最近の記事

今日の夢 瞑想とスーパーと幼なじみと仲間外れ

今に集中する。瞑想しているときのように次々湧き出てくる雑念を押し殺して、ひたすら目に写るままに、聞こえるままに、身を任せる。そうしないと、彼らから離れてしまう。今を離れたら彼らとも離れて、僕は孤独になってしまう。ここはスーパー。今に集中しているかぎり、まるで浮くように彼らについていける。彼らは僕の同級生だ。 、、、、、少し考えごとをしてしまった。見ていなかった。彼らがいない。体は今も浮くように、勝手にさまよっている。1人になってしまうのか、いや、考えちゃいけない。今に集中し

    • 日記6 つまらないビル群も一望すればなかなか良いじゃないか

       旭山記念公園にある展望台から札幌を眺めた。 山を両脇にビルが地平を埋めている。そこから見れば、札幌は盆地であることが分かりやすい。街なかじゃ無理だが、ここからならかつての自然も少し想像できる。山の全身が黄色や紅になっていて、夏のフィナーレ、今日使い切るにはわずかに多いマヨネーズだが、やってしまえとやけくそに散ろうという印象を受ける。そういう山に挟まれても、ビル群の方が凄かった。全部四角くて地味な色ばかりなのに、どこまでも作りこまれた精密さ、そんなものが延々と終わらない壮大

      • 日記5 美容室の夫婦に説得された。

        大学近くの美容室に行った。夫婦で営んでいて、主におじさんがこなし、嫁さんが補助をしている。もうはじめて30年くらい経つらしく、慣れた風で大学生向けの話をしてくれる。 学部や研究室のこと、授業や卒業後のこと・・・ そうなったもんだから、僕が中退を考えていることも言ってしまった。すると、おじさんが冷静にわけを尋ねて、ああだよこうだよと自分の見聞を交えて話してくれた。シャンプーされながら嫁さんにたしなめられたりもした。 おじさんと会話を続けるために始めた話題だったが、なんだか終わ

        • 日記4 僕に一番合う大学の使い方

          大学の履修登録ガイダンス 確かに「楽だから、とか、役に立つから、ではなく、あなたが興味のある授業を取ってください」 と言ったはずだ。 なのに時間割を開けば なんだ! お前(大学)に押し付けられた授業でミチミチじゃねェか! いや、始めはかなり空いていた。必修科目が4講義、それだけ埋まっていた。 あとは進級条件と卒業条件さえ満たせば自由だったのだ。 だから、まず条件を満たしてくれる講義から選んだ。講義は一覧表に全て載っていて、「進級するにはここの中から〇〇単位以上」みたい

        今日の夢 瞑想とスーパーと幼なじみと仲間外れ

          日記3 友達に中退報告するのだ

          この前の日曜日、友達に大学中退することを報告してみた。ちょうど会う予定だったのだ。 僕が「今学期で大学中退するんだよね」と言うと 友達は驚いたあと、「なんで?」と聞いた。 僕は答えた。 それから友達は少し考えていた。多分、僕に共感を寄せていたのだと思う。そして、 「休学にしたら?中退はまだ早いんじゃない?」 と言った。 自然な反応だと思う。僕の意見、彼の意見、一般的な意見、いろいろ並べて間をとればこうなる。僕に休学する気はなかった。 友達はそれを受け入れて、また少し考えた

          日記3 友達に中退報告するのだ

          日記2 親に中退報告をするのだ

          おととい、親に大学中退報告をした。 辞めることは決まっているので、説得じゃない。 親に言うのは躊躇いがある。こっちは若者の発作だと思われたくないが、あっちはやたらに心配して説得して鎮めようとして、互いにエネルギーを使うからだ。 勇気を出してLINEを送る。 [今学期で大学を中退する] 僕 母 [だめだよ] 父 [何を考えてる?] ここから1時間と少しやり取りをして、報告会は いったん終わる。 たぶん、母はひどく中退を恐れている。夢もなく学校の外に出ることを、

          日記2 親に中退報告をするのだ

          日記1 大学を中退しよう

          大学を中退することに決めたんだが、やっぱり不安。 どうせ悪いことにはならないし、何かしらの幸せも必ずある。だから心配することはないのだ。 こんなに強く言い切れるのに、気づけば暗い未来ばかり考えている。 大丈夫。でも···。大丈夫。でも···。って前に後に引っ張りあって、うじうじしている。 実際に大学を出るのは今学期を終えてから、2月くらいだから、それまではやりたいことを片付ける。 その頃には、揺るがない覚悟で、かっこよく次の場所に向かいたいな。 明日は正式な手続きをし

          日記1 大学を中退しよう

          いつかの素晴らしき彼

          僕が高校1年生のときの思い出話  僕の学校は、ひとつの学年がABCDEの5組に分かれている。 A組は進学クラスといって、僕は賢い、と自負している人が集まっているクラスである。 DE組は、反対に馬鹿ばかりが集まっている。BC組は普通のところだ。        学力 : A ≧ BC ≧ DE この学力差のせいで、A組が他を見下し、他がA組をうらやみ、それがこじれて、A組のやつらは気取ってやがる、と思う。そんな感じの雰囲気が全体にあった。 そんな学校に、真下タクト(仮)

          いつかの素晴らしき彼

          気のせいだったんだなあ

          薄暮 何を思ったんだったか、チャリで西へと走りました。マンション並ぶ都会から始まり、境界線かな、でかい道路をわたり、歩く人が減り次第に小さくなる建物。車屋とか町工場の、洒落気がなく無骨な感じ。このまま町の外れに向かうのか、と思った。それを期待してもいた。そのころには既に夜になっていた気がします。 夜 辺りは暗く、行く先は見えない。少しすると、コンビニの輝く看板が見え、飯屋が点々と、大型スーパーや服屋も現れ、郊外というのだろうか、街がまた復活した。 もしかしたら、僕は寂

          気のせいだったんだなあ