大輝

小説家 お仕事のご依頼はメールにて🙇 kitori46.northface@gmail…

大輝

小説家 お仕事のご依頼はメールにて🙇 kitori46.northface@gmail.com

マガジン

  • note限定小説集

    僕のnote限定小説集です。

  • 盛欲

    あらすじ 大学一年生になった渡は、夏休み前からずっと彼女が欲しいと言っていた。その男は年頃なのか、性欲が盛んな時期である青年期に溢れんばかりの性欲を抱えていた。そして夏休みになると、マッチングアプリを始め、そこで出会った女性にマッサージに招待された。 実際にマッサージのお店に行き、そこで働いている台湾人の女性に出会う。その出会いが渡の歯車を大きく動かし、性に対して初めて真剣に向き合うのであった。

  • 言葉

    僕の拙い文章たちです。

最近の記事

  • 固定された記事

日常の終わりに

 「あれだけ泣いたのは初めてかもしれない。」 歳を重ねるにつれて、あの日の出来事を鮮明に思い出せなくなっていく。そして、思い出す度に涙する自分に嫌気がさしていた。皆さんは身近の人の死を受け入れることができるか。鋼のようなメンタルを持っている人は別かもしれないが、、、 私はすぐに受け入れられない。一年半、二年も経てば流石に受け入れ慣れるのだが、それがどうにも怖い、怖いのだ。そう、まさにそれだ。  私が小学四年生の十歳の時、大好きだった祖父が癌で亡くなった。祖父が亡くなって約一

    • 肌黒ない?

       ある日電車に乗っていた時のこと。 ある駅で止まって、ベビーカーを引いた 夫婦が入ってきた。探せばどこにでもいる ような夫婦かと思えば少し違った。 それは、ベビーカーに乗っていた子供のお肌が 少し黒かったのだ。いや少しどころではなかった かもしれない。だからつい、「え?この子肌黒ない?」と思い、すぐに日本人ではなく日本とどこかの国のハーフなんだろうと予想がついた。 ちなみに母親の方は日本人であった。    母親は日本人だが、子供の肌が黒いなら親父の方は外国人であり、肌が黒い

      • そっくりさん

         居酒屋バイトで店員をしていた時、ある三人組の若い男女が飲みに来た。男性二人と女性一人というトリオは中々見ないから珍しいと思った。 男性や女性と言える程大人びてはいない。かと言って中学生や高校生のような童顔ではないので、おそらく大学生だろう。だが最近の高校生はたまに大人びている人がいる。それでもどこか幼さが滲み出てしまう。  さて、この人達は何のドリンクを頼むだろうか。僕はこうやってお客さんが来店して、席を案内するまでに頼むドリンクを予想するのが楽しかった。案内する席は窓側

        • 盛欲10

           台湾女が僕から野口英世三枚を受け取ると、 ルンルンにスキップしながら別の部屋に消えた。そして、また僕の元に戻ってきた。完全にカモ客だと思われているだろう。それでもいい。女性との経験を増やしておけば損はないと思えば何も恐れる物は僕にはないと、そう願いたい。  そういえば今思ったが、アソコを触るのにいちいち許可を貰おうとしているあたり童貞くささが 滲み出てて自分で笑ってしまった。 台湾女のアソコを充分触ったら、僕は人差し指を中に入れてみた。よくエロ漫画であるグチョグチョのアソ

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        日常の終わりに

        マガジン

        • note限定小説集
          17本
        • 盛欲
          10本
        • 言葉
          2本

        記事

          鈍く光る

           古いデジカメのレンズの向こう側の景色は少し錆びていて、鈍く光っている。美しいと言えるのか分からない世界が広がっていた。自分でもなんと説明すればいいか分からない。どんな言葉を使って表現していいのかも分からない。でも"凄い"や"いい景色"と簡単に言いくるめられる世界とも言えない。朝、学校の登校をしていると、この景色を嫌と言う程見る。実際にはデジカメのレンズの向こう側の景色なんて見た事ない。  このなんとも言えない倦怠感が毎朝襲ってくる。眠ってもひっつき虫のように離れない。自分

          鈍く光る

          旅路

          "可愛い子には旅をさせよ" 昔の言葉か、最近作られた言葉かは分からない。 僕は14日と15日友達と四人で一泊二日の下呂旅行に行った。下呂は思っていた以上に都会ではなく、人の手が届いていない自然が周り沢山広がっていて見ていると力が湧き上がる。愛知とは比較にならない程自然の力は素晴らしいのだなと思った。自然を見たり感じたりするのが昔から好きだった僕からしたら下呂旅行は本当に行きたかった所だ。  一泊二日の旅では下呂を満喫できず、不完全燃焼で終わって名残惜しかなるのではないかと思

          変な奴

          「なあ〜、お前なんで乳毛なんて生やしてんだよ、」純粋な疑問が頭をよぎった。 僕には変わった友達が沢山いる。その一例が、 乳首の毛を生やしている友達だ。その友達とは高校一年の時に出会った。同じクラスだった。 彼のことを乳首に毛を生やした変な奴と書きたいが、これでは一人称が長すぎて読者が途中で読むのを放棄しかねないので、K君と略す。 出会った最初の頃は、二人でいてもお互い初々しさがあるカップルくらい全然話さなかったし、 そもそもコロナの自粛明けということもあり、彼のことを僕は

