tw

ロックついて書きます。

tw

ロックついて書きます。

マガジン

  • ロック

    ロック関連のコラムやエッセイ。

最近の記事

僕たちがロックンロールを好きな理由(改訂版)

「悩みから解放してくれるわけでも、逃避させてくれるわけでもない、悩んだまま踊らせるだけだ」 ピート・タウンゼントはロックンロールをこう言いあらわしている。たしかに、ロックンロールは現実の具体的な悩みから解放してくれるわけではないのだ。 例えば、僕のお気に入りのバンド、The Viewは”Dance Into The Night”でこう歌っている。 「俺たちは立ち止まって話し合う いつだってこうだ まるで流行りさ 頭がイカれそうだ」 「誰もが時間に追われている 何も変わ

    • WANIMAと共に笑う。ライブ@音髭

      新潟県の新潟市で開催された音楽フェスの「音楽と髭達 2016」に行ってきました。自分は新潟県に住んでいるのですが、音髭は今回が初参戦。ファンキー加藤やMAN WITH A MISSION・MONGOL800・エレファントカシマシ・ウカスカジー・[Alexandros]・きゃりーぱみゅぱみゅ などの有名アーティストを観ましたが、1番良かったのはWANIMAでした。 WANIMAのライブで楽しかったのは、サークルピットで踊りまくったこと。陽気なスカのリズムに合わせて皆んなで踊る

      • ポケモンGOの一言感想②

        今までは現実世界とゲーム世界の境界線は明確だったと思う。 ポケモンGOが今までと違うのは、現実世界での移動とゲーム世界での移動が連動し、その境界線が曖昧になったこと。 ゲーム世界での楽しさが現実世界に持ち込まれたことで、現実世界がゲームのように楽しいと錯覚できるところが良い。 #ポケモンGO

        • ポケモンGOの一言感想

          ポケモンGOの一番凄いところは、現実世界(移動)がゲーム化されたことだと思う。 今までスクリーンの中に見てきたゲーム世界と、現実世界が重なる感じが凄いと思う。 仕組みは旧ゲームと変わらないけど、スクリーンの中にゲーム世界があるという大前提が壊れたところが凄い。 #ポケモンGO

        僕たちがロックンロールを好きな理由(改訂版)

        マガジン

        • ロック
          9本

        記事

          神聖かまってちゃん ”きっと良くなるさ”

          「ロックとは何か」という問い、ロックファンにとっては普遍的なテーマだ。音だけみたらポップスもロックもそんなに変わらない(サウンドは全然違う)。 じゃあ何を持ってロックで、何を持ってポップスなのか? 僕は歌詞が違うと思っている。ざっくり分類するとポップスの歌詞は、「〜が良かった」というようなポジティブで肯定的な表現で、一方のロックは「〜が良くない」という否定的な表現だ。単純に考えるなら、ポップスがポジティブでロックがネガティブなら、明るく元気なポップスの方がいいじゃないか、と思

          神聖かまってちゃん ”きっと良くなるさ”

          アーケイドファイア live@pinkpop fes 2014 がすごい

          今回はライブ映像を紹介したいと思います。アーケイドファイアのpinkpopフェスの映像です。 https://m.youtube.com/watch?v=5CYtfokNGwk 悪天候でライブ開始が遅れたために3曲カットしなければならなかったこのライブ。すごいのは後半、空が暗くなって雨が降ってきてからで、まるでロックのメッセージが可視化されたような状況になっていること。ロックは現実の悩ましい側面を歌詞で表し、音で悩んだまま踊らせる、という方法でメッセージを作り出すけど、そ

          アーケイドファイア live@pinkpop fes 2014 がすごい

          絶望を踊るロックーthe view 『hats off to the buskers』

          僕が最初に買った洋楽のCDは、the viewの『hats off to the buskers』だ。スカパーの音楽番組でやっていたシングル曲”Wasted Little Dj's”のビデオを観たのがきっかけだった。緩くて怠い感じの曲と映像だったから、面白くてちょっと笑える、というのが第一印象だった。それから、そのビデオを何度か観るうちにだんだん好きになっていって、そのCDを買ったんだと思う。彼らの曲はポップでキャッチーで無邪気だけど、脱力していてクドくないから好きだった。特

          絶望を踊るロックーthe view 『hats off to the buskers』

          アーケイドファイア ”ネイバーフッド” について

          僕がロックを聴き始めたのは、たしか2007年の春ごろ。スカパーの音楽番組でみたThe ViewやMy Chemical Romanceにハマって、そのあとArctic Monkeys、The Strokes、The Libertines、The White Stripesなどの00年代ロックを聴いてきた。 僕はいま20代だから、00年代にデビューしたバンドに親近感をもっているんだと思う。それで、その流れにもれてしまって聴き逃していた00年代バンド、Arcade Fireを最近

          アーケイドファイア ”ネイバーフッド” について

          ホールデン・コールフィールドとカート・コバーン

          最近『ライ麦畑でつかまえて』を読んでいる。野崎訳のやつで、読むのは5回目くらいだと思う。これは中学生か高校生くらいのホールデン・コールフィールドが主人公の話で、彼が学校を退学になってから街に飛び出して、いろんな出来事を体験しながら大人の社会を否定していくという話です。ホールデンは既にいくつかの学校を退学になっていて、また、学校や街で出会う人たちをとことん否定していきます。彼は自分の頭の中に理想の世界を描いていて(話の中で具体的に語られてはいないけど)、その理想と現実の社会を照

          ホールデン・コールフィールドとカート・コバーン

          その瞬間を楽しむ

          最近、趣味で文章を書くことをはじめた。以前にも文章を書いていたことがあったけど、それは長めの”文章”というより、メモみたいなものでした。そのメモみたいなものとは、物事の本質を抽象した短い文章のことで、何か気付いたりわかったりするたびに、パソコンとかケータイに書いて保存するという感じの文章でした。つまり、後からみたときにその内容がわかればそれでいい、という機能性を重視した文章を書いていたということです。それに対して、最近書いたり興味を持ったりする文章は、具体的・個別的なものが多

          その瞬間を楽しむ

          僕たちがロックンロールを好きな理由

          「悩みから解放してくれるわけでも、逃避させてくれるわけでもない、悩んだまま踊らせるだけだ」 ピート・タウンゼントはロックンロールをこう言いあらわしている。たしかに、ロックンロールは現実の具体的な悩みから解放してくれるわけではないのだ。 例えば、僕のお気に入りのバンド、The Viewは”Dance Into The Night”でこう歌っている。 「俺たちは立ち止まって話し合う いつだってこうだ まるで流行りさ 頭がイカれそうだ」 「誰もが時間に追わ

          僕たちがロックンロールを好きな理由

          木村カエラはロックだ

          僕が木村カエラを知ったのは、2008年か2009年?の紅白歌合戦で歌っていたのをテレビで観たときだったと思う。”Butterfly”を歌っていて、白っぽい金髪・白のドレスがカッコよかったのが印象的で、ポップスのお姉さんにしてはアウトローなヴィジュアルだと思った。そのとき一発で木村カエラを好きになってしまって、”マスタッシュ”と”リルラ リルハ”をiTunesでダウンロードしたんだっけな。 初めて生で観たのは、2011年のサマソニ東京初日のマリンステージ。The Ting T

          木村カエラはロックだ