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WANIMAと共に笑う。ライブ@音髭

新潟県の新潟市で開催された音楽フェスの「音楽と髭達 2016」に行ってきました。自分は新潟県に住んでいるのですが、音髭は今回が初参戦。ファンキー加藤やMAN WITH A MISSION・MONGOL800・エレファントカシマシ・ウカスカジー・[Alexandros]・きゃりーぱみゅぱみゅ などの有名アーティストを観ましたが、1番良かったのはWANIMAでした。

WANIMAのライブで楽しかったのは、サークルピットで踊りまくったこと。陽気なスカのリズムに合わせて皆んなで踊るのが気持ち良かった。それから、ヴォーカルの陽気なお兄ちゃんが終始冗談を飛ばしまくっていた(笑)のも良かった。「自分の髪型は焼きそば、顔はスティッチだ」と言ったり、観客に作らせたウェーブが遅いとツッコんだり、観客の顔をTENGAだと言ったり、去り際に「セックス!」と吐き捨てて行ったり、とにかくくだらない(笑)ことを言いまくっていた。

ライブはそんな感じで楽しくて、「WANIMAは陽気なバンド」という印象を持って帰宅しました。それで、家に帰ってからライブで演って気になっていた「ともに」という曲をダウンロードして聴いてみました。そうしたら、WANIMAは「陽気なバンド」というイメージだけでは測れない、と気が付きました。それは何故かというと、「ともに」の歌詞を見てWANIMAの別の側面が見えたからです。その歌詞の一部を挙げます。

涙こらえ笑って生きてる 崩れそうになりながら毎日びびってる

どれだけ過去が辛くて暗くても 昨日よりも不安な明日が増えても
悩んだり泣いたりする今日も 進め君らしく 心踊る方

この歌詞は、過去や未来に辛いことがあったとしても、ギリギリのところで踏みとどまって、笑って生きていく、それをWANIMAが宣言する詩だと思いました。WANIMAの陽気なお兄ちゃんにも辛いことがあるけど、なんとか踏みとどまって笑っている。ライブで冗談を飛ばしまくって陽気にしているのは、まさにこの曲の詩を体現しているからだと思いました。そして、この曲が「ともに」というタイトルなのは、そのことを聴き手や観客に”共に”感じて欲しいからなのだと思います。聴き手や観客にも辛いことがあるけど、なんとか踏ん張って笑って進め!WANIMAの陽気なお兄ちゃんは、それを観客と共有したかったのだと思いました。

WANIMAは一見すると、ただただ陽気なバンドですが、ネガティヴな気持ちを正直に表現できるバンドでもあって、そういう相反する2つの要素をもっているところに深みがあると思いました。

自分はWANIMAの曲を知らずに今回の音髭に行ったのですが、次にこのバンドを観る機会があれば、ただ陽気に踊るだけでなく、歌詞のメッセージも含めて”共に”笑って踊りたいなと思いました。

#音髭
#ロック
#コラム
#エッセイ

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