          身内へ

          身内へ  もし、noteで僕の小説や言葉を読んでいたら 嬉しいや恥ずかしいを通り越して最悪だと思っちゃいます。僕が今書いてる盛欲なんて友達には 絶対見られたくないって思ってる。そもそもこのアプリを知らない可能性があるからその心配はそんなにしなくてもいいかもしれないです。  しかし、もし僕のように本が好きでよく小説を読んでいる人やこのアプリを知ってて、人が書いた面白気持ち悪い文章が好きだという変態友達が僕の周りにいて、僕の文章を見ていたとしたら、それが一番の起きたら最悪の展開

          散る

           今日。今日は黒のフレアパンツ型ジーンズを 履いて、スウェットは"フレッドペリー"ていう ブランド着て、靴はお父さんに少し早めに買って 貰ったビジネスマンが履くローファー。 この最高の服たちを着て出掛けるのが気持ちいい。ファッションショーのランウェイを一人で 堂々と歩いている気分になる。その一瞬のような 時間が僕を人生の勝ち組のように思わせた。そして外を歩き疲れたら家でゆったり本を読んだり、音楽を聴いたり、noteを書くのが習慣になった。  noteを書くという習慣が消え去

          空っぽの心

           一冊の本をなくした。最近読んでいた小説。 それは、江國香織さんの「ウエハースの椅子」だ。まだ半分も読んでいなかったし、なくしたからかどの頁まで読んでいたかを思い出せない。多分見つけたとしても、実際に本を手に取ってパラパラと読み進めてもどこまで読んでいたかなんて思い出せない。  それに最近なんだか生きるのにダルく重く感じてしまう。まだ人生これからの若人というのに、もう老いを感じている。いや老いを感じたというか、生きる事に対して無頓着になり、生を捨てたような感覚だ。好きな事を

          空っぽの心

          盛欲9

           台湾女のこの反応はわざとなのか、それとも 狙ってこのリアクションを取っているのかわからなかった。とにかく乳首が少し黒かった。うん、 黒かったとしか感想が言えない。淡い黒と言うのか、薄い黒色というのか、微妙な黒さだから どういう色の表現をしていいのかが分からなかった。それに、ジロジロ見ないでと顔を赤らめて言われると余計見たくなるのが男の性分だろう。いや、全ての人間が当てはまる。  例えば、目の前にあるショートケーキを母親が 食べちゃだめと子供に言うが当の子供は目の前の ショー

          揺らぐ

          たまたま歩いていたら公園の横を通った 小学生低学年ぐらいの子達が走り回っていた 今時の子供達はゲームなど指の運動で忙しいと 思っていたが案外そうでもないらしい その横を歩いていると僕は一人の女の子に 目が止まった。 その女の子はブランコに乗らずただひたすらに ブランコを手で押して揺らしていた。 最初は少し怖かったが、そういう一人遊びと 無理やり捉えた。 暫くその様子を二、三分くらい見ていた。 その異様な光景を見ているとどこか心が 落ち着くと言うか安らぐというか、、、 見て

          不変

          この世で不変なものは何だろうかと考えていた。 すぐに浮かんだものは愛だった。人はなんで誰かに愛されたいと思うのだろうか。 それは恋人同士の愛や友人としての愛、家族に対しての愛など沢山の愛があるが、これはいつだって自分に愛は向かない。だからこそ心のどこかで寂しくなり、その穴を埋める為にコンビニでご飯を買ったり、酒や煙草の沼にハマり、何かに依存してしまう。 きっと人は何かに愛されているという認識がないと寂しくていつか孤独になって死んでいってしまうのだろう。お願いだ。誰か、僕を、

          盛欲8

           初めて女性の乳を触った。「これがおっぱいってやつか、」と感動と興奮を覚えた。台湾女のおっぱいは結構でかかった。外国人だからデカいのかは分からないが、僕はデカいと思った。次は両手で鷲掴みするように乳を触った。僕はまだ童貞だったから大人のビデオを見ていても順序をすっ飛ばしてしまった。まだこの時は我に返っておらず、ただひたすら欲求に忠実な獣のようだった。そして乳首をコリコリと触った瞬間に台湾女が、 「あ〜〜ん、気持ちいい〜〜ですよ〜〜」と少し演技くさい感じに喘いだ。それを聞いてふ

          疲れる

          死のうと思った。 生きた心地がしない。 生き甲斐を失ってはいないが 本当の自分を見失っている気がする。 いまいち日常に溶け込めない。 自分の場所は最初からないのではないかと、 そう考える日があった。 もう疲れた、疲れ切った。 だから死のうと思った。 でもたまにはいいじゃないか。 生きるのに疲れる時だって誰にでもある。 それが今ってだけで永遠に続く訳ではない。 常に全力で前向きだから疲れる。 かと言って日頃から根暗では意味がない。 ますます死にたくなってしまう。 たまにはこ

          先輩

           僕は大学一年の六月から愛知にある居酒屋のアルバイトをしている。今も同じ所で働いていて僕には憧れであり好きだった先輩がいた。 僕の三つ上の四年生の人で大人の女性のような人だった。僕は年上の女性の方とお付き合いをしたいと思っていたから、ちょうど僕のタイプの人がバ先にいて嬉しかった。  その人との出会いは七月か八月のシフトが被った時に一緒にホールをしている時に少し話したの がきっかけだった。「◯◯族にもこんなに美人な大学生いるんだな」と思った。シフトが被った時は部屋の中で飛び跳