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【INDY】2022インディ500レポート

佐藤琢磨は3度目のミルクを飲めるのか

第106回のインディ500のレースを明日に控えて、ここまでの様子を大急ぎでアップしておきます。日本を離れてから1ヶ月。インディ・アラバマ〜F1マイアミ〜インディ500まで、あっという間に時間が経ってしまいました。インディ月間に入ってからも、毎日スピードウエイに通う日々でしたが、もうコロナがあったことなど遠い昔みたいになっていて、アメリカの日常は戻って来ていることを実感します。
レースを明日に控えていますが、ちょっと駆け足でここまでをまとめておきましょう。レース後は大変なことになっちゃうかもしれないじゃない?(笑)。


プラクティスまでは順調にマシンを仕上げて来た佐藤琢磨選手

プラクティスが始まってから予選前のファストフライデーまで、全日トップというびっくりの速さを見せたデイルコイン with リックウエアの佐藤琢磨選手。4月の事前テストが調子良かったとはいえ、これはびっくり!ライバルに先制パンチをかました感じでしょうか。トゥの中にいたり、タイミングも良かったでしょうけど、僕がインディ500に来るようになってからプラクティスをずっとトップだった人を知りません。デイルコインのクルマはやっぱり速いのか?!


フェルっちゃんのヘルメットはスーパーマン!!

モナコのF1でもそうですけど、インディ500にスペシャルカラーのヘルメットを被るドライバー多し。その中で目立ったのが、フェルッチのスーパーマン!! なんか強そうだw   デザイナーさんの苦労が忍ばれます。


マルコのヘルメットは思い出シリーズ

マルコ・アンドレッティも帰って来ました。ヘルメットはなんか思い出シリーズというか卒業アルバムをめくってるような感じの色々写真でした w


NASCARチャンプ、ブリックヤードで開眼か!

NASCARのカップシリーズで7回もチャンピオンになっているジミー・ジョンソン。昨年からインディカーに出ているけれど、ん?ということも時々あったりして、インディ500は大変なんじゃない?と思っていました。だけど走ってみたらあらびっくり!予選でもトップ12に残るし、おみそれしました。チップガナッシのクルマは確かに速いけど、期待通りにタイム出すのは大変なことですよ。はたしてレースは、ベテランらしいところを見せられるんでしょうか?


ポールからスタートするスコット・ディクソンは勝てるか?

予選で本領を発揮して来たチップガナッシ艦隊であります。決してプラクティスで三味線弾いていたわけではないでしょうけど、何かポケットの奥に隠し持っていたような、そんな速さで予選2日間を圧倒! ディクソン、パロウ、エリクソン、カナーン、そしてジョンソン。琢磨選手はこの包囲網を突破しなくてはなりません。大変だ。


ガレージに応援しに来てくれたエラちゃん

予選でガナッシにコテンパンにやられ、凹んでいる琢磨選手の所へ慰めに来てくれたのがエラちゃん。彼女は2年前にインディ500で勝った時に、パパから優勝サイン入りキャップをもらったのをきっかけに琢磨選手の大ファンに。今回はガレージまで来てくれて、ちょっと恥ずかしかったみたいだけど、最後のプラクティスを見たら、すっかりニコニコになってくれましたw   これかも応援よろしくね。


お宅訪問の企画は今年も!

コロナでパレードが開催出来なくなった時に始まったのが、ファンのお宅に訪問するという企画でしたが、それは今年も継続して行われてました。好評だったみたいね。お家をデコレーションして応募した家族を、ドライバーが訪問するという企画ですが、琢磨選手の時もファミリーみんなで大歓迎してくれました。GOOD LUCK!


インディレジェンドの名前を全員言えるかな?

こちらは恒例企画のインディ500レジェンドのオートグラフセッション。すんごいレジェンドたちが並んでます。抽選とはいえ、この人たちにサインをもらえるファンは幸せですよ。実際のところ、ここ数年でインディのレジェンドの多くが鬼籍に入られ、あの時サインもらっておけばなぁ〜みたいなことは日常茶飯事。人生は一期一会ですな。


写真を撮ってるしょーたくん

話をデイルコインのチームに戻しましょう。もう皆さんすでにご承知のしょーた君。忙しいのにSNSでマメに情報をアップしてくれているので、ファンの皆さんも助かっているはず。別にお仕事サボっているわけじゃないからねw   しょーた君なりにインディのレースを楽しんでもらおうという心配りに感謝です。あ、ちゃんとネジも締めてね。


TommyさんとTSさん

Tommyさんこと小笹さんは、僕と年も近く経験してきたレースも近いので、お話が合います。インディカーは今年からだけど頼りになります。ちょっと仕事を眺めているとムリ、ムラ、ムダのない効率の良い動きで、とっても日本のメカニック。今年のTommyさんの加入はデイルコインにとっても大きかったですね。Tommyさんにとっては初のインディ500となりますが、初めて大舞台はどんな感じなんでしょう。


このふたりが見つめるものは?

大きなデイルさんと小さなTSさん。アメリカと日本を象徴するようなふたりですね。このふたりがひとつの目標を目指して、一緒にタッグを組んで2022年を戦うことになりました。開幕戦から決して順調に来たわけではないですが、ことインディ500に関して言えば大きく前進してきたように思います。デイルさんも琢磨選手も、今年のインディ500に賭ける思いは並々ならぬものがあるでしょう。
デイルコインは確かに小さなチームです。スタッフも少ないですし、エンジニアやメカニック、ドライバーの移籍も多かった。その中で二人の日本人メカニックも加わって、一歩一歩前に進んで来ました。ここまで上出来すぎる感じですけど、レースはこれから。いろんなドラマが起きるインディ500ですが、このチームがどんなミラクルを起こしてくれるのか。楽しみです。


さて3度目のミルクは飲めるんでしょうか

13回目のインディ500を迎える琢磨選手。その内2回勝っているんですから、かなり効率は良いですね(笑)。何度もインディ500に挑戦して勝てないドライバーなんて山ほどいます。いや、勝てないドライバーの方が多いんです。なのに3回目を狙えるなんて、なんて贅沢なんでしょう(笑)。ですがチャンスがあるのなら、それをしっかり掴むのもプロの仕事。本人曰く、2017年、2020年とほぼ同じところまで仕上がって来たと言っていました。はたして3度目の勝利はあるんでしょうか?

仮に琢磨選手が負けたとしましょう。それでも琢磨選手とチームは全力を尽くしたと、今から約束出来るでしょう。デイルコインのチームと目指した目標は、それほど気高く崇高なものだと思いますし、ここまで一丸となって進んで来た努力は何物にも変え難いものです。本来の力を十分に発揮してもらうことを願うばかりです。

仮に琢磨選手が勝ったとしましょう。3回の優勝を3つの違うチームで達成するという奇跡。45歳のベテランドライバーが成し遂げた偉業を心から祝福します。もちろん、そんな簡単なことではないのは百も承知。でも、日本人ドライバーが勝つなんて思っていなかったインディ500で勝ち、コロナ禍の中でまさかの2勝目を挙げました。3度目の奇跡が起きないと言い切ることは出来ません。もしその奇跡が起きた時には、3度目のミルクの味をじっくり聞いてみたいと思います。


※いつも皆さんありがとうございます。今回のインディ500は多くの方に読んでもらえそう(笑)。面白いネタもいっぱいあったのですが、予想以上に好調な51号車のおかげで毎日てんてこ舞いですw   空いた時間でお土産も仕入れてますので、超レアグッズを欲しいみなさん、ぜひともいいね!とサポートお願いしますね。(ホントに円安で大変なのです(涙)





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