見出し画像

【読書記録】2024年2月18日〜2月24日

 みなさんこんにちは、こんばんは、そしておはようございます。
 人生のB面に入ってから読書に目覚めたオヤジ、タルシル📖ヨムノスキーです。

 突然ですが毎年2月22日は2が3つ並ぶと言うことで「猫の日」なんだそうです(誰が言い出したんだか分かりませんけど)。
 …ということは「犬の日」は1月11日、それとも11月1日?
 まぁどっちでもいいんですけど。

 話を戻して2月22日。せっかく「猫の日」なら、それにちなんで私の本棚に並ぶ「猫」が付く本でも集めてnoteの記事でも書こうか!
なーんて思い立ったのが午後9時過ぎ(って遅すぎだろ)!
 …でざっとピックアップしてみたら7冊(ちゃんと調べたらもっとあるかも知れない)!!
 いくらnoteがクリエイターに優しい親切設計でも、記事を書くのはクリエイター本人。あーでもないこーでもないと考え、書いては消し書いては消ししているうちにあっという間に日付は2月23日に!!!
………だめじゃん!?
 ということで、また1本「お蔵入りの記事が増えた」という、どーでもいい枕でした。

 さぁ、気を取り直して今週出会った本たちをご紹介します。

【2024年2月18日〜2月24日に出会った本たち】

⚪️青い孤島
 著者 森沢明夫

【内容紹介】
 俺は小さな広告会社で「無能」といわれて働く小島佑。この名前のせいで僻地の小島へと島流しにされてしまったんだ。しかも「島を活性化させるアイデアが出るまで戻るな」と社長に意地悪されてしまう。辿り着いた小鬼ヶ島では、島の住人がなぜか東西で対立していて空気は険悪。同調圧力って怖いなぁって思っていたら、たまたま同じ船で来島した絶世の美女・るいるいさんのブッ飛んだアイデアに巻き込まれて、まさかのリアル・ロールプレイング・ゲームが始まる。俺も島もヤバいことになってきたぞ〜!

裏表紙より

【感想】
 コロナ禍で緊急事態宣言が出されたころ。漠然とした恐怖や不安に始まり「自粛警察」なる言葉まで誕生して、とにかく息苦しかった2020年4月、この物語の雑誌連載が始まりました。
 主人公はダメ社員の小島。彼が会社から受けた命令は小鬼ヶ島という人口200人余りの離島を活性化させること。
 この物語に勝手にキャッチフレーズを付けるなら「同調圧力をぶっ飛ばせ!」といったところでしょうか?
 全体を通してみると主人公の小島より謎多き絶世の美女・るいるいさんの方が活躍していたような…。
 やっぱり大切なのは、自分の居場所は誰かに与えられるんじゃなくて、自分で汗水垂らして作ること。

 そうそう、森沢作品ファンなら気にらる作品同士のリンク、今回はチラッどだけですが〝キッチン風見鶏〟。もちろんみみっちも登場しますよ。

⚪️テロリストの家
 著者 中山七里

【内容紹介】
 平和惚けした日本人を震撼させるテロリスト事件が勃発。中東の過激派組織「イスラム国」の極秘捜査をしていた公安部のエリート刑事・幣原は、突然上司から自宅待機を言い渡される。テロリストに志願したとして逮捕された青年は、なんと同じ家で暮らす息子の秀樹だった。妻や娘からは仕事のために息子を売ったと疑われ、警察や世間からは身内に犯罪者を出したと非難される。マスコミが家族に群がり、心身ともに追いつめられる中、さらなる悲劇が……。衝撃的な結末に打ちのめされる、傑作社会派ミステリー!

裏表紙より

【感想】
 またしても「どんでん返しの帝王」にしてやられました!しかも今回は犯人だけじゃなくて真相も!!
 簡単に言うと物語の始まりは、仕事一筋の父親と就職が決まらない息子の対立の話とも言えなくもありませんが事はそう単純ではない。なにせ父親の仕事が公安の刑事、息子が就活していた就職先は中東のテロ組織。
 仕事と家庭、そして正義感という名の麻薬に酔った世間という三方からの板挟み(3方からで「はさみ」は正しくない気もするが)に合う主人公の幣原刑事。そして畳み掛けるように起こる悲劇。
 就職を控えた年頃の子供をかかえている身としてはどうも他人事には思えない物語でした。
 幣原の妻がマスコミに訴えた言葉が胸に沁みます。映画化熱望。

