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掻き回してから頼った挙句、警察批判に繋げる手口が卑劣ですね★迷惑配信者特集⑤

嘘の罪状を告げるガッツchも不味いですが、罪状不明のまま不当逮捕を行い警察に責任を押し付けようとするこの方も不味いですね。
ちなみに今回は警備よりも警察がメインの内容ですが、例によって気軽に引用や議論に使える様、無料で全文読める投げ銭方式です。

まぁ、私も元警察官と言う肩書きを利用していないとは言い切れないのですが、元自衛官と言う肩書きなのに法的にアウトな事をやって回ると言うのは悪質ですね。現職ならともかく元職となると重大な守秘義務にでも違反していない限り各組織が注意をしたりする権限はなく、行き過ぎた愛国心に囚われた一部の人には法に反した行為であれど高評価をしてしまう訳ですから。

解説が必要と思われる内容が減って来た事もあり、一旦筆を置こうかとも考えたのですが、最近はストレートな批判を受ける違法行為が目立つ動画よりも、犯人とされる人の多少変わった言動や傍から見ると焦れったく映る警察の行動を晒し、批判の矛先を向けさせる方向の動画が増えてきました。

私人に現行犯以外が逮捕できないのは周知の事実ですが、警察官であってもそれに加えて裁判所から令状を取っての(通常)逮捕と、後から令状を取れると確信をした上での緊急逮捕(勿論、検証の結果不当であれば責任問題になります)の権限が与えられているだけです。

警察官と言えど不手際が無いとは言いませんが、だからこそ職務質問なども含めて『色々な制約があり、それに触れないよう多少余裕をもって職務を遂行する』のが役目です。

弁護士が解説している記事を上に貼りましたが、賛否はあれど、現在、日本では警察官自身がその身分を隠して違法取引の相手となる捜査手法、所謂「おとり捜査」を積極的に行っていません。
不当な手法である場合は、その後の裁判等で証拠能力が認められず、警察側の責任が問われる事に成ります。
そして行う場合でもその手法に問題が無いかを常に確認しながら慎重かつ計画的に行っています。

以前の記事でも解説しましたが、日本の司法の考え方として『挑発』や『誘発』と言うのは一般に考えられているよりも重い意味を持ちます。

一般私人に比べ逮捕等権限を持つ警察の行為についても当然こうした価値観による評価がされ『警察官であれば間違いなどしないだろう』と言った考えではなく『間違いがあった場合に当人は勿論組織としてどう言った責任を負うか?』と言う念頭に置いて業務を行っています。

囮捜査に関してもこうした考えからその適性は常に問われ続けているのです。

また囮役自身の危険はもちろん、相手が犯罪組織などであればその家族や友人、さらに無関係の第三者に被害が及ぶ事もあります。
また民間人の囮役を使った場合も含め、その過失や裏切り等により被害が拡大する事案も過去に起きています。

警察が慎重なのはそうした償い切れるとも限らない責任を負う立場であるからで、リスクが高い場合は下手な事を行いません。

自身が不安に感じたり、被害を受けた時に通報を行う事は正当な権利ですし、一般人が警察に協力する事自体は一般に良い事です。

ですがこうしたYouTuber達の様に人気や営利を目的として、犯罪が起きそうな場所に出向いて回っては不要な犯罪行為を誘発し、事後処理を警察に押し付けようとする様な行為は害悪でしかありません。そして、それを咎められた事を警察批判に繋げようとするのは卑劣としか言い様のない行為です。

そうしたYouTuberやその擁護者中には『我々の行為が犯罪であれば警察が黙って返す訳がない、相手をの身柄を引き受ける訳がない』などと言った身勝手な理屈を述べる輩もいますが、それは誤った解釈です。

警察は犯罪を取り締まる権限を持つ組織ですが、どんな犯罪も手当り次第に捜査し逮捕や起訴を行う訳ではないのです。

特に現行犯逮捕や緊急逮捕の濫用は数々の冤罪や人権侵害を生み出して来た事もあり、警察は可能な限り証拠や証言を複合的に把握した上で、裁判所に令状を発行して貰った上での『通常逮捕』を目指しているのです。

YouTuber側が、撮れ高を目指す都合で犯罪行為を誘発した上「お巡りさん犯罪者ですよ、捕まえてください」などと言ってもこの動画の様に「余計な事しないで下さい」と返されるのは当然なのです。

もうお解りかと思いますが『警察自体に迷惑を掛けているYouTuber相手にでさえ【反抗的だから即逮捕!】と言う越権行為には成らない様、配慮をしながら治安を守っている』訳です、身勝手なYouTuberの行動は、寡黙な警察組織への理解を深めるのにだけは役立つかもしれません。

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