新規ドキュメント_2018-09-01_04

パウル・クレーの天使/2015.8.24 MON イギリスにて。

ところでアンディーは「呪い」と言いましたが、パウル・クレーの「忘れっぽい天使」も私にとってもう拭えない記憶の一部です。

あれは救いであり、絶望であり、夢であり、現実であり、幻想でした。

あの天使はずっと先生の机の上にいて、

私が、嘘か真実か自分でも分からないような話をしているときも、

先生の話を聞いているときも、

涙を流しているときも、

死んだ目で机の上に視線を落としているときも、

ずっと変わらず目を閉じ、膝を抱えていました。


思うに、やはり絵の価値とは人の記憶そのものなのかもしれません。

わかりません。

わたしは誰かの記憶の一部になり得るのだろうか。


覚えていてくれますか。

あなたの心の部屋をひとつ、わたしにかしてくれますか。

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