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【読書記録】2023年1月29日〜2月4日

 みなさんこんにちは、こんばんは、そしておはようございます。
 人生のB面に入ってから読書に目覚めたオヤジ、タルシル📖ヨムノスキーです。

 あっという間に2月。
 立春も過ぎたし、そろそろ春らしい本でも探しましょうかね。

 そんなことより、今週読んだ本のご紹介。

【2023年1月29日〜2月4日に読んだ本】

●決戦!新撰組

【内容紹介】
 佐幕か勤王か。動乱の幕末京都で結成された剣客集団・新選組。局長・近藤勇率いる浪士隊は、元治元年の池田屋事件を経て、討幕派志士に恐れられる存在となる。時代が変わりゆく中、剣に生き、誰よりも武士たらんとした男たち。その熱く美しき姿に、六人の人気作家が挑む!大好評「決戦!」シリーズ第七弾!
裏表紙より

【収録作品】
鬼火 葉室麟
戦いを避ける 門井慶喜
足りぬ月 小松エメル
決死剣 土橋章宏
死にぞこないの剣 天野純希
慈母のごとく 木下昌輝

【感想】
 実は門井慶喜さんの〝新選組颯爽録〟を読むまで、新撰組といえば近藤勇、土方歳三、沖田総司、あと永倉新八と斎藤一くらいしか知らなかった私。
 戦の形が刀槍で戦う時代から銃砲で戦う時代へと変わっていく中、新撰組の生き様はなんだかとても切ない。
 1番緊迫感が感じられたのは土橋章宏さんの〝決死剣〟この中で描かれる沖田総司と永倉新八の立ち会いのシーンは手に汗握ります。

●映画 すずめの戸締まり(入場者記念特典第4弾)

芹澤のものがたり

著者 新海誠

【感想】
 映画入場者プレゼント第4弾は、草太の親友で、草太とは正反対の性格で一見チャラ男、でも根はいい奴の芹澤朋也くん。
 彼が大学に合格して上京し、草太と出会った頃の物語です。
 コロナ禍の大学生の憂鬱がリアルに描かれています。

 せっかくなので、〝君の名は〟のスピンオフ〝君の名は。 Another Side:Earthbound 〟みたいに、この短編と入場者プレゼント第3弾の〝環さんのものがたり〟、そこに環さんに振られっぱなしの稔さん、愛媛で出会う千果ちゃん、スナック「はぁばぁ」のルミさん、そして草太の育ての親でダイジンと知り合いの謎多き羊郎じいさんの物語を加えての文庫化を熱望!

●とある飛空士への追憶

著者 犬村小六
【内容紹介】
 「美姫を守って単機敵中翔破、1万2千キロ。やれるかね?」レヴァーム皇国の傭兵飛空士シャルルは、そのあまりに荒唐無稽な指令に我が耳を疑う。次期皇妃ファナは「光芒五里に及ぶ」美しさの少女。そのファナと自分のごとき流れ者が、ふたりきりで海上翔破の旅に出る!?-圧倒的攻撃力の敵国戦闘機群がシャルルとファナのちいさな複座式水上偵察機サンタ・クルスに襲いかかる!蒼天に積乱雲がたちのぼる夏の洋上にきらめいた、恋と空戦の物語。
裏表紙より

【感想】
 アニメ化されたこの物語を観たのはいつだったか。決してハッピーエンドとは言えないラストに胸が詰まったことを今でもはっきり覚えています。
 階級社会の最底辺の傭兵と最上位のお姫様の空の旅。もちろん平穏無事な旅とはいかずに敵国の戦闘機と二度の空戦。この戦闘シーンは迫力満点です。
 空戦シーン以外では、空や雲、そして朝焼けや夕空の表現がとても綺麗。
 エピローグで語られるその後のファナの成長と活躍に胸が熱くなります。いつかどこかで二人がまた空いたらいいのに。

●桜風堂夢ものがたり

著者 村山早紀
【内容紹介】
 桜風堂書店のある桜野町に続く道。そこには不思議な奇跡が起こる噂があった。田舎町の書店を舞台とした感動の物語。シリーズ最新作。
裏表紙より

【収録作品】
秋の怪談
夏の迷子
子狐の手紙
灯台守

【感想】
 〝桜風堂ものがたり〟のスピンオフ短編集。ただしこちらは書店のリアルな話ではなくて、幽霊や宇宙人が出てくるのでジャンルとしてはファンタジー。
 後書きで著者の村山さんが「他にも書きたい話がある」と書いておられたので、続編を待ちます。それと、これも後書きで書いておられましたが、本編は〝星をつなぐ手〟で完結だとか。そっ、それは勿体無い!というか一整はどっちとくっつくのか気になるので、ぜひ続編を!

