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静岡ブルーレヴズ観戦記☆1/29☆第6節vsNECグリーンロケッツ東葛〜『勝利』なる眩き春光よ〜

1.遠き春よ

公園の梅がちらほらと咲き始めた。

白は慎ましく


紅は艶やかに


もうすぐ立春。
とはいえ、先週『10年に一度の大寒波』が到来したばかり☃️『10年に一度』というフレーズ、最近多すぎないか😨

それ以来東京は、朝夕恐ろしく寒い🥶🥶
昼の陽光はどこか春めいてきたが、、、

公園の木々は印象派のように深い緑の影を落とし、芽吹いた枝の下で水鳥が羽を休める。

世は受験シーズン、私は今週末も家にいる🥲
そしてテレビ画面の向こう、、
静岡県磐田市 ヤマハスタジアム。

12月25日ホーム開幕戦、快晴のヤマスタ

13時30分現在、晴れ 気温6.4℃  西の風5メートル 

静岡、というとどこか『常春🌸』のイメージがあるが、それは伊豆半島辺りのことであって、県西部の磐田は普通に寒い🥶🥶というか、この日は東京より寒いぞ☃️☃️(同時刻の東京は気温約8℃、ほぼ無風)

 スタジアム前の広場では、市内の高校ダンス部、地元クラブチームによる『REVSダンスステージ』が予定されていた。こういう企画、Bリーグのハーフタイムショーではお馴染みだが、若い世代が持つリズム感は実にハイレベルだ😳😳

 この日は『29=肉🍖の日』にちなんで、かなりエネルギッシュなメニュー🔥も用意されているらしい🍖🍖

キッズには、憧れの『くるま』やバイクが待つ【キッズパーク】が用意されていた🌟🌟

 地震体験車も登場❗️一度乗った事があるが、震災レベルの震度は、立ち上がる、どころか動くことすらできない😨😨

ちなみに、
ヤマスタには、家族連れに【ファミリーボックスシート】が用意されている。(下図参照、メインスタンド両端、一区画5人まで)試合前までキッズパークで遊んだら、しばしここでお昼寝、でもいいのだ😴😴

レヴズ公式ホームページより抜粋

金曜日、静岡は県内至る所で小雪が舞っていたが、今テレビに映る磐田の空は、眩しいほど青い🌸🌸

2023年1月29日 ジャパンラグビーリーグワン 第6節 静岡ブルーレヴズvs NECグリーンロケッツ東葛@ヤマハスタジアム

 すでにメンバーは発表されていた。

 今節も、司令塔グリーンさんは怪我で欠場😨しかし、FBの奥村さんが14番(WTB)で復帰した🌟🌟もうガンガン走れる、ってことか⁉️最後尾は、前節好調だった新人山口さんが務める。
 司令塔10番には清原さん、さらにSHにはブリン兄さんが先発→ベテランのヤッツさんが終盤を締める、という布陣で挑む🔥🔥
インパクトメンバーには、FW陣がずらりと並んでいる😳😳

さて、 
今日の対戦相手NECグリーンロケッツ東葛。

 初戦近鉄ライナーズとの激闘を制したが、その後勝ち星を積み上げられずにいた。しかし、レメキ選手をはじめ攻撃力は抜群だ。

ここまで1勝4敗 獲得ポイントは4

 対するレヴズだが、
 前節、三菱重工相模原ダイナボアーズと死闘を繰り広げていた。
 終始レヴズが先行するも、終了間際に同点に追いつかれる大ピンチ❗️
 しかし、それまで全てのキックを成功させていたダイナボアーズ10番シルコック選手が、このトライに続くキックを外してしまう、、この劇的展開の結果、『同点』で幕を閉じたのだった。

レヴズここまで4敗1分。獲得ポイントは4。

今度こそ、今度こそ歓喜を分かち合いたい❗️

両チーム選手が入場する。
レヴズファンクラブ『Club Revs 』の抽選で選ばれた皆さんが【フラッグクルー】となって、青い大旗を掲げ【末広がり】の花道を作り選手達をグラウンドへ送り出す🌸🌸🌸

勝利
ただ勝利のみを求める80分間が、始まろうとしていた。

2.前半〜春を求めて〜

 レヴズは、開始早々から猛攻に出た🔥🔥
 ブリン兄さんの速いパス回しから右へ左へ、グラウンドを横一杯に、自在にボールを動かしていく。この躍動に満ちた攻撃でみるみるゴールラインに迫った🔥🔥

 対するグリーンロケッツは、粘り強く守りトライを許さない🔥🔥
 クワッガ兄さんは、今節も攻守の軸となり、ツイタマさんらBK陣は疾走を重ねる。耐えるグリーンロケッツのペナルティーが増えてきた。

そして、前半9分
ゴールライン前ほぼ中央でマイボールのスクラム、ガッチリ組まれたスクラムから最後尾のクワッガ兄さんが飛び出して右へ疾走、ディフェンス網をかいくぐり、ゴールライン中央に飛び込んだ🔥🔥
レヴズ クワッガ・スミス選手 狙い澄ました先制のトライ🌟🌟

