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#3 ビューティーインサイド

뷰티 인사이드

123人1役と聞いてストーリーが全く掴めなかった。1人複数役は聞いたことがあっても、123人の役者が1人を演じるというのはどういうことだろう


主人公のウジンという男性は毎朝目覚めると違う容姿になる。老若男女、国籍も話せる言語も、目覚めるまでわからない。
そんな彼が、1人の女性に恋をする。
しかし、今日告白しても明日にはもう、その時の彼の姿はない。


「外見が内面か」というテーマは、正直ありがちなのかもしれない。
外見がどうであれ、本当に愛があれば内面を愛していられると、そう語る物語は多い。
しかし、実際はきっとそんな単純な問題じゃない

中身が本当に自分の愛する人であると分かっていても、そこにいるのがその日初めて見る外見をしていたら。
自分の祖父とも思える姿だったら。
小さな子供だったら。
恋人と一緒に眠りについて、朝起きて横で寝ているのが初めて見るおばあさんだったら。

本当に中身だけを愛し、中身だけに愛着を持って恋愛することは可能なのか。
何かあった時、彼を見つけ出せるのか。


楽しくも切なく、考えさせられる一本でした。


過ぎた日を表すのに、ワンカットずつ別の役者を映すのが面白かった。
作品の定義に引っ張り込んでしまえばもうこっちのもの。

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