…とこんな感想を読書メーター経由でTwitterに投稿したら、村山早紀先生ご本人から、「文庫版の〝星をつなぐ手〟のあとがきにその後の展開は書いてあります。一整くんの人生の課題は〝星をつなく手〟までですべて終わったので、一整くんを主人公にした物語は、もう書くことはないです」というコメントをいただきました。
 …そう、私、この物語は単行本で読んでいたので、文庫本のあとがきにそんなことが書いてあることを知らずに感想を投稿したんですね。
もう、仕事帰りに慌てて書店に駆け込みましたよ(汗)。

●花屋さんが言うことには

著者 山本幸久
【内容紹介】
 24歳、ブラック企業勤務。身も心も疲れ果てていた紀久子が深夜のファミレスで出会ったのは、外島李多と名乗る女性だった。彼女は「川原崎花店」という花屋さんを駅前で営んでいるらしく、酔っぱらった勢いで働くことに。やたらカレー作りがうまい青年や、おしゃべり好きの元教師、全体的に適当な李多。バラエティに富んだ従業員と色とりどりのお花に囲まれながら、徐々に花屋さんの仕事に慣れていく。花を求めるお客さんの事情はそれぞれ。誰かを祝う花もあれば、少し切ない花もある。いろんな想いが詰まったお花を届けているうちに、紀久子は自分の心にもう一度向き合いはじめー
版元ドットコム書誌情報より

【感想】
 花屋は実は重労働。そして廃棄率が30%というのにも驚きました。物語はと言えば、当たり前ですが花と、花言葉と、花にまつわる文学でいっぱい。学生時代国語や古典の授業がこんな感じだったらもう少し成績も良かったかも。そしてところどころに散りばめられたファンタジー。コレがいいアクセントになっています。
 最後いよいよこれから…?!というところで物語が終わってしまうので、続きが気になります。もしかしたら文庫化の際にその後の短編、いや続編を期待してしまう私。

●クリムゾンの迷宮

著者 貴志祐介
【内容紹介】
 藤木芳彦は、ある日、全く見覚えのない場所で目を覚ました。うっすらと霞む視界に映ったのは、雨に濡れ、一面鮮やかな深紅色に染まった異様な世界。奇岩に囲まれた峽谷だ。記憶喪失か、それとも……。
裏表紙より

【感想】
 目が覚めたら見覚えのない場所に連れてこられ、サバイバルデスゲームに参加させられることになった40歳のホームレス同然の男の話。最初の分岐点は4つ、武器、サライバルキット、食料、そして情報の中から一つだけ手に入れることができる。主人公は奇しくも情報を選ぶことになったけれど、自分なら何を選ぶだろうか?火も起こせない自分は、多分あっという間にゲームオーバーだろうな。
 中盤以降主人公はずっと追っ手から逃げる展開でドキドキが止まりません。

●問題がモンダイなのだ

著者 山本貴光・吉川浩満
【内容紹介】
 恋の悩みから宇宙摂理の大問題まで、人生に悩みの種は尽きない。一つ一つ考えていたらキリがない。問題は中身より、仕組みを考えたほうがカンタン。
裏表紙より

【感想】
 そもそも問題(questionではなくてproblemの方)とはなにか?問題にはどんな種類があって、どう対処したらいいのかについて解説している本です。
 簡単にいうと問題とは不確定な状態のこと。ではこの不確定な状態を確定状態にするにはどうしたらいいのか。方法は2つ。
①問題に、調査や考察や行為によって解答を与えること。
②解消するつまり問題を成り立たせている条件自体を変えてしまうこと。つまり発想の転換。
 …で後半は自ら問題を作り出すとか作り替えるという話になっていきます。
 なるほど。

【まとまらないまとめ】

 …ということで、さすがに著者ご本人からのメッセージには驚きました。SNSってやっぱりすごい!だからこそ諸々気をつけなくちゃいけないんだろうとも思います。

最後に
読書っていいよね。




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