2020/2/1

アルバイトを除いて、2日連続でひとに会うのはめずらしい。ひとに会わないと1日は1秒足らずで過ぎていく。ほとんどひきこもりニート、みたいな生活は時間が過ぎ去っていく実感も含めそこそこ精神にくるのだよ。

夕暮れ。土曜日の清澄白河を徘徊しながら、ちょうどよいカフェを探すもなかなか見つからない。あの町のひとびとは多分、やる気がない。たとえば蔵前ってイメージは似てても、もっとやる気あるんだろうな。行ったことないけど、アド街ック天国でみるかぎり。ようやくたどり着いたカフェの男性店員の声がギャグみたいに小さくておかしく、良いなとおもう。

同行者は日本酒フェスのかえりでほろ酔い。いいなー、と言うと目を丸くして「え、日本酒好きだっけ」なんてきいてくる。不思議なことに友人知人はわたしのことを酒豪のように言ってくるひとと、下戸だと思ってるひと、のどちらかにわかれる。両極端なのだ。その子はホットチョコレート、わたしはホットワイン。を、声の小さな店員に頼んだ。

男女問わず、恋愛関係にないひと同士の外出をデートとよぶこと。色気と眠気とショパンの話。バレンタインが近いからか、相手がヨッパライだからか、わたしが相変わらずボンヤリしてるからか。とろんとした空間。ホットワインにはシナモンとカルダモンがぷかぷか浮いている。

冬がもうすぐ終わってしまう気がして焦る。サダハルアオキのチョコレートをあげて、ラデュレのマカロンを貰う、そんな美しいバレンタイン・デーは所詮!並行世界の話なのだ。

💙