灯台
日曜日に学芸員さんとお茶会をした。
はじめてのお茶会で緊張したけど、それぞれの苦労話を聞いて話して、もつれていたことが一気に解けていったお茶会だった。
お茶会のひとつに調査の協力があり、「美術館に通いやすくするために何か要望はありますか」
と言った質問に答えていく、Mさんの一例をレポートするもののようだ。
「川井さんにとって美術館ってどういうところですか?」
の質問に
「灯台みたいな感じ、真夜中の迷ってる船にそっと光を知らせるみたいなところ。それでいいんだよという答えを見つけにいくところ」
と答えた。
灯台なんてとてもうまく答えられたと思った。
「芸術に助けられた」
そんな経験はたくさん聞く。わたしも今生きているのは芸術に携わっているからだ。そんなことをきちんと言い表せれたと思う。
学芸員さんと話していて、やりきれない思いや仕方なかったことなど、お互いにたくさんお話ができて、本当に良かった。
「なんで私ばかりこんなに頑張っているんだろう」と思いがちだけど、みんなやりきれない思いを抱えたまま、それでも幸せを探して必死に毎日頑張ってるんだな、とほんとうに強く思った。
灯台のような優しく、そして力強く、まっすぐな光で人々を誘導していくような、そんな絵が描きたいのかもしれない。そう思った。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?