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現代美術家「塩田千春」

オススメのアーティストを紹介する「芸術手帖」マガジン。
第28弾は塩田 千春さん。

生と死という人間の根源的な問題に向き合い、「生きることとは何か」、「存在とは何か」を探求しつつ、その場所やものに宿る記憶といった不在の中の存在感を糸で紡ぐ大規模なインスタレーションを中心に、立体、写真、映像など多様な手法を用いた作品を制作。

インスタレーションとは、展示空間を含めて全体を作品とし、見ている観客がその「場」にいて体験できる芸術作品のこと。

近年だと、2019年に森美術館で開催された「塩田千春展:魂がふるえる」が話題となった。66万6271人の入場者数を記録し、同館歴代2位らしい。もちろん私も行ってきた。観る者の心を強く揺さぶる素晴らしい展覧会だった。

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展示内容は下記美術手帖に丁寧にまとめられているようだ。

彼女はベルリンを拠点に国際的に活躍している。そのせいもあってか、日本ではあまり馴染みがなかった?(前述の塩田千春展で知名度が上がった)印象もあるが、『瀬戸内国際芸術祭』等の国内の芸術祭にも積極的に参加している。2015年にはヴェネチア・ビエンナーレ国際美術展日本館の代表にも選出された。

今年の2月には、彼女の故郷・岸和田市の市立文化会館(マドカホール)で初めての個展も開かれていた。

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彼女の作品で使われる糸の色について。「黒」は夜空や宇宙、森羅万象の象徴を示し、「赤」は血液や人と人の繋がりを示している。静けさの中に紡がれるダイナミックな糸が、観ている人を圧倒し、感情が強く強く揺さぶられるのだ。


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