清原さんのCG も成功🔥🔥

7ー0


しかしグリロケは即反撃にでて、レヴズ陣内に雪崩れ込む🔥🔥ここで、レヴズ*タヒトゥア兄さんがジャッカル成功🔥🔥
再びレヴズは攻勢に。
しかし、
ここで大ピンチが訪れる😨😨
 
 レヴズはボールを繋ぎ攻め上がるが、オフロードパスが繋がらず、ボールがこぼれたところを、グリロケのレメキ選手がインターセプト🔥🔥
🔥🔥🔥一直線に爆走するレメキ選手🔥🔥🔥しかし、、

 レヴズは15番山口さん、ついでツイタマさんが彼に追いつき前進を阻止🔥🔥、一旦攻撃はスピードダウンするが、依然レヴズ陣内でグリロケの攻撃は続く。
 堪えきれずここでレヴズはペナルティー🥲

 グリロケはショットを選択、しかし、
 前田選手の蹴ったボールはポストに当たり、そのまま前に落ちてしまう。
依然 7ー0 

 さて、ピンチを凌ぎ自陣を脱したレヴズは、一気に敵陣内へ攻め込んでいく。しかし、、
 風のせいもあったのか、ミスが重なりトライに至らない😢スピード感溢れる攻撃は、反面ミスと背中合わせだ。

ここでテレビは、レヴズのコーチ陣・堀川隆延HC(=タッキー)と大久保直弥アシスタントコーチ(=ナオさん)を映し出した。

 タッキーの端正な横顔は、じっとグラウンドを見つめている。ナオさんはペットボトルの水をグッと飲むと、目を見開き、身を乗り出すように視線を戦況に向けた、、

 絶好の得点チャンスだったが、ラインアウトのボールを獲得できない。しかし、すばやくとびこんだ山口さんがボールを確保、そのままゴールライン寸前に迫るも、グリロケの堅い守りに屈してしまう。
 さらに、清原さんもステップを切ってゴール目前まで迫るがゴールラインを割ることができない。

その後、目まぐるしく攻守は入れ替わった。
早くも前半は残り10分。

『ちょっと長めにコールするよ、がまん、がまんね』
 主審の久保さんは、終始冷静にこの激しい展開の試合をコントロールしようとしていた。

その後のレヴズ、

 ツイタマさんは巧みに抜け出し激走するが、、
 山口さんはキックを跳躍の最高到達地点(by 後藤翔太さんの解説)で見事にキャッチするが、、
 クワッガ兄さんはゴールラインめがけ真っ直ぐ抜け出すが、、

 しかも前半残り5分で、グリロケのマーシャルにシンビンが出たが、、
 ゴールライン目前の場所で何度もマイボールスクラムだったが、、

結局、

前半、レヴズは相当な時間敵陣に攻め込み再三ゴールラインに迫るが、どうしても最後の一撃まで至らなかった😢

このまま前半終了。

7ー0
こんな攻撃一辺倒で、1トライ、、😨まさかまた、、😨😨
負けが続くと、すぐ発想も後ろ向きになりがちだ。いやいや、
勝つ、今日は勝つんだ🔥🔥🔥
 そう心に言い聞かせていた。膨らむ不安を抑えながらも。

ハーフタイム、
観客席には、あの開幕戦で配布されたブルーのニット帽姿が。赤いラインと白い大きなポンポンが、眩しい冬晴れのスタジアムに映えていた。

3.後半〜春を掴みて〜

それは後半早々、
日野さんがボールを奪取したのを機に、レヴズは一気に攻撃へ。
 清原さんの絶妙なパスからタヒトゥア兄さんが前進🔥その後巧みにボールを獲得した杉原さんを起点に、右へ清原さん 奥村さんと渡り、最後は、ジョーンズ・リチャードさんがゴールライン右隅に、ボールを右手一本で押し込んだ🌟🌟
レヴズ ジョーンズ・リチャード剛選手 チームを勢いづけるトライ🌟🌟

清原さんは、難しい角度のCG を見事に成功🌟🌟

14ー0

https://twitter.com/bluerevs/status/1621323215468630016?s=46&t=Ks3GDir04BSuyR02vkEDeA

グリロケは反撃にでる。
レヴズのラインアウトは研究されているようだ。思うようにボールが獲得できない。
 前半シンビンで退場したグリロケのマーシャル選手も戻ってきた。
 
 ここで、レヴズ山口さんが、密集でこぼれたボールを奪取し巧みなステップで抜け出すスーパープレイ🌟🌟ただ、ボールを前に蹴り出すも勢い余りラインを割ってしまうが。


対するグリロケ前田選手は、その直後巧みなキックを見せる。
 50/22成功❗️
 レヴズ陣内グリロケボールのラインアウト、攻勢を強めるグリロケは、さらにゴールラインに迫る位置でのラインアウトを獲得🔥🔥ここから右へ左へ攻撃の矢を次々放つが、その攻防の中で、グリロケに『危険なプレー』が認定された。
 レヴズは窮地を脱した。
 しかし、またもやマイボールラインアウトのボール獲得に失敗🥲
グリロケの攻勢は続く。レヴズのベナルティーもあり、再びレヴズ陣内奥深くへ😨

