぜひフィードバックを分析してその指示の本質を理解し、次に活かしていってください。

4.分析した内容を「編集ルール」「案件毎ルール」でまとめる

そして分析した内容をしっかり蓄積していきましょう。
その内容がどの案件でも共通して言えることであれば、自分の「編集ルール」として蓄積し、案件特有のルールなのであれば「案件毎ルール」でまとめる。これができるかできないかで成長速度は全くと言っていいほど変わってきます。

そして「案件毎ルール」についてはディレクターにフィードバックしてマニュアルに追記してもらうことも検討してください。マニュアルに書いてないのにルールとしてフィードバックされるのであれば、それはマニュアルの記載漏れです。

そういう意味で、フィードバックの内容すべてが「編集者のせい」ということではありません。ディレクターの指示が不足している場合も多々あります。
そういう「役割分担」についても理解することで、自責の念につぶされてしまうこともなくなります。フィードバックが多いから自分がダメな編集者だ…なんてことはありません。ディレクターだってパーフェクトな指示を常に出せるかというと、難しいです。人間ですもんね。

ディレクターはしっかり指示を出すこと、編集者はしっかり指示を受けて意図を理解し、再現することが求められます。1人で動画を作っているのではないので、お互いの立場でそれぞれの役割をしっかり全うできるようにしていきたいですね。


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