 蛇足ですが、本文中でも珍しいと書かれていた「幣原」という名字、気になったので読了後に「名字由来net」で調べてみたらなんと!全国順位が38327位で現在およそ70人がこの苗字を名乗っているとか。
 うーん、確かにレア。

⚪️滅びの園
 著者 恒川光太郎

【内容紹介】
 ある日、上空に現れた異次元の存在、<未知なるもの>。それに呼応して、白く有害な不定形生物<プーニー>が出現、無尽蔵に増殖して地球を呑み込もうとする。少女、相川聖子は、着実に滅亡へと近づく世界を見つめながら、特異体質を活かして人命救助を続けていた。だが、最大規模の危機に直面し、人々を救うため、最後の賭けに出ることを決意する。世界の終わりを巡り、いくつもの思いが交錯する。壮大で美しい幻想群像劇。

出版書誌データベースより

【感想】
 家庭も仕事もうまくいかない主人公・鈴上誠一はある日、異界からの生物に取り込まれ地球外へ運ばれてしまう。
 その頃地球には「プーニー」という真っ白いスライムのような生物が現れ、人類は滅亡の危機に瀕する。
 大切なのは個人の幸福か?それとも世界全体の幸福か?そもそも今の世界は果たして幸福と言えるのか?
 プーニーに耐性を持ち人類を守る者、プーニーを操作する能力を獲得した者、家族や大切な人がプーニー災害で亡くなり、プーニーを憎悪する者などそれぞれの視点から物語は描かれます。
 結局地球滅亡は回避されますが…。
 いい話であるのは間違いないのに、何だろうこの胸苦しさ。

⚪️真夜中のたずねびと
 著者 恒川光太郎

【内容紹介】
 言葉を失った震災孤児の少女アキ。空き家を転々とする中で、彼女は占い師の老婆と出会い、共に暮らすことに。少女を「天使」と呼ぶ老婆は言ったーある岩穴に封印したそれをとってきて欲しい、と。探し辿り着いた場所で、アキは死者の声を聞く…。平穏な日々を突如として切り裂く、災害、事故、そして底知れぬ悪意。人探しの探偵へと成長したアキに導かれ、真夜中に呑まれた者たちの現代奇譚。

【収録作品】
ずっと昔、あなたと二人で
母の肖像
やがて夕暮れが夜に
さまよえる絵描きが、森へ
真夜中の秘密

【感想】
 いつもの恒川ワールドと比べるとファンタジー要素は薄く、その分現実っぽいミステリー要素濃いめの連作短編集でした。
 第1話の〝ずっと昔、あなたと二人で〟のラスト、主人公・アキがなんだか可哀想で…。と思っていたらその後腕利きの探偵になって逞しく生きていてくれてよかった。
 どの話もハッピーエンドではないけれど、なんとなくほの明るい明日が見え隠れするのが良い。
 心に残ったのは第4話〝さまよえる絵描きが、森へ〟のこの一節。

「人生とは難儀なもので、面白いことは大概少し面倒くさい。どこかに出かけたり、いろいろ準備が必要だったりする」

本文より

⚪️人生を狂わす名著50
 著者 三宅香帆

【内容紹介】
 この本は、『京大院生の書店スタッフが「正直、これ読んだら人生狂っちゃうよね」 と思う本ベスト20 を選んでみた。 《リーディング・ハイ》』というタイトルで「天狼院書店」のウェブサイトに掲載され、2016年、年間はてなブックマーク数ランキングで第2位となり、本好きのSNSの間で大反響を呼んだ記事をもとに書かれたブックガイドです。
(中略)
 外国文学から日本文学、漫画、人文書まで、人生を狂わされる本を50冊選書。その一つひとつに確かな紹介文が書かれています。加えて「文学研究」の視点で、50冊それぞれに「その次」に読みたい本を3冊ずつ紹介。
 本書には合計200冊の名著が紹介されています。

出版書誌データベースより

【感想】
 この本の著者三宅香帆さんは、なんと大学在学中に書店の店長に就任してしまうくらいの本好き。そんな三宅さんが選書したブックガイドはもう、まさに「本に恋した」、「本を愛した」、うーん「本に魅了された」いや違う、やっぱりタイトル通り「本に人生を狂わされた」人の、圧倒的な熱量の本でした。
 読みながら「こんな紹介文書きてぇ〜!」ってつくづく思いました。
 内容は「本の紹介」+「その本のキラーフレーズ」+「その本の次に読む3冊」という至れり尽くせりの構成。
 ジャンルも古典、小説、エッセイ、ノンフィクションからコミックまで様々。
 またまた読みたい本が増えました。

