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企画運営委員長の真鍋先生へのインタビュー動画


学会開催に込めた想いは?

大きな変革期だからこそ、産業保健職一人一人のアクションを共有したい

第97回は30何年かぶりに広島で開催させていただくことになりました。そしてテーマを「変革期における産業保健のアイデンティティ」と決めました。
込めた想いはたくさんあるが、一番大きなものは、このテーマに象徴されるように、今は世界、経済、企業、そして産業保健の役割や業務が大きく変革期にあるような気がしている。変革期ではない時期はないのかもしれないが、今はすごく大きな変革期にあると、私を含めて、企画運営委員、実行委員、プログラム委員の皆が感じている。そこが、まず我々企画サイドの共通の認識だった。そのようなときに、旧来通りの経験的な産業保健業務、教科書的な産業保健業務だけをしていたのでは、おそらくそのアイデンティティというか、産業保健に対する期待、信頼感が、もしかしたらじわじわと薄れていったり、企業や働く人の気持ちが離れていったりするのかもしれない、ということが話の中で出てきた。であれば、この変革期において、我々も、言葉にならなくても様々なアクションを、1人1人が行っていると思っている。そういったことをみんなで披露し合ったり、共有し合ったり、意見交換し合ったり、そういったことが、肩肘張らず気軽にできる、そういう学会になればいいかなと思ってテーマも決めた。学会自体の工夫もしていきたいと思っている。

過去に学会に参加してどのような意義を感じたか?

学会に参加することで内発的動機が触発される

学会への参加は、機会というよりチャンスだと思っている。恐らく、学会以外でもそうしたチャンスやタイミングはあるのだろうが、学会に行くことによって、外発的動機として、例えば法律が変わったか、社会からの要求が変わったとかではなく、内発的動機が、学会へ行って、シンポジウムに参加したり、教育講演を見たり、それから様々な方が発表しているポスターを見たりして、その一つ一つのやってることの、意味や意義、目標みたいなのを感じ取ることによって、私が普段仕事でしようとしていることや、私達の仲間、私達が会社でやろうとしていることが、何を目的にしているのかとか、何にエネルギーを向けてやってるのかみたいなことが、学会に行って触発される、啓発されることによって、内発的なものになる。そういうチャンスじゃないかなと思っている。特に私は、学会に参加することでスイッチが入る。そういう経験を自分自身はしている。。学会に参加する意義って人それぞれたくさんあって、私自身もその一つだけではないが、私の参加の意義をわずかでも皆さんと共有できたり分かち合ったりできたら嬉しい。

どのような気持ちで(モチベーションで)全国の産業保健職に学会に参加して欲しいか?

学会に行くと色んな脳のスイッチが入る。みなさんが、わくわくしていること、やりたいないと思っていることを持ってきて参加して欲しい。

まずは学会に行くっていうだけで、多分いろんな脳のスイッチが入ると思う。それぞれのわくわく感を想像しながら来ていただきたい。それはあんまり高尚なことではなく、例えば、久しぶりに会う人とご飯を食べようとか、広島に行って美味しいお好み焼きを何回か食べに行こうとか、もしくは原爆ドームを見学しようとか、宮島に行ってみようとかそういったことでも全然いいと思う。産業衛生学会という大きな集団に行くっていうだけで、いろんな脳のスイッチが発動されると思うので、それを一つ一つ、全部が達成できなくても、わくわくしてること、やりたいなと思うことを、みなさんが持ってきて参加して欲しい。

"Do more"と”Do less”を学会に行って知ることができる。普段話さない人と話すことがきっかけになる。

私自身の経験で恐縮だが、私は学会へ行くことで、新しい情報が得られるとか、新しい人脈というより、いろんな人と挨拶ができたり、いろんな人と知り合えるっていうか、そういったこともすごく大きな収穫物だと思う。私自身は学会に参加して、自分の仕事を学会に参加した後振り返る時に、"Do more"と”Do less”を学会に行って知ることができると思う。言い換えると、優先順位付けをし直すことができる。それを少し俯瞰的に見ることができる。そういったことが学会でできるのではないか。それは決してシンポジウムを聞いたり、学問をするだけではなくて、参加している人と、ちょっとフロアや懇親会、道端でお話するだけでも、その"Do more"と”Do less”に関することは、、学会では普段話すコミュニティとは違うコミュニティの人たちと会話になることも多いので、すごく良いきっかけになるんじゃないかと思っている。

国際平和文化都市・広島を感じたり、味わって欲しい

広島は国際平和文化都市というふうに言われている。私の背景に映っている原爆ドームもその一つで、世界遺産にも登録されている宮島もうその一つ。日本というよりも、世界、人類がしなければならないような、正のものも、負のものも、世界的な歴史遺産が広島にある。それ以外にも、風光明媚な場所がたくさんある。まずは現地に集っていただき、広島ならではのものを見たり味わったり、匂ったり感じたりして楽しんでいただきたい。加えて、今回の学会は、平和公園ゾーンで開催をさせていただく。世界の平和を感じたり、もしくは今後の経済発展を考えたり、普段の仕事では少し考えないような、ちょっと高い視点の思考を惹起できるような場所でもある。美味しいものもたくさんある。お好み焼き、お酒、汁なし担々麺、お肉、お魚も美味しい。そんないろんな広島を感じたり、味わっていただけたら嬉しい。

参加者へのメッセージ

広島県で日本産業衛生学会の年次総会を開催させていただくのは、1986年の第59回以来、38年ぶりになる。第97回の学会は、私達1人1人がテーマの変革の姿を科学的に見つめて、産業保健のアイデンティティを実務的に捉え直して、それを自分たちの普段の仕事に反映させることのきっかけになればいいと思って、おもてなしをしてお迎えする。運営委員会一同、誠心誠意準備をしてまいりたい。ぜひ1人でも多くの方に興味がある方にですね、現地で参加をしていただきたいと思っている

心よりお待ちしております。どうぞよろしくお願いします。

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