 レヴズは懸命に守り一旦はターンオーバー🔥するが、再びグリロケに攻め込まれる。
 レヴズは、ゴールラインに迫るグリロケの選手を右ライン際までおいこんだ🔥
そして、
こぼれたボールを山口さんが拾いダッシュ、そしてツイタマさんへパス🔥🔥

🔥🔥ツイタマさんは激走🔥🔥

いけー❗️いけー❗️

テレビの前で自然と声が出た。まずレメキ選手を振り切った🔥右から迫るマーシャル選手の腕も払いのけた🔥🔥あとは、走るだけ🔥🔥🔥

ツイタマさんはらそのままゴールラインを越え、立ち止まると静かにボールを地につけた。

マロ・ツイタマ選手 勝利を引き寄せる会心のトライ🌟🌟

司令塔キヨさんはまたも難しい角度を決めてきた🌟🌟この日成功率100%🌟🌟🌟
21ー0

残り時間はあと20分程、
グリロケの猛攻が始まった🔥🔥

左に展開しゴールラインに迫るグリロケ🔥しかし、大外左で待つ選手の足に飛びついたのは山口さん🔥見事トライを阻止する。


 ラインアウトからモールで押し込むグリロケ、ボールがレメキ選手から前田選手に渡る🔥🔥、しかし、、いつのまにか現れたクワッガ兄さん😳😳ボール奪取🔥🔥🔥

『どこにでも顔を出す男、、クワッガ・スミス』
『どうやったらあそこに行けるのか、教えてほしいですね。』
『瞬間移動ですか、、』
そんな実況解説まで飛び出す程、この日のクワッガ兄さんは神出鬼没、再三チームのピンチを救っていた🌟🌟

グリロケは更に反撃、レヴズはスクラムも冴え粘り強く守り続ける。
 しかし、敵陣に入ってのマイボールラインアウトはノットストレートの判定😢やはり研究されているのだ。しかもここでスクラム勝負に負け再び自陣での攻撃に晒される😨😨

あれよあれよと、グリロケはレヴズ陣内に入ってきた。
ジリジリとモールで前進、アドバンテージも獲得、レヴズは必死に守る🔥🔥


グリロケボールのラインアウト、モール、さらにボールを回して着実に前に出るグリロケ🔥
レヴズは再三ターンオーバーするが、この猛攻から脱しきれない😨😨

 ゴールライン目前まで攻め上がるグリロケ🔥大外左で奥村さんがインターセプト、ボールをタッチに出して、ここも凌ぐが、、

延々とグリロケの猛攻を浴びるレヴズ、幾度となくゴールラインぎわの攻防が繰り返される🔥

ノーサイドまであと1分を切った❗️
グリロケの怒涛の攻めは続いている。耐えるレヴズ。耐えろ❗️今度こそ❗️
ついに、80分のホーンが鳴った❗️

グリロケはゴールライン目前、依然攻防は続いている🔥

ここで、主審の久保さんが手で四角を作った。

TMOだ😳😳❗️
画面を確認し終えた久保さんは、両チームのキャプテンを呼んだ。流暢な英語で説明が続く。

グリロケにペナルティー、よってアドバンテージは解消、レヴズボールに。

キヨさんはボールを蹴り出した。

ノーサイド
レヴズ、今シーズン初勝利🌸🌸🌸🌸🌸

画面はレヴズコーチ陣を再び映した。
タッキーはどこか放心したような表情を見せていた。隣でナオさんが微笑んでいた。

どの選手にも笑顔がこぼれる🌸🌸
歓喜なのか安堵なのか、互いに抱き合い肩や背中を繰り返し叩きあう🌸🌸

POMにはツイタマさんが選ばれた。

  冬晴れのヤマハスタジアムは、選手達とレヴニスタ達が【待ち侘びた歓喜】を分かち合おうとしていた。

 西日を受け、髪と背中を金色に光らせながら、手を振り笑顔でバックスタンドに向かう選手達、
 立ち上がり笑顔で、拍手で、彼らを迎えるレヴニスタ達。

勝利 
この結末のみがもたらす風景がそこにあった。

あとがき


『明けましておめでとうございます』
観客お見送りの際、レヴズ社長山谷さんはそう口にされた、と聞きました。

『惜敗、連敗』という試練の中で、真摯に試合に向き合い続けた選手スタッフの皆さんに、 SNS上でチームの勝利を願い続けたレヴニスタの皆さんに、ようやく訪れた勝利という歓喜、なんと心地よいものか❗️
 厳しい戦いはこれからも続きますが、まずは立春より一足早く、麗かな春の日の弾むような喜びを、この観戦記で感じていただけたら幸いです。

人生とは虹のようなもの。色彩豊かな人生を送るには、太陽と雨が必要なのです。

2023年1月22日付日本経済新聞 全面広告欄 ドイツ宝飾品メーカー・ウェレンドルフの広告から引用



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