⚪️希望の地図2018
 著者 重松清

【内容紹介】
 災害によって人生が一変し、それでも「希望」を捨てなかった人がいる。借金を返済しながら新しい漁業の道を模索する石巻の漁師。原発事故による避難指示が解除された南相馬市にデイサービスをつくった介護士。ボランティアとしてやってきた石巻に移住して自分の店を開いた料理人…。一年間、全国を横断して取材をつづけた、被災地の素顔。

出版書誌データベースより

【感想】
 2018年〜2019年にかけて雑誌に連載されたルポルタージュをまとめた本書。
 取材は東日本大震災の被災地だけでなく、1995年に起きた阪神淡路大震災、2016年に起きた熊本地震、2018年の西日本豪雨など、様々な被災地を取材しています。
 仕方ないことかもしれませんが、直接被災していない我々が見聞きしている情報は、報道する側が取捨選択し加工されたものであるということ。
 つまりはニュースバリューがないと判断されてしまった被災地の情報は、我々一般の視聴者には届かないということ。
 だからこういう本が必要なのだということを再確認しました。

⚪️SDGsは地理で学べ
 著者 宇野仙

【内容紹介】
 サハラ砂漠で進む「巨大な緑の壁」計画とは?地球と人類について考える地理だからこそ環境問題だけでなく、人権、貧困、経済成長…全てが学べる!

筑摩書房書誌情報より

【感想】
 コロナの流行前くらいから目に耳にするようになった「SDGs(Sustainable Development Goals)。日本語では「持続可能な開発目標」と訳すそうな。
 でもこの言葉が指す意味をみんな正しく理解しているんだろうか?私はといえば、お恥ずかしながら「ゴミの分別」とか「フードロスを減らす」くらいしかパッとは浮かばなくて…。
 この本は世界各国が今どんな問題を抱えていて、その問題にどう向き合っているかについてSDGsという視点からまとめられた本。
 日本は先進国だと思っていたのに、それがそうでもないという事実。

せっかくなので備忘録としてSDGsの17のゴールを転載します。

【SDGs17のゴール】
01 貧困をなくそう。
02 飢餓をゼロに。
03 すべての人に健康と福祉を。
04 質の高い教育をみんなに。
05 ジェンダー平等を実現しよう。
06 安全な水とトイレを世界中に。
07 エネルギーをみんなに、そしてクリーンに。
08 働きがいも経済成長も。
09 産業と技術革新の基盤をつくろう。
10 人や国の不平等をなくそう。
11 住み続けられるまちづくりを。
12 つくる責任 つかう責任。
13 気候変動に具体的な対策を。
14 海の豊かさを守ろう。
15 陸の豊かさも守ろう。
16 平和と公正をすべての人に 。
17 パートナーシップで目標を達成しよう。

日本ユニセフホームページより

【まとまらないまとめ】

 いかがでしたか?
 今週は、ずっと追いかけている森沢明夫さんと中山七里さんの文庫新刊、現在マイブームの恒川光太郎さん2冊、ブックガイド1冊、ノンフィクション1冊、そして新書1冊というバラエティに富んだラインナップとなりました。

 今週一番心に残ったのは三宅香帆さんの〝人生を狂わす名著50〟。
 もう、一文一文から「わたし、読書が大好きなんですううぅっっっ!!!」って気持ちが伝わってくるんですね。
 なんと言えばいいのかなぁ…。
 滲み出ているというか、
 溢れ出ているというか、
 噴出しているというか。

 なんて書くのは簡単だけどこの「楽しさ」や「嬉しさ」を文章にするのって結構難しいんですよ。
 まずは一冊一冊と真剣に向き合いながら楽しむこと。そしてその楽しさを文章にすることを意識しながら、細々でもいいから書き続けていきたいと思った次第です。

 さぁ、来週はいよいよ3月。
 そろそろ春の気配も感じられる今日この頃。
 こんな季節にぴったりの本ってなんだろう?
 なーんて考えていたら、また新しい作家さんを見つけてしまいました!!ちなみに季節には全く関係ありません。

でも手を出すのはもう少し寝かせてから。
 そうしないと、また積読マウンテンの標高が…?!

最後に
 読書っていいよね。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?