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おじいちゃんのかすみ草

熊本ワーケーションの道中、かすみ草農家のおじいちゃんが両手に抱えきれないほどのかすみ草をくれた。

天草に滞在中、
「おじいちゃんに会いに近くの畑に寄りたいんだけど、いい?」って聞いたらみんな快諾してくれて、会いに行った。
久しぶりに会ったおじいちゃんは相変わらず可愛くて、90歳を超えながらも週に2度は畑に来るほどの元気さだった。耳はあんまり聞こえてないっておじちゃんは言ってたけど、元気いっぱいおしゃべりしてくれた。会えて本当に嬉しかった。
帰りに「これ市場に出さないやつだから持っていっていいよ」と大量のかすみ草をくれた。

正直にいうとちょっと焦った。笑
「え!嬉しいけどめっちゃ大量…!どうしよう、車に乗るかな、旅先で持て余さないかな、みんなに迷惑かけないかな…」
実際車はすでに荷物でパンパンで、不安だったけどなんとかみんなで隙間にねじ込むことができた。

熊本から長崎へ車で戻るぷーさんに「よかったら長崎で飾って」と少しもらってもらった。残りはホテルでくず箱を花瓶がわりにして生けた。その次のエアビでも同じようにして生けた。そしてワーケーションの最終日、1人で持ち運ぶには多すぎる量を前にどうしようかな…と悩んでいたら、これから東京に帰るみわちゃんが「もらってくー!」と明るく言ってくれて、「え?!飛行機持ち込めるの?!」と私の方がびっくりした。「いけるっしょ!」と少しかすみ草をもらってくれた。

その後私は熊本旅ロスタイムとして地元の友人たちと合流し、ゴールドジムに。もちろんかすみ草を抱えていく。フロントでお姉さんに「こちらはロッカーには… 入らないですよね。預かっておきますね。」と受け取ってもらう。(ありがたい)
帰りにフロントから大量のかすみ草を受け取る私を見て、友人が笑ってくれた。(ありがたい)
そのまま友人の実家へ。生前すっごくお世話になった友人のおじいちゃん・おばあちゃんの仏壇に、かすみ草を少し生けさせてもらった。友人のお母さんにも喜んでもらえて嬉しかった。(えーあんたかすみ草配って歩いてるの?サイコーじゃん!!って笑ってくれた、大好きな友人母)

一緒にジムに行った別の友人にも、かすみ草を少しもらってもらった。
彼女に会ったのは2度目ましてだったけど、突然のかすみ草も快く受け取ってくれた。帰りにインスタのストーリーにかすみ草の写真をアップしてくれてて、喜んでくれたんだなぁって嬉しくなった。

そうやって、おじいちゃんのかすみ草は全部いろんな人に渡っていった。
みんなわたしが思っていた以上に喜んでくれて、最初はちょっと不安だったのに、その時には想像できなかったような展開が起きた。現実はいつも私の想像を超えていくなぁ。
おじいちゃんの農園はもう今年が最後かもしれなくて、そんなかすみ草がこうやって私の好きな人たちのところに広がっていったことは私にとってすごく嬉しくてスペシャルなことだな〜と思った。

そして最後、ぷーさんが向かった長崎の宿のオーナーさんが

と、ツイートしてくださっていて、
どこまでも広がるかすみ草のシェアハピにまた嬉しくなった!

かすみ草を受け取ってくれたみんな、ありがとう。

かすみ草のゆくえ


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