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カフェ写真 -お冷やを撮る-

なぜお冷やを撮るのか

何度も記事に書いたが、私は写真を撮るためにカフェ巡りをしているのではなく、カフェを楽しむためのひとつとしてカメラで写真を撮っている。綺麗に撮りたい気持ちもあるが、美味しい物を早く食べたい気持ちもある。そしてカフェラテやアイスは時間との勝負だ。

そこで被写体となってくれるのがお冷だ。カフェに入ったらお冷やが来ることが多い。そのお冷やでカメラのISO感度・シャタースピード・F値などの設定をしておき、本命をスムーズに撮ろうという魂胆だ。

そしてカメラの練習にもなる。いかに「水」を綺麗に撮るか。「映える」とかけ離れた存在を如何に綺麗に撮るかは毎回とても勉強になる。




構図

グラスの形やを背景との組み合わせで、お冷やでも様々なパターンを撮ることが出来る。本体の設定でフレーミングガイドの方眼9分割を設定し、中央がどこなのかと、三分割構図の交点はどこなのかいつでもわかるようにしている。そのカフェの状況に合わせ、どの構図が綺麗になるのかを考える。


ピント

カフェ写真は静物を撮る。私がカフェ写真で撮影するときはマニュアルフォーカス(MF)で撮影している。静物を撮るときに写真に個性を持たせ、伝えたいことを主張させるために、自分でピントの位置を決めると、写真で何を伝えたいのかがはっきりする。


作例


【 1 】
背景が外が見える窓で明るかったので、中央にグラスを配置。
F値はこのレンズの最低値(開放)F1.4にしてグラスを主張させた。
ピントは可愛いわんこが伝わるようにお顔に。

DOTECAZI / 青森県弘前市


【 2 】
この場合はレモン水だなと思い、レモンにピントを合わせた。
カフェ写真は食器が多いのでC字構図は簡単に取り入れやすい。

Pasta Ya / 青森県弘前市


【 3 】
テーブルのラインで斜めのラインを入れ、奥行き感を出した。
レトロな内装だったため、FUJIFILMのフィルムシュミレーションはクラシックネガにし、フィルムを強くしたかったためレタッチソフトでノイズを入れて画質をあえて粗くした。

ウィーン菓子 シュトラウス / 青森県青森市


【 4 】
テーブルの木目を斜めに取り、対角線構図に。照明のライトが綺麗だったため、お冷の影にピントを合わせた。撮影時は2:3の縦長の写真だったが、影を主張させたかったため中心から下に影を配置し、横の写真にトリミングした。

darestore Coffee Roastery / 宮城県仙台市


【 5 】
グラスに水滴がたくさん付いていたので、水滴にピント。中心から左にずらし、三分割構図の縦の左線にグラスの中心、左上の交点にグラスのフチの上を。斜めにテーブルを入れ、余白も作り、奥行きを出してグラスを強調させた。

珈琲詩人 / 青森県五所川原市


【 6 】
ふたりでカフェに行ったときのお冷や。対角線にグラスを配置。C字構図でグラスをトリミングし、奥をぼかすことで立体感を出した。

cafe kielo / 青森県田舎館村


【 7 】
窓がかわいらしかったので、窓の近くにお冷やを置き、窓に付いている雨水とグラスの水滴で、湿度の空気感が伝わるようにした。お冷やを三分割構図の縦の右線に中心を置き、余白を取って立体感を作った。

Salon de café Ange / 青森県弘前市


【 8 】
料理も提供されてからの場面。対角線構図に調味料を。ナポリタンのお皿はC字構図で少しだけナポリタンの色を入れた。雰囲気は伝わるけれど、主張させたいのはお冷やである。

珈琲茶館 麦藁帽子 / 青森県青森市


【 9 】
丸テーブルでC字構図を。花器と席札の「P」で対角線構図を。

morc / 宮城県仙台市




カフェ写真を撮る上で助けになってくれるお冷や。コーヒー屋さんなど、ドリンク中心のお店では出てこない場合もあるので、そこは臨機応変に。テーブルの上にあるカトラリーやナプキンを撮ってみたり、何もない場合はスマホを置いて調整している。

こうやってお冷やを撮り続けていると、そこにもカフェの個性を見つけることができる。レモン水になっていたり、オリジナルのグラスであったり。昔の喫茶のグラスも何とも言えないエモさである。

楽しみつつ、カメラの設定や構図を学んでいくのにちょうどいい被写体なので是非カフェ写真をお冷やで上達して欲しい。

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